2018年3月24日(日本時間3月25日)、「マイアミ・オープン(ATP1000)」では第2回戦トップハーフの試合が開催され、ロジャー・フェデラー(スイス)とタナシ・コキナキス(オーストラリア)が対戦した。
大会第1シードロジャー・フェデラー(スイス)にとっては初戦となる。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、昨年を含め、今大会3回の優勝経験を有する。
2017年、2018年初盤と好調な成績を収め、2018年2月19日世界ランキングにおいて世界1位に返り咲いた。
今大会では準々決勝以上の進出で、世界1位の座をキープする。
大会初戦は、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」準々決勝のチョン・ヒョン(韓国)戦、準決勝ボルナ・チョリッチ(クロアチア)戦に引き続き、若手選手との対戦となった。連覇を目指し、第2回戦に臨む。
タナシ・コキナキス(オーストラリア)は現在21才、世界ランキング175位(自己ベストは世界69位)。
196 cm の長身を活かしたサーブとフォアハンド・ショットを得意とする。
今大会へは予選からの出場。予選最終戦では、ダニエル太郎(日本)を下し、本選出場権を勝ち取った。
タナシ・コキナキス(オーストラリア)は、期待の若手であるが怪我に悩まされることが多く、2016年に右肩の手術を行い、さらに胸筋の怪我、昨年も腹部の故障により一時ツアー離脱を余儀なくされている。
ロジャー・フェデラー(スイス)の拠点であるドバイで練習することも多く、両者は互いをよく知る仲だという。
ロジャー・フェデラー(スイス)とタナシ・コキナキス(オーストラリア)、今回が初めての対戦となる。
「マイアミ・オープン(ATP1000)」2018年、ロジャー・フェデラー(スイス)vs. タナシ・コキナキス(オーストラリア)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
フェデラーのサーブで試合開始。フェデラー、キープ。
第2ゲーム
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 1-1 コキナキス)
第3ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 2-1 コキナキス)
第4ゲーム
コキナキスのサービス。コキナキスにダブルフォルト。ジュースに入り、フェデラーのフォアハンド・ショットがライン内側に落下するが、線審がアウトと発し主審が訂正、ポイントのやり直しとなる。フェデラーは何度も首を振る。
コキナキスのバックハンド・ショットがラインを越え、フェデラーがブレイクポイントを獲得。
コキナキスがワイドへの強力なサーブを決めセーブ。再びジュース。
フェデラーの強力なショット、コキナキスのバックハンドでのリターンはネットに阻まれる。フェデラーが再度のブレイクポイントを獲得。
続いて、コキナキスのフォアハンド・ショットがネットに阻まれる。
フェデラーがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 3-1 コキナキス)
第5ゲーム
フェデラー、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。
フェデラーが背中後ろからバックハンドでショット、コキナキスのリターンをウォッチするがボールはコート隅の内側へ落下。両者のスーパーショットに会場は盛り上がる。(スコア:フェデラー 4-1 コキナキス)
第6ゲーム
コキナキス、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 4-2 コキナキス)
第7ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 5-2 コキナキス)
第8ゲーム
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 5-3 コキナキス)
第9ゲーム
フェデラーのサービス for the セット。フェデラーが3セットポイントを迎える。
ネット際に出たフェデラーに対し、コキナキスがダウン・ザ・ラインを決める。
フェデラー、続いてワイドへのエースを決める。
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 6-3 コキナキス)
第1セットをフェデラーが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
コキナキスのサーブで試合再開。最初のポイントはコキナキスのダブルフォルトでフェデラーが獲得。
コキナキスに再度のダブルフォルトがあり、フェデラーが1ブレイクポイントを獲得。
コキナキスがネット際に出てボレーを決めセーブ、ジュースに持ち込む。
コキナキス、センターへの時速203 km の強力なサーブを決めアドバンテージを獲得。
続いてラリーとなり、フェデラーのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。
コキナキスがサービスゲームをキープ。
第2ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 1-1 コキナキス)
第3ゲーム
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 1-2 コキナキス)
第4ゲーム
フェデラーのサービス。フェデラーにダブルフォルト。コキナキスがフォアハンド・ウィナーを決め3ブレイクポイントを獲得。
続いて、フェデラーのフォアハンド・ショットがラインを越える。
コキナキスがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 1-3 コキナキス)
第5ゲーム
コキナキス、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 1-4 コキナキス)
第6ゲーム
フェデラーのサービス。コキナキスが1ブレイクポイントを獲得。
フェデラーがネット際に出てボレーを決めセーブ、ジュースとなる。
続いてフェデラーのフォアハンド・ショットがフレームショットとなり、大きく宙に浮く。コキナキスがブレイクポイントを獲得。
フェデラーがフォアハンド・ウィナーを決め、セーブ。再びジュース。
フェデラー、バックハンドでボレーを決め、アドバンテージを獲得する。
続いて、フェデラーが強力なサーブを決める。
フェデラーがサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 2-4 コキナキス)
第7ゲーム
コキナキスのサービス。ジュースとなり、コキナキスがセンターへの強力なサーブを決めアドバンテージを獲得。
コキナキスのバックハンドでのダウン・ザ・ライン、フェデラーのリターンはラインを越える。
コキナキスがゲームキープ。(スコア:フェデラー 2-5 コキナキス)
第8ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 3-5 コキナキス)
第9ゲーム
コキナキスのサービス for the セット。コキナキスが3セットポイントを迎える。
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 3-6 コキナキス)
第2セットはコキナキスが獲得、試合は最終第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
フェデラーのサーブで試合再開。フェデラー、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
コキナキス、キープ。
第3ゲーム
フェデラー、キープ。
第4ゲーム
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 2-2 コキナキス)
第5ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 3-2 コキナキス)
第6ゲーム
コキナキスのサービス。コキナキスにダブルフォルト。フェデラーが1ブレイクポイントを獲得。
コキナキスが強力なダウン・ザ・ラインを決め、フェデラーのリターンはアウト。コキナキスがセーブし、ジュースに持ち込む。
コキナキスのワイドへのサーブ、フェデラーのリターンはネットに阻まれる。コキナキスがアドバンテージを獲得。
続いてはコキナキスのショットがネットに阻まれ、再びジュース。
コキナキス、センターへの時速206 km の強力なサーブを決めアドバンテージを獲得。
ラリーとなり、フェデラーがバックハンドでウィナーを決める。ゲーム3度目のジュース。
コキナキスはサーブ時間制限の警告を受ける。コキナキスが抗議し、会場からはブーイング。
コキナキスのサーブに対するフェデラーのリターンはライン上に落下。コキナキスがチャレンジするが、リプレイで確認され判定はIN、チャレンジ失敗。フェデラーが再度のブレイクポイントを獲得。
コキナキスが時速206 km のセンターへのサーブを決めセーブ。4度目のジュースに突入。
ラリーとなり、フェデラーのフォアハンド・ショットがラインを越える。コキナキスがアドバンテージを獲得。コキナキスは「カモン!」と叫ぶ。
コキナキスがワイドへの強力なサーブを決め、フェデラーのリターンはアウト。
コキナキスがサービスゲームをキープ。ゲーム時間10分。(スコア:フェデラー 3-3 コキナキス)
第7ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 4-3 コキナキス)
第8ゲーム
コキナキスのサービス。コキナキスに2回のダブルフォルト。しかし、リプレイによると2回目のダブルフォルトでは第1サーブはライン上であり誤審。コキナキスはチャレンジしなかったため、ダブルフォルトのまま試合は続行。
ジュースとなり、フェデラーのショットがネットに阻まれる。コキナキスがアドバンテージを獲得。
フェデラーの短いショットでネット際に出たコキナキスに対し、フェデラーがクロスコートのウィナーを決める。再びジュース。
ラリーとなり、フェデラーのショットがラインを越える。フェデラーはチャレンジするが、リプレイで確認され判定はOUT、チャレンジ失敗。コキナキスがアドバンテージを獲得。
続いて、フェデラーのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。
コキナキスがゲームキープ。(スコア:フェデラー 4-4 コキナキス)
第9ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 5-4 コキナキス)
第10ゲーム
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 5-5 コキナキス)
第11ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 6-5 コキナキス)
第12ゲーム
コキナキス、キープ。(スコア:フェデラー 6-6 コキナキス)
第3セットは両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
フェデラー – コキナキス 太字:ミニブレイク
0-1, 0-2 1-2, 2-2 3-2, 3-3 3-4, 3-5 4-5, 4-6 4-7
タイブレイクをコキナキスが制し第3セットを獲得、試合に勝利(コキナキス – フェデラー:3-6 6-3 7-64)。2時間21分で試合終了。
タナシ・コキナキス(オーストラリア)がロジャー・フェデラー(スイス)に勝利し、「マイアミ・オープン(ATP1000)」2018年第3回戦進出を決めた。
第3回戦では、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)と対戦する。
ロジャー・フェデラー(スイス)は初戦敗退となった。
次回2018年4月2日付世界ランキングにて、世界1位の座をラファエル・ナダル(スペイン)に譲り、ロジャー・フェデラー(スイス)は世界2位へと下落する。
そして、ロジャー・フェデラー(スイス)は試合終了後の会見にて、2018年もクレーコート・シーズンは欠場すると発表。次の出場は、6月のグラスコート大会まで見送られることとなった。
Summary
フェデラー | 6-3 3-6 64-7 | コキナキス |
9本 | エース | 7本 |
39 | ウィナー | 25 |
3 | ダブルフォルト | 7 |
31 | Unforced エラー | 27 |
65 % (55/84) |
第1サーブ 率 | 52 % (57/110) |
82 % (45/55) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
77 % (44/57) |
55 % (16/29) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
55 % (29/53) |
190 km/h | 第1サーブ 平均速度 |
208 km/h |
161 km/h | 第2サーブ 平均速度 |
159 km/h |
75 % | サーブ 返球率 |
82 % |
20 % (1/5) |
ブレイクポイント 成功率 |
33 % (1/3) |
34 % (37/110) |
リターンポイント 成功率 |
27 % (23/84) |
98 | ポイント獲得合計 | 96 |
フェデラー vs. チョリッチ試合結果詳細:インディアンウェルズ準決勝
フェデラー vs. デルポトロ試合結果詳細:インディアンウェルズ決勝