2017年1月18日、19日にグランドスラム「全豪オープン」男子シングルスの第2回戦が行われた。
世界ランキング2位、前回全豪オープン優勝者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がまさかの敗退。衝撃が走った。
第1回戦では結果的には世界ランキング上位の選手のほとんど勝利したが、第2回戦は明暗が分かれる形となった。
DAY 4:ジョコビッチまさかの敗退
2017年1月19日、前回全豪オープン優勝者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2回戦で敗退した。
対戦相手は、ワイルドカードでの出場の世界ランキング117位、デニス・イストミン(ウズベキスタン)。デニス・イストミンが4時間48分のフルセットを制した。
ノバク・ジョコビッチは、第1セットをタイブレイクの末に失い、続く第2セットは獲得、第3セットでは6-2 で獲得するも、第4セットで再度タイブレイクとなりセットを失う。最終セットは先にブレイクを許し、そのまま4-6で決着。勝負に敗れた。
ノバク・ジョコビッチは、現在は世界ランキングでアンディ・マレーを追う立場である。そのポイント差をさらに広げる結果で、全豪オープンを去ることとなった。
2017年1月19日に開催されたボトムハーフの第2回戦、他のシード選手たちは順調に勝利。
ダビド・ゴファン(ベルギー)は6-4 6-0 6-3、リシャール・ガスケ(フランス)は6-1 6-1 6-1でストレート勝ちを収めた。リシャール・ガスケの第2回戦は2時間を切る試合となった。
また、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、ラファエル・ナダル(スペイン)もストレートで勝利している。
DAY 3 :錦織圭は快勝、チリッチ、キリオスの敗退
前日の2017年1月18日は、アンディ・マレー(イギリス)などトーナメント表(ドロー)トップハーフの試合が行われた。
シード選手の中では、世界ランキング第7位のマリン・チリッチ(クロアチア)、同13位ニック・キリオス(オーストラリア)、同19位ジョン・イズナー(アメリカ)が敗戦となった。
マリン・チリッチは、ダニエル・エヴァンス(イギリス)と対戦し、3-6 7-5 6-3 6-3で敗北。
得意のエースは14本。ブレイクポイントを19回獲得するも、成功したのは3回のみ。Unforced エラーは69回と、好調とは言い難い結果となった。
マリン・チリッチとは対照的に、ダニエル・エヴァンスは、全豪オープン直前まで行われた「アピア国際シドニー(ATP250)」で準優勝を果たしており、世界ランキングも自己ベストを更新(現在51位)、勢いをつけている。なお、ダニエル・エヴァンスは175 cm と、日本の錦織圭(178 cm)よりも身長の低い、テニス界ではめずらしい選手。
地元オーストラリアにショックが走ったのが、ニック・キリオスの敗退。
ニック・キリオスは第1回戦ではガスタオ・エリアス(ポルトガル)に対しストレート勝ちの快勝を収めるも、第2回戦では、アンドレアス・セッピ(イタリア)と対戦し敗北。第1セットを6-1で獲得し順調なスタートを切り、第2セットはタイブレイクとなるもタイブレイクスコア 7-1 でセット獲得したが、続くセットでエラーを連発、フルセットで敗れた。
第19シードのジョン・イズナーは、33本のエースを決めるも、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)にフルセット、試合時間4時間10分にわたる接戦の末、敗退してる。
一方、錦織圭を含む他のシード選手の多くが快勝した。第27シードのバーナード・トミック(オーストラリア)は4セットで勝利となったが、その他の8選手がストレート勝ちを収めた。
アンディ・マレー(イギリス)は6-3 6-0 6-2、若干19才のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に1度のブレイクポイントも許さず勝利した。
第1回戦ではフルセットマッチとなった錦織圭、スタン・ワウリンカ(スイス)も第2回戦はストレートで勝利。
錦織圭はジェイミー・シャルディ(フランス)と対戦、スタン・ワウリンカはスティーブ・ジョンソン(アメリカ)と対戦し、勝利した。
ロジャー・フェデラー(スイス)も、ノア・ルービン(アメリカ)と対戦し、最終セットはタイブレイクとなるも、ストレート勝ちを収めている。
ロジャー・フェデラーは、第3回戦で現在世界ランキング10位トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)と対戦する。
錦織圭は第3回戦に勝利すれば、第4回戦では、ロジャー・フェデラーもしくはトマーシュ・ベルディヒと対戦することとなる。
「全豪オープン」2017年試合スケジュール
「全豪オープン」2017年トーナメント表(ドロー)・試合結果