2017年3月14日(日本時間3月15日)、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」では第3回戦トーナメント表(ドロー)ボトムハーフが開催され、期待の若手、21才のニック・キリオス(オーストラリア)と19才のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が対戦した。
ニック・キリオス(オーストラリア)はその奔放な言動から批判を受けることも多いが、恵まれた才能と体格は誰もが認めるところ。
2016年には「ジャパン・オープン(ATP500)」の初優勝後、「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」に出場し、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の兄であるミーシャ・ズベレフ(ドイツ)と対戦、試合を放棄したような態度でプレーし、罰金と出場停止のペナルティを受けた。
直近では、アカプルコ「アビエルト・メキシカーノ・テルセル(ATP500)」でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と初めて対戦し、勝利を収めている。
アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、攻撃的なプレーと198 cm の長身を活かした強力なサーブが魅力。
今年より開始される「Next Gen ATPファイナル」の有力優勝候補である。
2017年はグランドスラム「全豪オープン」でBig 4 ラファエル・ナダル(スペイン)と大接戦を繰り広げ、2月にはモンペリエ「南フランス・オープン(ATP250)」に優勝。兄のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)とともに同大会ダブルスへも出場し、シングルス、ダブルス両方での同時優勝を果たすなど、着実に実績を積み上げている。
ニック・キリオス(オーストラリア)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は初対戦。
テニス界の将来を期待される2人の若者の、注目の対戦である。
インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」2017年第3回戦、ニック・キリオス(オーストラリア)vs. アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の試合結果詳細は以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
A. ズベレフのサーブで試合開始。A. ズベレフ、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
N. キリオス、キープ。(スコア:N. キリオス 1-1 A. ズベレフ)
第3ゲーム
A. ズベレフのサービス。N. キリオスが2ブレイクポイントを獲得、ブレイクに成功。(スコア:N. キリオス 2-1 A. ズベレフ)
第4ゲーム
N. キリオス、キープ。(スコア:N. キリオス 3-1 A. ズベレフ)
第5ゲーム
A. ズベレフ、キープ。(スコア:N. キリオス 3-2 A. ズベレフ)
第6ゲーム
N. キリオス、ラブゲームでキープ。(スコア:N. キリオス 4-2 A. ズベレフ)
第7ゲーム
A. ズベレフのサービス。ジュースの末、A. ズベレフがゲームキープ。ゲームポイントでエースを決める。(スコア:N. キリオス 4-3 A. ズベレフ)
第8ゲーム
N. キリオス、キープ。(スコア:N. キリオス 5-3 A. ズベレフ)
第9ゲーム
A. ズベレフのサービス。N. キリオスがブレイクポイントを獲得。ラリー中、N. キリオスがA. ズベレフのショットがアウトであったとチャレンジ、判定はアウト。N. キリオスが2度目のブレイクに成功。(スコア:N. キリオス 6-3 A. ズベレフ)
第1セットをN. キリオスが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
N. キリオスのサーブで試合再開。N. キリオス、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
A. ズベレフ、キープ。N. キリオスは自身のショットがアウトとなり、チャレンジ。判定はINでチャレンジ成功。N. キリオスは度重なる審判ミスに苛立ち、主審に抗議をする。A. ズベレフのゲームポイントでもN. キリオスがチャレンジするが、判定はアウトでチャレンジに失敗。A. ズベレフがゲームキープ。
第3ゲーム
N. キリオス、キープ。
N. キリオスは休憩中に主審へ抗議。
第4ゲーム
A. ズベレフ、ラブゲームでキープ。N. キリオスのミスが多くなる。(スコア:N. キリオス 2-2 A. ズベレフ)
第5ゲーム
N. キリオスのサービス。最初のポイントはN. キリオスのダブルフォルトでA. ズベレフが獲得。
N. キリオスはドロップショットでA. ズベレフをネット際に誘い、続いてA. ズベレフの頭上を越えるショットを放ちポイントを獲得。N. キリオスがゲームキープ。(スコア:N. キリオス 3-2 A. ズベレフ)
第6ゲーム
A. ズベレフ、キープ。(スコア:N. キリオス 3-3 A. ズベレフ)
第7ゲーム
N. キリオスのサービス。ジュースの末、N. キリオスがゲームキープ。(スコア:N. キリオス 4-3 A. ズベレフ)
第8ゲーム
A. ズベレフ、キープ。(スコア:N. キリオス 4-4 A. ズベレフ)
第9ゲーム
N. キリオス、キープ。(スコア:N. キリオス s-s A. ズベレフ)
第10ゲーム
A. ズベレフのサービス。N. キリオスが2ブレイクポイント(マッチポイント)を獲得、ブレイクに成功。(スコア:N. キリオス 6-4 A. ズベレフ)
第2セットもN. キリオスが獲得、ストレートで試合に勝利(6-3 6-4)。1時間13分で試合終了。
注目の若手初対決は、ニック・キリオスに軍配。A. ズベレフに1度のブレイクポイントも許さず、第4回戦(べスト16)進出を果たした。
ニック・キリオス(オーストラリア)は、第4回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)またはフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。
※ ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に勝利し、ニック・キリオス(オーストラリア)の対戦相手はノバク・ジョコビッチ(セルビア)に決まった。両者は直前の大会アカプルコ「アビエルト・メキシカーノ・テルセル(ATP500)」でも対戦している。
Summary
N. キリオス | 6-3 6-4 | A. ズベレフ |
6本 | エース | 5本 |
2 | ダブルフォルト | 5 |
64 % (32/50) |
第1サーブ 率 | 48 % (27/56) |
84 % (27/32) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
67 % (18/27) |
56 % (10/18) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
59 % (17/29) |
60 % (3/5) |
ブレイクポイント 成功率 |
– % (0/0) |
38 % (21/56) |
リターンポイント 成功率 |
26 % (13/50) |
58 | ポイント獲得合計 | 48 |