インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」決勝戦!2018年は、ロジャー・フェデラー(スイス)とフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の対戦となった。
数々の名勝負を繰り広げてきた両者再度の対戦が、インディアンウェルズの大舞台で実現した。試合は、2018年3月18日(日本時間3月19日)に開催された。
ロジャー・フェデラー(スイス)とフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の最も印象的な対戦は、2009年グランドスラム「全米オープン」決勝戦であろう。
この試合では、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)がロジャー・フェデラー(スイス)に勝利し、グランドスラム初優勝を果たした。
2005年全仏オープンから2013年全米オープンのグランドスラム35大会のうち、Big 4 以外での優勝はフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)のみ。Big 4 の寡占に風穴を開け、感動的な優勝を飾った。
そして、昨年グランドスラム「全米オープン」準々決勝においても、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)がロジャー・フェデラー(スイス)を敗退に追い込み、2009年を彷彿させる試合となった。
ロジャー・フェデラー(スイス)とフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の過去の対戦成績は、前述の試合を含め、ロジャー・フェデラー(スイス)の18勝6敗(勝率75 %)。
ハードコートではロジャー・フェデラー(スイス)の13勝6敗(勝率68 %)、2017年の対戦成績はロジャー・フェデラー(スイス)の3勝1敗(勝率75 %)となっている。
直近の対戦は、2017年バーゼル「スイス・インドアーズ・バーゼル(ATP500)」の決勝戦。この試合では、ロジャー・フェデラー(スイス)がフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)にフルセットの末勝利。地元バーゼルで大会8回目のタイトルを獲得した。
今大会インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」では、2012年に準々決勝で対戦しており、ロジャー・フェデラー(スイス)がストレートで勝利。その後、大会に優勝している。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、今大会に5回の優勝経験を持ち、最多優勝記録タイを保持する。今回優勝すると、6回目の優勝、単独での最多優勝を記録する。
2018年は負け知らずであり、決勝進出まで現在17連勝中。自身最高の連勝を記録している。
準決勝では、21才の若手ボルナ・チョリッチ(クロアチア)にセットを先取される展開となったが、巧みな戦術とスーパープレーで逆転勝利、2年連続での決勝進出を決めた。※ 準決勝チョリッチ戦詳細はこちら
昨年に引き続き、大会連覇を目指す。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、今大会では2013年以来の2回目の決勝進出。
ATPワールドツアー・マスターズ1000 の優勝経験はまだなく、決勝進出は今回で4回目を数える。
2018年は好調なプレーを披露しており、直前の大会であり多くのトップ選手が出場したアカプルコ「アビエルト・メキシカーノ・テルセル(ATP500)」でも優勝を果たした。
念願の大会初優勝、そしてATPマスターズ1000 初タイトルを懸け、ロジャー・フェデラー(スイス)に挑む。
インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」2018年決勝戦!ロジャー・フェデラー(スイス)vs. フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
フェデラーのサーブで試合開始。フェデラー、キープ。
第2ゲーム
デルポトロ、キープ。
第3ゲーム
フェデラー、キープ。
第4ゲーム
デルポトロ、キープ。(スコア:フェデラー 2-2 デル ポトロ)
第5ゲーム
フェデラーのサービス。デルポトロが3ブレイクポイントを獲得。
続いて、フェデラーのジャンピング・フォアハンド・ショットがネットに阻まれる。
デルポトロがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 2-3 デル ポトロ)
第6ゲーム
デルポトロのサービス。ジュースとなり、デルポトロがフォアハンド・ウィナーを決め、アドバンテージを獲得。
デルポトロがワイドへの強力なサーブを決め、フェデラーのリターンはネットへ。
デルポトロがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 2-4 デル ポトロ)
第7ゲーム
フェデラーのサービス。ジュースに突入、ラリーとなりフェデラーがベースライン前へ出てフォアハンド・ウィナーを決める。フェデラーがアドバンテージを獲得。
続いてのラリーでは、デルポトロのショットがネットに阻まれる。
フェデラーがゲームキープ。(スコア:フェデラー 3-4 デル ポトロ)
第8ゲーム
デルポトロ、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 3-5 デル ポトロ)
第9ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。フェデラーはゲームポイントでセンターへのエースを決める。(スコア:フェデラー 4-5 デル ポトロ)
第10ゲーム
デルポトロのサービス for the セット。デルポトロが3セットポイントを迎える。
続いて、フェデラーのクロスコート・ショットがラインを越える。
デルポトロ、キープ。(スコア:フェデラー 4-6 デル ポトロ)
第1セットをデルポトロが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
フェデラーのサーブで試合再開。デルポトロが2ブレイクポイントを獲得。
フェデラーがワイドへの強力なサーブを決め、1ポイントをセーブ。
デルポトロのバックハンドショットがネットに阻まれ、フェデラーがジュースに持ち込む。フェデラーは「Komm schon!(ドイツ語でカモン)」と叫ぶ。
フェデラーがウィナーを決め、アドバンテージを獲得。フェデラー、「カモン」と叫ぶ。
フェデラー、続いてセンターへの強力なサーブを決める。
フェデラーがサービスゲームをキープ。
第2ゲーム
デルポトロ、キープ。
第3ゲーム
フェデラー、キープ。
第4ゲーム
デルポトロ、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 2-2 デル ポトロ)
第5ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 3-2 デル ポトロ)
第6ゲーム
デルポトロ、キープ。(スコア:フェデラー 3-3 デル ポトロ)
第7ゲーム
フェデラー、キープ。フェデラーはゲームポイントでセンターへのエースを決める。(スコア:フェデラー 4-3 デル ポトロ)
第8ゲーム
デルポトロ、キープ。(スコア:フェデラー 4-4 デル ポトロ)
第9ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 5-4 デル ポトロ)
第10ゲーム
デルポトロのサービス。フェデラーが2ブレイクポイント(セットポイント)を獲得。
デルポトロがフォアハンドでウィナーを決め、1ポイントをセーブ。
続いて、フェデラーのショットがラインを越え、デルポトロが2ポイント目もセーブ。ジュースとなる。
デルポトロがワイドへのエースを決め、アドバンテージを獲得。
フェデラーのドロップショット、デルポトロは追うがリターンはアウト。再びジュース。
デルポトロがネット際に出てボレーを決め、アドバンテージを獲得。
ラリーとなり、フェデラーのショットがラインを越える。
デルポトロがサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 5-5 デル ポトロ)
第11ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 6-5 デル ポトロ)
第12ゲーム
デルポトロ、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 6-6 デル ポトロ)
第2セットは両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
フェデラー – デルポトロ 太字:ミニブレイク
1-0, 1-1 1-2, 2-2 3-2, 3-3 4-3, 5-3 6-3, 6-4 6-5, 6-6 7-6, 7-7 7-8, 8-8 9-8, 10-8
タイブレイクをフェデラーが制し第2セットを獲得、試合は最終第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
デルポトロのサーブで試合再開。ジュースとなり、フェデラーのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。デルポトロがアドバンテージを獲得。
デルポトロがネット際に出るが、デルポトロのショットはラインを越える。再びジュース。
ラリーとなり、フェデラーのバックハンド・ショットがネットに阻まれ、デルポトロがアドバンテージを獲得。
続いて、フェデラーのショットがラインを越える。
デルポトロがサービスゲームをキープ。
第2ゲーム
フェデラー、キープ。
第3ゲーム
デルポトロ、キープ。デルポトロはゲームポイントでエースを決める。
第4ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 2-2 デル ポトロ)
第5ゲーム
デルポトロ、キープ。(スコア:フェデラー 2-3 デル ポトロ)
第6ゲーム
フェデラー、キープ。フェデラーはゲームポイントを含め、2連続でエースを決める。(スコア:フェデラー 3-3 デル ポトロ)
第7ゲーム
デルポトロ、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 3-4 デル ポトロ)
第8ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 4-4 デル ポトロ)
第9ゲーム
デルポトロのサービス。フェデラーが1ブレイクポイントを獲得。
デルポトロが強力なフォアハンド・ウィナーを決めセーブ、ジュースに持ち込む。
ラリーとなり、フェデラーのドロップショット、デルポトロのリターンはラインを越える。フェデラーが再度のブレイクポイントを獲得。
フェデラーの角度あるクロスコートのバックハンド・ショット、デルポトロのリターンがネットに阻まれる。
フェデラーがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 5-4 デル ポトロ)
第10ゲーム
フェデラーのサービス for the チャンピオンシップ。フェデラーが2チャンピオンシップポイントを迎える。
デルポトロがフォアハンドでダウン・ザ・ラインを決め、1ポイントをセーブ。
フェデラーがバックハンドでドロップショットを試みるが、ボールはネットに阻まれる。ジュースに突入。
デルポトロのクロスコート・ショット、フェデラーのリターンは大きく宙に浮く。デルポトロがブレイクポイントを獲得。
デルポトロのドロップショット、フェデラーがデルポトロの足元へリターン。再びジュース。
ラリーとなり、デルポトロのフォアハンド・ショットがラインを越える。フェデラーがアドバンテージ(チャンピオンシップポイント)を獲得。
デルポトロのドロップショットでネット際に出たフェデラー、デルポトロがフェデラーを越えるパッシング・ウィナーを決める。ゲーム3度目のジュース。
ラリーとなり、フェデラーのショットがフレーム・ショットとなり大きく宙に浮く。デルポトロが再度のブレイクポイントを獲得。
続いて、デルポトロがフォアハンドでクロスコート・ウィナーを決める。
デルポトロがブレイクバックに成功。(スコア:フェデラー 5-5 デル ポトロ)
第11ゲーム
デルポトロ、キープ。(スコア:フェデラー 5-6 デル ポトロ)
第12ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 6-6 デル ポトロ)
第3セットも両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
フェデラー – デルポトロ 太字:ミニブレイク
0-1, 0-2 0-3, 0-4 0-5, 1-5 1-6, 2-6 2-7
デルポトロの最初のミニブレイク、そして3度目のミニブレイクは、いずれもフェデラーのダブルフォルトであった。
タイブレイクをデルポトロが制し第3セットを獲得、試合に勝利(デルポトロ – フェデラー:6-4 68-7 7-62)。2時間42分で試合終了。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)がロジャー・フェデラー(スイス)を下し、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」2018年優勝!を果たした。
キャリア22回目の優勝、そして念願のATPワールドツアー・マスターズ1000 初タイトル!を獲得した。
What a moment 🙌@delpotrojuan, we salute you! #BNPPO18 pic.twitter.com/4avDNnBmjx
— Tennis TV (@TennisTV) 2018年3月18日
Summary
フェデラー | 4-6 7-68 62-7 | デル ポトロ |
10本 | エース | 8本 |
51 | ウィナー | 42 |
5 | ダブルフォルト | 1 |
45 | Unforced エラー | 24 |
61 % (70/115) |
第1サーブ 率 | 63 % (72/115) |
74 % (52/70) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
75 % (54/72) |
53 % (24/45) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
67 % (29/43) |
193 km/h | 第1サーブ 平均速度 |
198 km/h |
158 km/h | 第2サーブ 平均速度 |
158 km/h |
25 % (1/4) |
ブレイクポイント 成功率 |
40 % (2/5) |
34 % (39/115) |
リターンポイント 成功率 |
28 % (32/115) |
108 | ポイント獲得合計 | 122 |