2017年7月16日、グランドスラム「ウィンブルドン」は遂に最終日を迎え、男子シングルスの決勝戦が開催された。
決勝戦の対戦カードは、ロジャー・フェデラー(スイス)対マリン・チリッチ(クロアチア)!
歴史に残る一戦、試合結果詳細をお伝えする。
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ロジャー・フェデラー(スイス)のグランドスラム初優勝は、2003年「ウィンブルドン」であった。
思い入れ深い「ウィンブルドン」のセンターコートで、更なる偉業の達成を目指す。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、「ウィンブルドン」初優勝の2003年から続けて2007年まで5連続優勝を果たし、2008年はラファエル・ナダル(スペイン)にタイトルを譲り準優勝となるも、2009年には再度優勝。さらに、2012年にも優勝を果たした。
現在、最多連続優勝記録とともに、ピート・サンプラス(アメリカ)と並ぶ大会最多優勝記録を保持する。
そして2017年「ウィンブルドン」。ロジャー・フェデラー(スイス)は風邪を患うが、微塵も感じさせない完璧なプレーを披露。1セットも失うことなく、「ウィンブルドン」11回目の決勝にまで進出した。
前代未聞の8回目の優勝が目前に迫る。
マリン・チリッチ(クロアチア)は、「ウィンブルドン」では初めての決勝進出。
198 cm の長身を活かした強力なサーブを武器に、グラス(芝)コートを得意とする。
2度目のグランドスラム制覇を懸け、テニス王ロジャー・フェデラー(スイス)に挑む。
「ウィンブルドン」では、2003年のロジャー・フェデラー(スイス)優勝以来、14年間にわたりBig 4(アンディ・マレー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー)のいずれかが優勝している。
Big 4 の壁を破り新たな歴史の始まりとなるか、マリン・チリッチ(クロアチア)に大きな期待がかかる。
ロジャー・フェデラー(スイス)とマリン・チリッチ(クロアチア)は、2016年「ウィンブルドン」準々決勝でも対戦しており、この時はフルセットの末にロジャー・フェデラー(スイス)が勝利した。
今回、決勝の舞台にて、1年振り再度の対決となった。
昨年「ウィンブルドン」を含め、両者の過去の対戦成績は、ロジャー・フェデラー(スイス)の6勝1敗(勝率86 %)。
マリン・チリッチ(クロアチア)がロジャー・フェデラー(スイス)に唯一勝利したのは、2014年グランドスラム「全米オープン」準決勝。
そしてその後、マリン・チリッチ(クロアチア)は「全米オープン」初優勝(同時にグランドスラム初制覇)を果たした。
2017年グランドスラム「ウィンブルドン」決勝戦!両者最高のプレーに期待したい。
ロジャー・フェデラー(スイス)vs. マリン・チリッチ(クロアチア)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
会場の大歓声で両者を迎える。
第1ゲーム
チリッチのサーブで試合開始。ジュースとなり、チリッチのセカンドサーブとなるがフェデラーのボディへのサーブでアドバンテージを獲得。
チリッチ、最初のサービスゲームをキープ。
第2ゲーム
フェデラーのサービス。フェデラーのダブルフォルトでジュースとなる。
チリッチのショットはネットに阻まれ、フェデラーがアドバンテージを獲得。
フェデラー、サービスゲームをキープ。
第3ゲーム
チリッチ、キープ。
第4ゲーム
フェデラーのサービス。フェデラーにダブルフォルト。チリッチがブレイクポイントを獲得。
フェデラーがボディへのサーブでセーブ、ジュースとなる。
続いてのラリーはフェデラーに軍配。フェデラーがアドバンテージを獲得する。
フェデラーがゲームキープ。(スコア:フェデラー 2-2 チリッチ)
第5ゲーム
チリッチのサービス。フェデラーが3ブレイクポイントを獲得。
チリッチが時速200 km を超えるサーブで1ポイントをセーブ。
2ポイント目もセーブするが、続いてのラリーではフェデラーのバックハンド・ショットに対するチリッチのリターンはネットへ。
フェデラーがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 3-2 チリッチ)
第6ゲーム
フェデラー、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 4-2 チリッチ)
第7ゲーム
チリッチのサービス。チリッチが3ゲームポイントを迎えるが、チリッチにダブルフォルト。ジュースとなる。
フェデラーのショットはネットに阻まれ、チリッチがアドバンテージを獲得。
チリッチが時速206 km のサーブを決め、サービスゲームをゲームキープ。(スコア:フェデラー 4-3 チリッチ)
第8ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 5-3 チリッチ)
第9ゲーム
チリッチのサービス。フェデラーがクロスコート・ウィナーを決め、ブレイクポイント(セットポイント)を獲得。
チリッチが時速206 m のサーブを放ちセーブ、ジュースに持ち込む。
フェデラーが再度ブレイクポイント(セットポイント)を獲得。
チリッチのダブルフォルトで、フェデラーがダブル・ブレイクに成功。(スコア:フェデラー 6-3 チリッチ)
第1セットをフェデラーが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
フェデラーのエースで試合再開。フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 1-0 チリッチ)
第2ゲーム
チリッチのサービス。チリッチ、最初のサーブでエースを決める。
チリッチのUnforced エラーが続き、フェデラーがブレイクポイントを獲得。
チリッチのショットはラインを外れ、フェデラーがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 2-0 チリッチ)
第3ゲーム
フェデラー、ゲームポイントでエースを決め、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 3-0 チリッチ)
休憩中、チリッチはトレーナーをベンチに呼び言葉を交わす。チリッチは涙を見せる。しかし、試合は再開。
第4ゲーム
チリッチ、キープ。チリッチは時速210 km を超えるサーブを決める。(スコア:フェデラー 3-1 チリッチ)
第5ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 4-1 チリッチ)
第6ゲーム
チリッチのサービス。ジュースとなり、フェデラーがブレイクポイントを獲得。
チリッチの強力なサーブに対するフェデラーのリターンはアウト。再びジュースとなる。
フェデラーが再度ブレイクポイントを獲得。
ネット際に出たチリッチのショットはラインを越え、フェデラーがダブル・ブレイクに成功。(スコア:フェデラー 5-1 チリッチ)
第7ゲーム
フェデラーのサービス for the セット。フェデラー、セットポイントでエースを決め、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 6-1 チリッチ)
第2セットもフェデラーが獲得、試合は第3セットへ。
Set 3
休憩中、チリッチはメディカルタイムアウトを取得し足の治療を受ける。
第1ゲーム
チリッチのサーブで試合再開。フェデラー、キープ。
第2ゲーム
フェデラー、キープ。
第3ゲーム
チリッチのサービス。ジュースとなり、チリッチがアドバンテージを獲得するも、続くチリッチのショットはエラー、ラインを外れ、再度のジュースに突入。
フェデラーがブレイクポイントを獲得。
チリッチがサーブ&ボレーを決め、3度目のジュースに持ち込む。
チリッチ、フォアファンド・ウィナーを決め、続いてワイドへの強力なサーブを決める。
チリッチがサービスゲームをキープ。
第4ゲーム
フェデラーのサービス。ジュースとなるが、フェデラーがエースでアドバンテージを獲得。
フェデラー、ゲームキープ。(スコア:フェデラー 2-2 チリッチ)
第5ゲーム
チリッチ、キープ。チリッチ、ゲームポイントでエースを決める。(スコア:フェデラー 2-3 チリッチ)
第6ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 3-3 チリッチ)
第7ゲーム
チリッチのサービス。フェデラーが2ブレイクポイントを獲得。
続いてチリッチのショットはネットへ。
フェデラーがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 4-3 チリッチ)
第8ゲーム
フェデラー、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 5-3 チリッチ)
第9ゲーム
チリッチ、キープ。(スコア:フェデラー 5-4 チリッチ)
第10ゲーム
フェデラーのサービス for the チャンピオンシップ。
フェデラーが2チャンピオンシップポイントを迎える。
チリッチのクロスコート・ショットに対するフェデラーのショットはアウト、ポイントはチリッチが獲得。
続いて、フェデラーがエースを決め、ゲームキープ。(スコア:フェデラー 6-4 チリッチ)
第3セットもフェデラーが獲得し、ストレートで試合に勝利(6-3 6-1 6-4)。1時間41分で試合終了。
ロジャー・フェデラー(スイス)が2017年グランドスラム「ウィンブルドン」に優勝!
大会8回目の優勝を果たし、歴史を塗り替える偉業を再び成し遂げた。
マリン・チリッチ(クロアチア)は準優勝となった。
Summary
フェデラー | 6-3 6-1 6-4 | チリッチ |
8本 | エース | 5本 |
23 | ウィナー | 16 |
2 | ダブルフォルト | 3 |
8 | Unforced エラー | 23 |
76 % (53/70) |
第1サーブ 率 | 60 % (54/90) |
81 % (43/53) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
65 % (35/54) |
71 % (12/17) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
52 % (12/23) |
50 % (5/10) |
ブレイクポイント 成功率 |
0 % (0/1) |
46 % (41/90) |
リターンポイント 成功率 |
21 % (15/70) |
96 | ポイント獲得合計 | 64 |