「バルセロナ・オープン・バンコサバデル(ATP500)」2018年決勝戦!ラファエル・ナダル(スペイン)が前代未聞の大会11回目のタイトルを狙う。
対戦相手は、19才の新鋭ステファノス・チチパス(ギリシャ)。両者初めての対戦となる。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、今大会決勝進出により、クレーコートで400勝を記録。
オープン化以降歴代4人目、さらに、クレーコートとハードコートの両方で400勝を収めた初めての選手となった。
今回、決勝戦でクレーコート401勝目を目指す。
また、ラファエル・ナダル(スペイン)が優勝すると、大会11回目の優勝(最多優勝記録の更新)、クレーコートで55回の優勝、キャリア77回の優勝となる。
さらに、ラファエル・ナダル(スペイン)は今大会でも1セットも失わず決勝に進出。
2017年ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗戦を喫して以来、今大会決勝進出まで44セットを連続で獲得。クレーコートでは最多連続記録であり、記録の更新も注目される。
なお、ラファエル・ナダル(スペイン)は、世界ランキングにおいて世界1位をキープするには、今大会でも優勝が必要となる。
Primer finalista del #bcnopenbs! @StefTsitsipas vence 75 63 a @pablocarreno91!!!!! pic.twitter.com/gdQhqllXNA
— Barcelona Open Banc Sabadell (@bcnopenbs) 2018年4月28日
今大会、驚くべき活躍で魅了したNextGen ステファノス・チチパス(ギリシャ)。
現在世界ランキングでは自己ベストである63位。プロ転向は2016年、19才の若手選手。
ロシア人テニス選手であった母がコーチを務める。
191 cm の長身を生かしたフォアハンドを得意とし、これまではグラス(芝)コートを選好。ダブルスでは2016年ウィンブルドン・ジュニアで優勝を果たしている。
クレーコートでATPツアーレベルの大会で試合に勝利したのは、今月モンテカルロ「Rolexモンテカルロ・マスターズ(ATP1000)」でのデニス・シャポバロフ(カナダ)との対戦が初めてという、急躍進中の若手である。
今大会、第2回戦でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に勝利、第3回戦ではアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、準々決勝でクレーの”プリンス”ドミニク・ティーム(オーストリア)にまさかのストレート勝ち。
準決勝でもパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に勝利、多くのクレー巧者との対戦で次々に勝利を果たし、キャリア初の決勝進出を決めた。
なお、ステファノス・チチパス(ギリシャ)も今大会、決勝進出まで、1セットも失わず全てストレートで勝利している。
決勝戦会場は、ラファエル・ナダル(スペイン)の名を冠したセンターコート、「Pista Rafa Nadal」で行われる。
「バルセロナ・オープン・バンコサバデル(ATP500)」2018年決勝戦!ラファエル・ナダル(スペイン)vs. ステファノス・チチパス(ギリシャ)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
チチパスのサーブで試合開始。チチパス、ラブゲームでキープ。
雨のため試合中断。
第2ゲーム
ナダルのサービス。ナダルが最初のポイントを獲得した直後、雨のため試合は再度中断。
両選手は上着を着用し、コート内で待機。数分後に試合再開。
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 1-1 チチパス)
第3ゲーム
チチパスのサービス。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
続いて、チチパスのフォアハンド・ショットがラインを外れる。
ナダルがブレイクに成功。(スコア:ナダル 2-1 チチパス)
第4ゲーム
ナダルのサービス。ナダルにダブルフォルト。ジュースとなり、ナダルがネット際に出て攻勢をかけ、チチパスのリターンはアウト。ナダルがアドバンテージを獲得。
続いて、チチパスのフォアハンド・ショットがネットに阻まれる。
ナダルがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 3-1 チチパス)
第5ゲーム
チチパスのサービス。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、チチパスのショットがラインを越える。
ナダルがダブル・ブレイクに成功。(スコア:ナダル 4-1 チチパス)
第6ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 5-1 チチパス)
第7ゲーム
チチパス、キープ。ナダルは、チチパスのゲームポイントでのサーブがフォルトであったとボールマークの確認を要求するが、主審はIN であったと確認し、判定は覆らず。(スコア:ナダル 5-2 チチパス)
第8ゲーム
ナダルのサービス for the セット。ナダルが2セットポイントを迎える。
ラリーとなり、ナダルのバックハンド・ショットがラインを越える。チチパスが1ポイントをセーブ。
ナダルのワイドへのサーブ、チチパスのリターンはラインを越える。
ナダル、ゲームキープ。(スコア:ナダル 6-2 チチパス)
第1セットをナダルが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
チチパスのサーブで試合再開。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
チチパスがフォアハンドでウィナーを決め、1ポイントをセーブ。
チチパス、続いてエースを決め、2ポイント目もセーブ。
続いてはチチパスのフォアハンド・ショットがラインを越える。
ナダルが試合再開早々のブレイクに成功。(スコア:ナダル 1-0 チチパス)
第2ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 2-0 チチパス)
第3ゲーム
チチパスのサービス。ナダルが2ブレイクポイントを獲得。
ネット際に出たチチパス、ナダルのバックハンド・ショットがラインを越える。チチパスが1ポイントをセーブ。
続いて、チチパスのフォアハンド・ショットがラインを越える。
ナダルがダブル・ブレイクに成功。(スコア:ナダル 3-0 チチパス)
第4ゲーム
ナダルのサービス。ナダルにダブルフォルト。チチパスが1ブレイクポイントを獲得。
チチパスのフォアハンドでのクロスコート・ショットがラインを越える。ナダルがセーブし、ジュースに持ち込む。
ラリーとなり、ネット際に出たチチパスのショットがラインを越える。ナダルがアドバンテージを獲得。
続いて、ナダルにダブルフォルト。再びジュースに突入。
ナダルのバックハンドでのクロスコート・ショットがラインを越え、チチパスが再度のブレイクポイントを獲得。
ナダルがネット際に出てボレーを決め、チチパスのリターンはアウト。ナダルがセーブ、3度目のジュースに持ち込む。
ナダルのフォアハンド・ショットがラインを越え、チチパスがゲーム3度目のブレイクポイントを獲得。
ナダルがネット際に出てフォアハンドでウィナーを決める。4度目のジュース。
ナダルの強力なサーブ、チチパスのリターンがラインを越える。ナダルがアドバンテージを獲得。
ラリーとなり、チチパスのショットがネットに阻まれる。
ナダルがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 4-0 チチパス)
第5ゲーム
チチパス、キープ。(スコア:ナダル 4-1 チチパス)
第6ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 5-1 チチパス)
第7ゲーム
チチパスのサービス。チチパスにダブルフォルト。ナダルが3ブレイクポイント(チャンピオンシップポイント)を獲得。
チチパスのサーブはフォルトの判定も、ナダルがINであったと主張、主審のオーバールールでエースとなる。チチパスが1ポイントをセーブ。
チチパスが続いてもセンターへのエースを決め、2ポイント目もセーブ。
ラリーとなり、チチパスのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。
ナダルがセット3度目のブレイクに成功。(スコア:ナダル 6-1 チチパス)
第2セットもナダルが獲得、ストレートで試合に勝利(6-2 6-1)。1時間17分で試合終了。
ラファエル・ナダル(スペイン)が「バルセロナ・オープン・バンコサバデル(ATP500)」2018年優勝!を果たした。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、大会11回の優勝により最多優勝記録を更新、クレーコートで55回、キャリア77回の優勝、クレーコートでの連続獲得セット数記録を46セットに更新した。
会場では、ラファエル・ナダル(スペイン)11回の優勝を記念し、特別映像が放映される。ラファエル・ナダル(スペイン)の偉業は続く。
19才のステファノス・チチパス(ギリシャ)、初めての決勝戦は準優勝に終わった。
Summary
ナダル | 6-2 6-1 | チチパス |
0本 | エース | 3本 |
9 | ウィナー | 14 |
3 | ダブルフォルト | 1 |
12 | Unforced エラー | 23 |
71 % (35/49) |
第1サーブ 率 | 61 % (25/41) |
77 % (27/35) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
60 % (15/25) |
43 % (6/14) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
19 % (3/16) |
50 % (5/10) |
ブレイクポイント 成功率 |
0 % (0/3) |
56 % (23/41) |
リターンポイント 成功率 |
33 % (16/49) |
56 | ポイント獲得合計 | 34 |