2017年初のグランドスラム（4大大会）「全豪オープン」が2017年1月16日～29日にかけて開催された。ロジャー・フェデラー（スイス）が自身のグランドスラム最多優勝記録を更新し、18回目の優勝を果たした。
ロジャー･フェデラーのグランドスラム優勝は2012年「ウィンブルドン」以来。怪我に悩まされたキングは大復活を遂げた。
トップ選手たちの最高のスーパープレイと、多くのドラマを提供してくれた「全豪オープン」2017年を、前編（第1回戦～ベスト16）、後編（準々決勝～決勝）に分けて、動画とともに振り返る。
準々決勝（ベスト8）：ワウリンカ、フェデラー、ナダル、ディミトロフが勝利
スタン・ワウリンカ（スイス） vs. ジョーウィルフリード・ツォンガ（フランス）
全豪オープン準々決勝、スタン・ワウリンカ（スイス）とジョーウィルフリード・ツォンガ（フランス）の対戦は、スタン・ワウリンカがストレート勝ちを収めた。
第1セットでは両者譲らずタイブレイクとなり、スタン・ワウリンカがタイブレイクを7-2 で制しセットを獲得。
第2セットでは、ジョーウィルフリード・ツォンガが先にブレイクするも、直後にスタン・ワウリンカがブレイクバック。スタン・ワウリンカは続くゲームをキープ、そしてブレイクに成功し、第2セットを獲得。
第3セットは、第2ゲームで早々にスタン・ワウリンカがブレイクに成功。セットを獲得し、ストレートで勝利した。
【動画】スタン・ワウリンカ（スイス） vs. ジョーウィルフリード・ツォンガ（フランス）
ロジャー・フェデラー（スイス） vs. ミーシャ・ズベレフ（ドイツ）
ベスト16で錦織圭（日本）を破り、準々決勝へ進出したロジャー・フェデラー（スイス）は、アンディ・マレー（イギリス）に勝利したミーシャ・ズベレフ（ドイツ）と対戦した。
第1セット、ロジャー・フェデラーが早々にブレイクし、続けて2度目のブレイクにも成功。そのまま第1セットをロジャー・フェデラーが6-1 で獲得した。
第2セットでは、ミーシャ・ズベレフが先にブレイクに成功するも、直後にロジャー・フェデラーがブレイクバック。ロジャー・フェデラーが第11ゲームでブレイクに成功し、第12ゲームをキープ、第2セットも獲得。
第3セットは、ロジャー・フェデラーが2度のブレイクに成功。ストレート勝ちで準決勝進出を決めた。
【動画】ロジャー・フェデラー（スイス） vs. ミーシャ・ズベレフ（ドイツ）
ミロシュ・ラオニッチ（カナダ）vs. ラファエル・ナダル（スペイン）
準々決勝、注目の対戦であったミロシュ・ラオニッチ（カナダ）対ラファエル・ナダル（スペイン）戦は、Big 4 ラファエル・ナダルがストレート勝ちで勝利を収めた。
第1セットは第7ゲームでラファエル・ナダルがブレイクに成功、その後のゲームをキープし、セットを獲得した。
第2セットは両者譲らず、タイブレイクとなり、ラファエル・ナダルがタイブレイクを9-7 で制し、第2セットも獲得。
第3セットも両者譲らずの展開が続いたが、第10ゲームでラファエル・ナダルがブレイクに成功。ラファエル・ナダルのストレート勝ちで試合は終了した。
試合を通し、ラファエル・ナダルは、ミロシュ・ラオニッチに1度のブレイクも許さず、試合に勝利した。
【動画】ミロシュ・ラオニッチ（カナダ）vs. ラファエル・ナダル（スペイン）
ダビド・ゴファン（ベルギー）vs. グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）
準々決勝、日本の錦織圭と同様にポストBig 4 として注目される、ダビド・ゴファン（ベルギー）とグリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）の両者が対戦した。
第1セット、グリゴール・ディミトロフが早々にブレイクに成功するも、ダビド・ゴファンが直後にブレイクバック。その直後にまたグリゴール・ディミトロフがブレイク、続くサービスゲームをジュースの末にキープし、グリゴール・ディミトロフがセットを獲得。
第2セット、第1ゲームでグリゴール・ディミトロフがブレイクするが、第2ゲームはダビド・ゴファンがブレイクバック。第3ゲームもグリゴール・ディミトロフがブレイクし、第2セットを通し3度のブレイクに成功。グリゴール・ディミトロフが6-2 でセットを獲得した。
第3セットは、第7ゲームでグリゴール・ディミトロフがブレイクに成功。グリゴール・ディミトロフは第3セットではダビド・ゴファンに1度のブレイクチャンスも与えず、セットを獲得。ストレートで試合に勝利し、準決勝進出を決めた。
【動画】ダビド・ゴファン（ベルギー）vs. グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）
準決勝：フェデラー、ナダルが勝利
準決勝はいずれもフルセットの接戦となった。
スタン・ワウリンカ（スイス）vs. ロジャー･フェデラー（スイス）
準決勝 第1戦では、スタン・ワウリンカ（スイス）とロジャー・フェデラー（スイス）が対戦、フルセットの末、ロジャー・フェデラーが勝利し決勝進出を決めた。
第1セットは両者譲らずキープが続き、第12ゲームでロジャー・フェデラーがブレイクに成功、7-5 でセットを獲得する。
第2セットは第6ゲームでロジャー・フェデラーがブレイクに成功、第2セットもロジャー・フェデラーが獲得する。ロジャー・フェデラーの巧みなボール捌きに思うようなプレーができずスタン・ワウリンカが自身の 足でラケットを折るシーンも見られた。
第3セットは、スタン・ワウリンカが先にブレイク。スタン・ワウリンカが2度のブレイクに成功し、ロジャー・フェデラーに1度のブレイクポイントも与えずにセットを獲得した。
第4セットも、スタン・ワウリンカが第1ゲームでブレイクに成功するが、続く第2ゲームでロジャー・フェデラーがブレイクバック。第9ゲームでスタン・ワウリンカがブレイクし、セットを獲得。
最終第5セットは、第6ゲームでスタン・ワウリンカにダブルフォルトがあり、ロジャー・フェデラーがブレイク。第9ゲーム、ロジャー・フェデラーのサービス for the マッチをラブゲームでキープ。
ロジャー・フェデラー が最終セットを獲得し、試合に勝利した。
【動画】スタン・ワウリンカ（スイス）vs. ロジャー・フェデラー（スイス）
ラファエル・ナダル（スペイン）vs. グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）
準決勝 第2戦では、ラファエル・ナダル（スペイン）と絶好調のグリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）が対戦、フルセットの末、ラファエル・ナダルが勝利し、2014年以来となる全豪オープン決勝への進出を決めた。
第1セットは、第4ゲームでラファエル・ナダルがブレイクに成功、セットを獲得。
第2セットでは、第4ゲームでグリゴール・ディミトロフがブレイクに成功も、第7ゲームでラファエル・ナダルがブ レイクバック。第8ゲームでグリゴール・ディミトロフがブレイク、第9ゲームでラファエル・ナダルがブレイクバックと続き、グリゴール・ディミトロフが第12ゲームで3度目のブレイクに成功、セットを獲得する。
第3セットは、両者1度ずつのブレイクで決着がつかず、タイブレイクとなる。タイブレイクを7-5で制したラファエル・ナダルがセットを獲得。
第4セットは、両者1度のブレイクポイントも 獲得ならず、再びタイブレイクとなる。試合2度目のタイブレイクは、グリゴール・ディミトロフが7-4 で制し、第4セットを獲得。
最終第5セットでも両者譲らずキープが続くが、第9ゲームでラファ エル・ナダルがブレイクに成功、最終セットを獲得した。ラファエル・ナダルが試合時間4時間56分という長試合を制し、決勝進出を決めた。
【動画】ラファエル・ナダル（スペイン）vs. グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）
決勝：フェデラー優勝、ナダル準優勝
ラファエル・ナダル（スペイン）vs. ロジャー･フェデラー（スイス）
決勝戦は、Big 4 対決、ラファエル・ナダル（スペイン）対 ロジャー･フェデラー（スイス）戦となった。数々の名勝負を繰り広げてきた両者の対決は、最後までどちらが優勝しても不思議ではない、フルセットの接戦となった。
第1セットは、第6ゲームまで両者譲らずサービスゲームキープが続き、第7ゲームでロジャー・フェデラーがブレイクに成功、セットを獲得する。
第2セットでは、ラファエル・ナダルが第2ゲー ムで早々にブレイクに成功、その後第4ゲームも再度ブレイクし、リードする。続く第5セットでロジャー・フェデラーがブレイクバックするも、第2セットはラファエル・ナダルが獲得。
第3セットは、第1ゲームでラファエル・ナダルが3度のブレイクポイントを獲得するも、ロジャー・フェデラーがキープ。第2ゲームでロジャー・フェデラーがブレイクに成功し、第6ゲームで再度ブレイク。ロジャー・フェデラーが第3セットを獲得する。
第4セットは、第4ゲームでラファエル・ナダルがブレイクに成功。第4セットでは、ラファエル・ナダルはロジャー・フェデラーに1度のブレイクポイントも与えず、セットを獲得する 。
最終第5セット、第1ゲーム早々にラファエル・ナダルがブレイクに成功し、その後もキープするが、ロジャー・フェデラーが第6ゲームでブレイクバック、第7ゲームをラブゲームでキープし、第8ゲ ームでブレイクに成功。
続く第9ゲームでロジャー・フェデラーがサービス for the チャンピオンシップを迎え、キープ。最後にラファエル・ナダルがチャレンジするが、ロジャー・フェデラーのフォアハンド・ウィナー はIN の判定。
試合時間3時間37分で、ロジャー・フェデラーの優勝が確定した。
【動画】ラファエル・ナダル（スペイン）vs. ロジャー･フェデラー（スイス）
全豪オープン2017年結果を反映、ATP世界ランキング
「全豪オープン」2017年トーナメント表（ドロー）
トップ選手 2017年2月の大会出場予定
