2017年1月16日から17日の2日間にかけて、グランドスラム「全豪オープン」男子シングルスの第1回戦が行われた。
総勢128名が出場、初戦から白熱した試合展開となった。
錦織圭(日本)、ロジャー・フェデラー(スイス)を含むBig 4 など、トップ選手たちの試合結果をお伝えする。
DAY 1 :錦織圭、フェデラー、マレーらトップハーフの試合結果
第1日目は、アンディ・マレー(イギリス)などトーナメント表(ドロー)トップハーフの試合が行われた。
観客を驚かせたのは、トップ選手たちの苦戦。シード20番までの選手の試合は10 試合行われたが、そのうち3 セットのストレート勝ちを収めたのは、アンディ・マレー、ニック・キリオス(オーストラリア)のわずかに2名。
アンディ・マレーは、イリヤ・マルチェンコ(ウクライナ)に第2セットでタイブレイクに持ち込まれるも、ストレート勝ち。
ペナルティ明け初の公式試合となったニック・キリオスは、地元での開催で快勝を収めた。
3時間を超える戦いとなったのが、現在世界ランク4位のスタン・ワウリンカ(スイス)、同5位の錦織圭、そして同7位マリン・チリッチ(クロアチア)。
スタン・ワウリンカは、マルティン・クーリザン(スロバキア)と対戦し、3時間27分、フルセットの末に勝利。第5セット第10ゲームでスタン・ワウリンカが再度ブレイク。最後の数分まで勝負はつかず、ドラマチックな展開となった。
錦織圭は、アンドレイ・クズネツォフ(ロシア)と対戦し、第1セットを奪われるというスタートとなり、第4セットではタイブレイクでセットを失うも、フルセットで勝利。試合時間3時間34分の激闘となった。
全豪オープン前に行われたチェンナイ「エアセル チェンナイ・オープン(ATP250)」において、優勝候補ながら初戦での敗退となったマリン・チリッチ。全豪オープン初戦でも苦戦を強いられたが、フルセット、試合時間3時間4分で勝利した。
怪我からの復帰戦となったロジャー・フェデラーは、予選通過者ユルゲン・メルツァー(オーストリア)に勝利した。
全豪オープン直前の1月14日まで開催されたオークランド「ASBクラシック(ATP250)」で優勝を果たした、シード23番のジャック・ソック(アメリカ)は、トマス・ベルッチ(ブラジル)に対し、ストレート勝ちの快勝。
シード10番トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)の対戦相手、ルカ・ヴァンニ(イタリア)は試合途中で棄権となった。
なお、シード16番のルカ・プイユ(フランス)は、予選突破者で若干19才のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に4 セット、6-0 6-4 6-7 6-1 で敗退した。
DAY 2 :ジョコビッチ、ナダル、ラオニッチらボトムハーフの試合結果
第2日目は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)などトーナメント表(ドロー)ボトムハーフの試合が行われた。
前日のトップハーフの試合とは対照的に、ノバク・ジョコビッチはじめトップ選手たちが快勝した。
第2日目も、シード20番目までの選手の試合が10試合行われたが、ノバク・ジョコビッチ、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、ガエル・モンフィス(フランス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、リシャール・ガスケ(フランス)の7選手がストレート勝ち。
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は、今年すでに全豪オープン前に行われた大会、チェンナイ「エアセル チェンナイ・オープン(ATP250)」で優勝、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)も「ブリスベン国際(ATP250)」準決勝で錦織圭を下し優勝しており、それぞれに好調ぶりをみせた。
一方、3時間ならぬ5時間を超える試合も行われた。
第20シード、イボ・カルロビッチ(クロアチア)は、オラシオ・セバジョス(アルゼンチン)と対戦し、試合時間5時間14分の死闘を繰り広げた。最終セットである第5セットだけで、2時間57分。スコア6-7, 3-6, 7-5, 6-2, そして22-20でイボ・カルロビッチが勝利した。
イボ・カルロビッチは現在37才。長試合に勝利し、全豪オープン史上最多の試合エース数(75本)の記録を残した。第5セットの時間も最長記録となった。
また、ダビド・ゴファン(ベルギー)はライリー・オペルカ(アメリカ)と対戦し、フルセットの末、勝利した。
日本の西岡良仁は、アレックス・ボルト(オーストラリア)に勝利し、第2回戦進出を果たしている。
「全豪オープン」2017年試合スケジュール
「全豪オープン」2017年トーナメント表(ドロー)・試合結果