2017年1月20日から21日にかけて、グランドスラム「全豪オープン」男子シングルスの第3回戦が行われた。
第2回戦では、前回優勝者であり全豪オープンを過去6回制覇したノバク・ジョコビッチ(セルビア)がまさかの敗戦を喫し、波乱の展開となっている。
「全豪オープン」2017年第3回戦、トップ選手たちの試合結果をお伝えする。
DAY 5:錦織圭、マレー、フェデラーが順当に勝利
2017年1月20日は、世界ランキング1位アンディ・マレー(イギリス)ら、トーナメント表トップハーフの第3回戦が行われた。
アンディ・マレーは第31シードのサム・クエリー(アメリカ)と対戦し、ストレート勝ち。第3セットでブレイクバックを許すも、第9ゲームで再度ブレイク、試合時間2時間弱で勝利を収めた。
現在世界ランキング4位のスタン・ワウリンカ(スイス)は第29シードのビクトル・トロイツキ(セルビア)と対戦。両者は2017年既に、先に行われた「ブリスベン国際(ATP250)」ベスト16で対戦、スタン・ワウリンカが勝利している。
全豪オープン第3回戦では、ビクトル・トロイツキが第1セットを先取するも、続く第2・3セットをスタン・ワウリンカが獲得、第4セットでタイブレイクの末、スタン・ワウリンカが勝利した。
日本の錦織圭は、予選突破者のルカシュ・ラコ(スロバキア)と対戦。錦織圭が46本のウィナーを放ち、ストレート勝ちの快勝を収めた。
ロジャー・フェデラー(スイス)はトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)と対戦し、ストレート勝ち。強豪トマーシュ・ベルディヒに対し1度のブレイクポイントも許さず、試合時間わずか1時間30分で勝利を収めた。
第4回戦(ベスト16)では、錦織圭とロジャー・フェデラーの対戦が行われる。
錦織圭とロジャー・フェデラーの過去の対戦成績は、ロジャー・フェデラーの4勝2敗(勝率67 %)。
直近では、ロジャー・フェデラーの3連勝。対戦は、2015年の「ATP ワールドツアー・ファイナル」以来となる。
また、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、全豪オープン直前に行われたオークランド「ASBクラシック(ATP250)」優勝者のジャック・ソック(アメリカ)に勝利。
第2回戦で世界ランキング第7位のマリン・チリッチ(クロアチア)を下したダニエル・エヴァンス(イギリス)は、第3回戦も第27シードのバーナード・トミック(オーストラリア)に勝利、ベスト16進出を果たしている。
DAY 6:ナダル、ラオニッチ、モンフィスが勝利
第2回戦で優勝候補ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が敗退し、波乱の展開となったトーナメント表ボトムハーフは、2017年1月21日、第3回戦が行われた。
現在世界ランキング3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は第25シードのジル・シモン(フランス)に勝利。
ミロシュ・ラオニッチは前日に熱があることを明かしており、体調が心配されたが、試合では得意のエースを21本放ち、ベスト16進出を決めた。
ガエル・モンフィス(フランス)はフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦し、第2セットはタイブレイクとなるも、ストレート勝ちで勝利を収めた。
ドミニク・ティーム(オーストリア)はブノワ・ペール(フランス)と対戦。第1セットを6-1で制し好調なスタートを切るが第2セットを奪われ、続く第3・4セットを獲得、試合に勝利した。
フルセットの接戦となったのが、ラファエル・ナダル(スペイン)。若干19才、期待の若手アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)を相手に苦戦した。
アレクサンダー・ズべレフは、時速200 km を超えるサーブを連発。
第1セットをアレクサンダー・ズべレフが奪い、第2セットはラファエル・ナダルが制するも、第3セットはタイブレイクでアレクサンダー・ズベレフが獲得、2セット先取と試合をリード。
試合時間が3時間を超えたあたりから、アレクサンダー・ズベレフに疲れが見え始めるが、エースは増え、その衰えを知らない。
先にブレイクに成功したラファエル・ナダルが第4・5セットを獲得し、4時間5分の接戦の末、勝利を収めた。
第4回戦では、ガエル・モンフィス(フランス)とラファエル・ナダル(スペイン)が対戦する。
第3回戦の注目カード、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)対 リシャール・ガスケ(フランス)戦は、センターコートでの前の試合の関係で開始が遅れ、夜中(現地時間)の開催となった。
現在世界ランキング15位のグリゴール・ディミトロフは、2017年、「ブリスベン国際(ATP250)」に優勝。準決勝で世界ランキング3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を倒し、決勝では同5位の錦織圭(日本)を倒すという好調ぶりをみせている。
対するリシャール・ガスケは、現在世界ランキングは18位であるが、自己ベストは7位という強豪。今回の全豪オープンでも、第1回戦、第2回戦とストレート勝ちを続けており、好調な立ち上がり。
試合前、過去の対戦成績はリシャール・ガスケの5勝1敗(勝率83 %)。
第1セットはリシャール・ガスケが先にブレイクに成功するが、グリゴール・ディミトロフが早々にブレイクバック、第1セットをグリゴール・ディミトロフが獲得。グリゴール・ディミトロフはその後もセットを獲得し、なんとストレート勝ちで勝利を収めた。
なお、第2回戦でノバク・ジョコビッチを倒したデニス・イストミン(ウズベキスタン)は、第30シード、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に勝利し、第4回戦(ベスト16)進出を決めている。
第4回戦(ベスト16)では、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)とデニス・イストミン(ウズベキスタン)が対戦する。
トーナメント表(ドロー)
試合スケジュール