2017年7月1日、イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」では決勝戦が開催され、大会第1シードノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第2シードガエル・モンフィス(フランス)が対戦した。両者はいずれも、大会直前に参戦を発表しワイルドカードとして出場、決勝戦まで勝ち上がった。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、今シーズン、グラス(芝)コートでは初めての大会。
直後に控えるグランドスラム「ウィンブルドン」に向け、パフォーマンスが注目されたが、今大会では、全ての試合をストレートで勝利し、決勝に進出した。
ガエル・モンフィス(フランス)は、初戦である第2回戦、第3回戦(準々決勝)とストレート勝ちで順調に駒を進め、準決勝でリシャール・ガスケ(フランス)と対戦。準決勝ではフルセット、2時間31分の接戦を制した。
ガエル・モンフィス(フランス)とリシャール・ガスケ(フランス)は、2017年、グランドスラム「全仏オープン」ベスト16、ハレ「ゲリー・ウェバー・オープン(ATP500)」第1回戦、そしてイーストボーン「AEGON国際(ATP250)」準決勝と3大会連続で対戦。
3度目の対戦となったイーストボーン「AEGON国際(ATP250)」準決勝は、ガエル・モンフィス(フランス)が勝利した。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とガエル・モンフィス(フランス)の過去の対戦成績は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の13戦全勝。
ガエル・モンフィス(フランス)は1度も勝利できていない。
直近の対戦は2016年グランドスラム「全米オープン」準決勝。この時も、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がガエル・モンフィス(フランス)に勝利した。
この試合では、ガエル・モンフィス(フランス)がやる気のなさそうな態度でプレーしノバク・ジョコビッチ(セルビア)のミスを誘い、奇襲を狙うという「奇想天外」な戦略をとり、一部非難を浴びた。
「全米オープン」での両者の対戦は、3度目であった。
なお、下位大会である、ITF フューチャーズ・トーナメントでは、2004年にガエル・モンフィス(フランス)がノバク・ジョコビッチ(セルビア)に1勝を挙げている。
グラス(芝)コートでは、今回が初対戦となる。
7月3日より開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」のドローも既に発表されており、順調に勝ち進めば、両者は第3回戦でも再度対戦することとなる。
イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」2017年決勝戦、両者最高のプレーに期待したい。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)vs. ガエル・モンフィス(フランス)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
モンフィスのサーブで試合開始。ジョコビッチがブレイクポイントを獲得。
モンフィスのダブルフォルトで、ジョコビッチが試合開始早々のブレイクに成功。(スコア:ジョコビッチ 1-0 モンフィス)
第2ゲーム
ジョコビッチ、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ジョコビッチ 2-0 モンフィス)
第3ゲーム
モンフィス、キープ。モンフィス、ゲームポイントで時速200 km のエースを決める。(スコア:ジョコビッチ 2-1 モンフィス)
第4ゲーム
ジョコビッチのサービス。モンフィスがラリーを制しジュースとなる。
ジョコビッチがドロップショットを決め、アドバンテージを獲得。ジョコビッチがサービスゲームをキープ。(スコア:ジョコビッチ 3-1 モンフィス)
第5ゲーム
モンフィスのサービス。ジュースとなり、ラリーを制したモンフィスがアドバンテージを獲得するが、続くポイントはジョコビッチが獲得し、2度目のジュースとなる。
ジョコビッチのショットがラインを外れ、続いて、モンフィスがエースを決める。
モンフィス、キープ。(スコア:ジョコビッチ 3-2 モンフィス)
第6ゲーム
ジョコビッチ、ラブゲームでキープ。(スコア:ジョコビッチ 4-2 モンフィス)
第7ゲーム
モンフィスのサービス。ジョコビッチが2ブレイクポイントを獲得。
モンフィスが時速209 kmエースで1ポイントをセーブ。モンフィス、続いても時速203 km のサーブを決めブレイクポイントをセーブ、ジュースとなる。
ジョコビッチがクロスコートのウィナーを決め、再度ブレイクポイントを獲得。
続いてのラリーではジョコビッチのショットがラインを越え、2度目のジュース。
モンフィスがアドバンテージを獲得し、サービスゲームをキープ。モンフィス、ゲームポイントでエースを決める。(スコア:ジョコビッチ 4-3 モンフィス)
第8ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ジョコビッチ 5-3 モンフィス)
第9ゲーム
モンフィスのサービス。ジョコビッチが2セットポイント(ブレイクポイント)を獲得。
モンフィスのショットがラインを越え、ジョコビッチが再度のブレイクに成功。(スコア:ジョコビッチ 6-3 モンフィス)
第1セットをジョコビッチが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
ジョコビッチのサーブで試合再開。モンフィスがブレイクポイントを獲得。
ジョコビッチのサーブに対するモンフィスのリターンはアウト。ラインを外れ、ジュースとなる。
モンフィスが再度ブレイクポイントを獲得も、ジョコビッチがセーブし再びジュース。
ジョコビッチがネット際に出てアドバンテージを獲得。ジョコビッチがボレーを決め、サービスゲームをキープ。
第2ゲーム
モンフィス、キープ。
第3ゲーム
ジョコビッチ、キープ。
第4ゲーム
モンフィス、キープ。(スコア:ジョコビッチ 2-2 モンフィス)
第5ゲーム
ジコビッチのサービス。ジョコビッチにダブルフォルトがあり、モンフィスがブレイクポイントを獲得。
モンフィスのリターンはネットに阻まれ、ジュースとなる。
ジョコビッチがラリーを制しアドバンテージを獲得。ジョコビッチ、キープ。(スコア:ジョコビッチ 3-2 モンフィス)
第6ゲーム
モンフィス、キープ。ジョコビッチ、自身のショットがラインを越え、大きな叫び声を上げる(スコア:ジョコビッチ 3-3 モンフィス)
第7ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ジョコビッチ 4-3 モンフィス)
第8ゲーム
モンフィス、キープ。(スコア:ジョコビッチ 4-4 モンフィス)
第9ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ジョコビッチ 5-4 モンフィス)
第10ゲーム
モンフィスのサービス。ジョコビッチがチャンピオンシップポイント(ブレイクポイント)を獲得。
モンフィスのショットがラインを越え、ジョコビッチがブレイクに成功。(スコア:ジョコビッチ 6-4 モンフィス)
第2セットもジョコビッチが獲得し、ストレートで試合に勝利(6-3 6-4)。1時間16分で試合終了。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がイーストボーン「AEGON国際(ATP250)」2017年優勝!を果たした。
Summary
ジョコビッチ | 6-3 6-4 | モンフィス |
1本 | エース | 6本 |
21 | ウィナー | 14 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
16 | Unforced エラー | 19 |
72 % (42/58) |
第1サーブ 率 | 71 % (45/63) |
76 % (32/42) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
67 % (30/45) |
50 % (8/16) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
39 % (7/18) |
50 % (3/6) |
ブレイクポイント 成功率 |
0 % (0/3) |
41 % (26/63) |
リターンポイント 成功率 |
31 % (18/58) |
66 | ポイント獲得合計 | 55 |
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