2017年11月13日(日本時間11月14日)、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」ではラウンドロビン(総当たり戦)の試合が開催され、グループA のラファエル・ナダル(スペイン)とダビド・ゴファン(ベルギー)が対戦した。
ラファエル・ナダル(スペイン)は2017年シーズン、怪我からの復帰でありながらグランドスラム「全仏オープン」優勝、グランドスラム「全米オープン」優勝をはじめとする輝かしい実績を残し、世界ランキングにおいては世界1位に返り咲いた。
そして、2017年末世界ランキングにおける1位の座も既に確定している。
「ATPワールドツアー・ファイナル」へは8回目の出場となるが、意外にも優勝は経験していない。今回、念願の初優勝に期待が寄せられている。
※ ラファエル・ナダル(スペイン)は今試合終了後、ひざの怪我により大会への棄権を決断。初優勝は来年以降に見送られた。
ダビド・ゴファン(ベルギー)は昨年「ATPワールドツアー・ファイナル」に怪我で棄権したガエル・モンフィス(フランス)に代わりラウンドロビン1試合のみ出場。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し敗退している。
2017年は自身初の出場権を獲得。
出場への意欲をかねてよりオープンにしており、初戦から最高のパフォーマンスが期待される。
ラファエル・ナダル(スペイン)とダビド・ゴファン(ベルギー)は過去2回対戦しており、ラファエル・ナダル(スペイン)の2戦全勝。
2試合とも2017年クレーコート大会であり、4月「モンテカルロRolexマスターズ(ATP1000)」準決勝、そして5月マドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」準々決勝で対戦。いずれもラファエル・ナダル(スペイン)が勝利し、後に両大会で優勝を果たしている。
ハードコート(室内)では初めての対戦となる。
なお、「ATPワールドツアー・ファイナル」ラウンドロビン(総当たり戦)では、既にグループA でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、グループB ではロジャー・フェデラー(スイス)、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が1勝を挙げている。
試合勝者はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と、敗者はドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦することとなる。
「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」2017年ラウンドロビン(総当たり戦)グループA、ラファエル・ナダル(スペイン)vs. ダビド・ゴファン(ベルギー)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
ナダルのサーブで試合開始。
ジュースとなるが、ナダルがセンターへの強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
続いてラリーとなり、ゴファンのショットがラインを越える。ナダル、キープ。
なお、リプレイによると、ゲームポイントでのゴファンのショットはライン上であった。
第2ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 1-1 ゴファン)
第3ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンが2ブレイクポイントを獲得。
続いて、ナダルのショットがラインを越える。
ゴファンがブレイクに成功。(スコア:ナダル 1-2 ゴファン)
第4ゲーム
ゴファン、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 1-3 ゴファン)
第5ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 2-3 ゴファン)
第6ゲーム
ゴファンのサービス。ゴファンにダブルフォルト。ナダルが2ブレイクポイントを獲得。
続いてのラリー、ゴファンのショットはネットに阻まれる。
ナダルがブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 3-3 ゴファン)
第7ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 4-3 ゴファン)
第8ゲーム
ゴファン、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 4-4 ゴファン)
第9ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 5-4 ゴファン)
第10ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 5-5 ゴファン)
第11ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンが2ブレイクポイントを獲得。
ナダルの強力なサーブ、ゴファンのリターンがネットに阻まれ、ナダルが1ポイントをセーブ。
続いて、ゴファンがフォアファンドでクロスコート・ウィナーを決める。
ゴファンがブレイクに成功。(スコア:ナダル 5-6 ゴファン)
第12ゲーム
ゴファンのサービス for the セット。ゴファンにダブルフォルト。ナダルが2ブレイクポイントを獲得。
ゴファンのダブルフォルトで、ナダルがブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 6-6 ゴファン)
第1セットは両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
ナダル – ゴファン 太字:ミニブレイク
1-0, 2-0 2-1, 2-2 3-2, 3-3 3-4, 3-5 4-5, 5-5 5-6, 5-7
タイブレイクをゴファンが制し第1セットを獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
ゴファンのサーブで試合再開。ゴファン、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
ナダルのサービス。ナダルが3ゲームポイントを迎えるも、その後ナダルにダブルフォルト。
続いてゴファンがバックハンド・ウィナーを決め、ジュースとなる。
ラリーとなり、ゴファンのショットはネットに阻まれる。ナダルがアドバンテージを獲得。
ナダルのドロップショット、ゴファンのリターンがラインを越える。
ナダルがサービスゲームをキープ。
第3ゲーム
ゴファン、ラブゲームでキープ。
第4ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 2-2 ゴファン)
第5ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 2-3 ゴファン)
第6ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 3-3 ゴファン)
第7ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 3-4 ゴファン)
第8ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンがコーナーへ落下するスーパーショットを決める。ナダルも驚いたような表情を見せる。
ゴファンが1ブレイクポイントを獲得。
ゴファンがフォアファンド・ウィナーを決め、ブレイクに成功。(スコア:ナダル 3-5 ゴファン)
第9ゲーム
ゴファンのサービス。ナダルが1ブレイクポイントを獲得。
ゴファンのダブルフォルトで、ナダルが早々のブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 4-5 ゴファン)
第10ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンが1ブレイクポイント(マッチポイント)を獲得。
ラリーとなり、ゴファンのフォアハンド・ショットがラインを外れる。ジュースに突入。
続いてもラリーとなり、ナダルがウィナーを決める。ナダルがアドバンテージを獲得。
ゴファンのショットがネットに阻まれ、ナダルがサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 5-5 ゴファン)
第11ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 5-6 ゴファン)
第12ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンが3ブレイクポイント(マッチポイント)を獲得。
ナダルがネット際に出てフォアファンド・ウィナーを決め、1ポイントをセーブ。
ラリーとなり、ナダルがバックハンド・ウィナーを決め、2ポイント目をセーブ。
ナダルがネット際に出て強力なショット、ゴファンは追いつくがリターンはネットへ。ナダルが3ポイント目もセーブし、ジュースに持ち込む。
ナダルがボレーを決め、アドバンテージを獲得。
続いても積極的に攻めるナダルに対し、ゴファンのショットがネットに阻まれる。
ナダルがサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 6-6 ゴファン)
第2セットも両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
ナダル – ゴファン 太字:ミニブレイク
0-1, 0-2 1-2, 2-2 3-2, 4-2 5-2, 6-2 6-3, 6-4 7-4
タイブレイクをナダルが制し第2セットを獲得、試合は最終第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
ナダルのサーブで試合再開。ナダル、キープ。
第2ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 1-1 ゴファン)
第3ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンが2ブレイクポイントを獲得。
ゴファンのショットがラインを越え、ナダルが1ポイントをセーブ。
続いてゴファンのショットがネットに阻まれ、ナダルが2ポイント目もセーブ。ジュースに持ち込む。
ゴファンが強力なフォアファンド・ショットを連発、ナダルのリターンがネットに阻まれる。ゴファンが再度のブレイクポイントを獲得。
ナダルがバックハンドでドロップショットを試みるが、ボールはラインを外れる。
ゴファンがブレイクに成功。(スコア:ナダル 1-2 ゴファン)
第4ゲーム
ゴファン、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 1-3 ゴファン)
第5ゲーム
ナダルのサービス。ゴファンが2ブレイクポイントを獲得。
ゴファンのショットがラインを越え、ナダルが1ポイントをセーブ。
続いて、ナダルのフォアハンド・ショットがラインを越える。
ゴファンがダブル・ブレイクに成功。(スコア:ナダル 1-4 ゴファン)
第6ゲーム
ゴファンのサービス。ジュースとなり、ナダルがボレーを決めブレイクポイントを獲得。
ナダルのドロップショット、ゴファンのリターンがラインを越える。
ナダルが1度目のブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 2-4 ゴファン)
第7ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 3-4 ゴファン)
第8ゲーム
ゴファン、キープ。(スコア:ナダル 3-5 ゴファン)
第9ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 4-5 ゴファン)
第10ゲーム
ゴファンのサービス for the マッチ。ゴファンが2マッチポイントを迎える。
ゴファン、センターへのエースを決め、サービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 4-6 ゴファン)
第3セットをゴファンが獲得、試合に勝利(ゴファン – ナダル:7-64 65-7 6-4)。2時間36分で試合終了。
ダビド・ゴファン(ベルギー)はラファエル・ナダル(スペイン)に初勝利を収め、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」2017年ラウンドロビン(総当たり戦)1勝目を獲得した。
ダビド・ゴファン(ベルギー)は続いて、同じグループA のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。
※ ラファエル・ナダル(スペイン)は試合後、ひざの怪我のため大会への棄権を発表。これにより、2017年シーズンは終了となった。
「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」には、ラウンドロビン第2試合以降、代役としてパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)が出場を予定している。
Summary
ナダル | 7-64 65-7 6-4 | ゴファン |
2本 | エース | 14本 |
27 | ウィナー | 39 |
2 | ダブルフォルト | 7 |
42 | Unforced エラー | 43 |
65 % (76/117) |
第1サーブ 率 | 64 % (61/96) |
66 % (50/76) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
75 % (46/61) |
46 % (19/41) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
54 % (19/35) |
177 km/h | 第1サーブ 平均速度 |
179 km/h |
150 km/h | 第2サーブ 平均速度 |
142 km/h |
195 km/h | 最速サーブ | 204 km/h |
100 % (4/4) |
ブレイクポイント 成功率 |
38 % (5/13) |
32 % (31/96) |
リターンポイント 成功率 |
41 % (48/117) |
100 | ポイント獲得合計 | 113 |
“I’m going to work hard... to keep being at the top and fighting for the most important things. Thank you and Merry Christmas, everyone.”
— ATP Tour (@atptour) 2017年11月13日
Nadal signs off his 2017 in press. See you next year, Rafa!https://t.co/VKxXkwwR45 pic.twitter.com/G2dcRvPl5M