杉田祐一(日本)が初タイトルを懸け戦う「アンタルヤ・オープン(ATP250)」決勝戦。2017年7月1日(現地時間)に開催された。
2017年「アンタルヤ・オープン(ATP250)」では、大会第1シード ドミニク・ティーム(オーストリア)、第2シード パオロ・ロレンチ(イタリア)が初戦敗退。
杉田祐一(日本)が第2回戦で元世界ランキング3位 ダビド・フェレール(スペイン)に勝利し、スターを敗退に追い込んだ。
波乱続きとなった「アンタルヤ・オープン(ATP250)」。
決勝に進出したのは、世界ランキング66位 杉田祐一(日本)と同62位 アドリアン・マナリノ(フランス)。
アドリアン・マナリノ(フランス)は、自己ベストの世界ランキング27位という実力の持ち主であり、2017年には、「モンテカルロRolexマスターズ(ATP1000)」でジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)にも勝利。
今大会では、準々決勝でフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に勝利、準決勝ではアンドレアス・セッピ(イタリア)に勝利し決勝へ進出した。
グラス(芝)コートを得意とする選手でもある。
杉田祐一(日本)は2017年、「バルセロナ・オープン・バンコサバデル(ATP500)」でパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)、リシャール・ガスケ(フランス)に勝利するなどの活躍をみせ、6月には世界ランキング64位となり自己ベストを更新。
(世界ランキングは、今大会の決勝進出で、再度の更新が予定されている。)
現在28才。プロ11年のキャリアを有するが、ATPワールドツアーレベルでのタイトルはまだない。
「アンタルヤ・オープン(ATP250)」では、初タイトルの獲得が期待される。
2017年は、錦織圭(日本)など日本の他の選手もまだ優勝がなく、杉田祐一(日本)が決勝に勝利すれば、2017年日本人で初めてのタイトル獲得にもなる。
なお、アドリアン・マナリノ(フランス)もATPワールドツアーレベルでの優勝経験がないため、どちらが勝利してもキャリア初タイトルとなる。
そして、「アンタルヤ・オープン(ATP250)」は2017年が初開催。優勝者は大会初のタイトルを手にする。
杉田祐一(日本)とアドリアン・マナリノ(フランス)は、直近では2017年「モンテカルロRolexマスターズ(ATP1000)」の予選で対戦。
この時はアドリアン・マナリノ(フランス)がストレートで勝利した。
ATPワールドツアー下位大会である、ATPチャレンジャー・ツアーでは、2012年に杉田祐一(日本)が勝利している。
両者は、ATPワールドツアーレベルの本選では初めての対戦となる。
7月3日より開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」のドローも既に発表されており、順調に勝ち進めば、両者は開始早々、第2回戦で対戦することとなる。
キャリア初タイトル、大会初タイトル、そして初対戦の勝利を懸け、両者の戦いが注目される。
「アンタルヤ・オープン(ATP250)」2017年決勝戦、杉田祐一(日本)vs. アドリアン・マナリノ(フランス)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
杉田のサーブで試合開始。マナリノが続けて3ポイントを獲得し、マナリノの3ブレイクポイントとなる。
杉田がラリーを制し、1ポイントをセーブ。杉田、続いてもウィナーを決める。杉田が3ポイント目もセーブ、ジュースとなる。
杉田、強力なサーブでアドバンテージを獲得。続いて、杉田のショットはネットに阻まれ、2度目のジュースとなる。
杉田がフォアファンド・ウィナーを決め、アドバンテージを獲得。杉田がサービスゲームをキープ。(スコア:杉田 1-0 マナリノ)
第2ゲーム
マナリノのサービス。マナリノにダブルフォルトがあり、杉田がブレイクポイントを獲得。
杉田がボレーを決め、試合開始早々のブレイクに成功。(スコア:杉田 2-0 マナリノ)
第3ゲーム
杉田、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。杉田、ゲームポイントでエースを決める。(スコア:杉田 3-0 マナリノ)
第4ゲーム
マナリノ、キープ。(スコア:杉田 3-1 マナリノ)
第5ゲーム
杉田、キープ。(スコア:杉田 4-1 マナリノ)
第6ゲーム
マナリノのサービス。杉田が2ブレイクポイントを獲得。
マナリノのダブルフォルトで、杉田が再度のブレイクに成功。(スコア:杉田 5-1 マナリノ)
第7ゲーム
杉田のサービスfor the セット。杉田、キープ。(スコア:杉田 6-1 マナリノ)
第1セットを杉田が獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
マナリノのサーブで試合再開。マナリノ、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
杉田、キープ。(スコア:杉田 1-1 マナリノ)
第3ゲーム
マナリノのサービス。ジュースとなり、杉田がブレイクポイントを獲得。
続いてはマナリノのサーブに対する杉田のリターンがアウトとなり、2度目のジュース。
杉田が再度ブレイクポイントを獲得。マナリノのショットがネットに阻まれ、杉田がブレイクに成功。(スコア:杉田 2-1 マナリノ)
第4ゲーム
杉田のサービス。マナリノが2ブレイクポイントを獲得。
杉田のボレーは失敗、マナリノがブレイクバックに成功。(スコア:杉田 2-2 マナリノ)
第5ゲーム
マナリノ、キープ。(スコア:杉田 2-3 マナリノ)
第6ゲーム
杉田のサービス。マナリノがブレイクポイントを獲得。
杉田のダブルフォルトで、マナリノがブレイクに成功。(スコア:杉田 2-4 マナリノ)
第7ゲーム
マナリノのサービス。杉田が3ブレイクポイントを獲得。
杉田のショットはラインを越え、マナリノが1ポイントをセーブ。
続いて2度のラリーもマナリノが制し、ブレイクポイントをセーブ、ジュースとなる。
マナリノがアドバンテージを獲得するが、続くマナリノのショットはラインを越え、再びジュース。
杉田が再度ブレイクポイントを獲得。マナリノが大きな声で叫ぶ。
マナリノのショットがラインを越え、杉田がブレイクバックに成功。(スコア:杉田 3-4 マナリノ)
第8ゲーム
杉田、ゲームポイントでエースを決め、サービスゲームをキープ。(スコア:杉田 4-4 マナリノ)
第9ゲーム
マナリノ、キープ。マナリノもゲームポイントでエースを決める。(スコア:杉田 4-5 マナリノ)
第10ゲーム
杉田、キープ。(スコア:杉田 5-5 マナリノ)
第11ゲーム
マナリノ、キープ。(スコア:杉田 5-6 マナリノ)
第12ゲーム
杉田、ラブゲームでキープ。杉田、ゲームポイントでエースを決める。(スコア:杉田 6-6 マナリノ)
第2セットは両者譲らず、タイブレイクへ突入。
タイブレイク
杉田 – マナリノ 太字:ミニブレイク
1-0, 2-0 2-1, 2-2 2-3, 3-3 3-4, 4-4 5-4, 6-4 7-6
タイブレイクを杉田が制し第2セットを獲得、ストレートで試合に勝利(6-1 7-64)。1時間29分で試合終了。
杉田祐一(日本)は「アンタルヤ・オープン(ATP250)」2017年に優勝!そして自身初のタイトルを獲得した。
Summary
杉田 | 6-1 7-64 | マナリノ |
5本 | エース | 2本 |
3 | ダブルフォルト | 3 |
67 % (44/66) |
第1サーブ 率 | 59 % (36/61) |
75 % (33/44) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
67 % (34/36) |
36 % (8/22) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
36 % (9/25) |
50 % (4/8) |
ブレイクポイント 成功率 |
40 % (2/5) |
46 % (26/61) |
リターンポイント 成功率 |
38 % (26/66) |
69 | ポイント獲得合計 | 58 |
同時期開催の他の大会
- イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」:ジョコビッチ、モンフィス、イズナー、ガスケ出場