2017年3月15日(日本時間3月16日)、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」では第4回戦ベスト16の試合が開催された。
日本の西岡良仁は今大会、自身初のATP ワールド・ツアーマスターズ1000 ベスト16に進出し、現在世界ランキング3位のスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦した。
西岡良仁は、身長170 cm、64 kg というテニス選手にしては珍しく小柄な体格。錦織圭(日本)よりもさらに低い身長である(錦織圭は178 cm 75 kg)。
2017年好調であり、2月の「メンフィス・オープン(ATP250)」では第2回戦、ジョン・イズナー(アメリカ)と対戦し敗北するもフルセットの健闘。
続く「デルレイビーチ・オープン(ATP250)」でも第2回戦に進出し、今大会直前に行われたアカプルコ「アビエルト・メキシカーノ・テルセル(ATP500)」では、ジャック・ソック(アメリカ)に勝利、準々決勝(ベスト8)まで進出を果たし、Big 4 ラファエル・ナダル(スペイン)と初対戦している。
2015 US Open Tennis – Qualies – Yoshihito Nishioka (JPN) [23] def. Daniel Nguyen (USA) / Steven Pisano
インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」には、予選で敗退するも欠員により繰り上げ、ラッキー・ルーザー(LL)としての出場機会を得た。
第1回戦で予選トーナメントで対戦し敗北したエリアス・ウマー(スウェーデン)に勝利、
第2回戦では現在世界ランキング21位イボ・カルロビッチ(クロアチア)にストレート勝ち、
第3回戦では同14位トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)に勝利する、という快挙を成し遂げている。
西岡良仁の現在世界ランキングは自己ベストの70位。今大会のベスト16進出により、自己ベストをさらに更新する見込みである。
西岡良仁は、スタン・ワウリンカ(スイス)とは10才違いの21才。両者初めての対戦である。
西岡良仁(日本)vs. スタン・ワウリンカ(スイス)、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」2017年ベスト16の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
S. ワウリンカのサーブで試合開始。S. ワウリンカ、キープ。
第2ゲーム
西岡のサービス。西岡、ラブゲームでキープ。(スコア:西岡 1-1 S. ワウリンカ)
第3ゲーム
S. ワウリンカのサービス。西岡が2ブレイクポイントを獲得し、ブレイクに成功。(スコア:西岡 2-1 S. ワウリンカ)
第4ゲーム
西岡のサービス。ジュースとなり、S. ワウリンカがブレイクポイントを獲得、ブレイクバックに成功。(スコア:西岡 2-2 S. ワウリンカ)
第5ゲーム
S. ワウリンカ、キープ。(スコア:西岡 2-3 S. ワウリンカ)
第6ゲーム
西岡、ラブゲームでキープ。(スコア:西岡 3-3 S. ワウリンカ)
第7ゲーム
S. ワウリンカのサービス。西岡が3ブレイクポイントを獲得し、ブレイクに成功。(スコア:西岡 4-3 S. ワウリンカ)
第8ゲーム
西岡のサービス。18ショットに渡るラリーはS. ワウリンカのミスにより西岡が獲得。西岡、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:西岡 5-3 S. ワウリンカ)
第9ゲーム
S. ワウリンカのサービス。ジュースとなり、西岡がブレイクポイント(セットポイント)を獲得、再度のブレイクに成功。(スコア:西岡 6-3 S. ワウリンカ)
第1セットを西岡が獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
西岡のサーブで試合再開。西岡、キープ。
第2ゲーム
S. ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:西岡 1-1 S. ワウリンカ)
第3ゲーム
西岡のサービス。西岡のダブルフォルトでS. ワウリンカがブレイクポイントを獲得、ブレイクに成功。(スコア:西岡 1-2 S. ワウリンカ)
第4ゲーム
S. ワウリンカのサービス。西岡がブレイクポイントを獲得するが、S. ワウリンカのセーブでジュースとなる。西岡が再度ブレイクポイントを獲得も、3度のジュースの末、S. ワウリンカがゲームキープ。(スコア:西岡 1-3 S. ワウリンカ)
第5ゲーム
西岡のサービス。S. ワウリンカが2ブレイクポイントを獲得も、西岡がセーブ。ジュースとなり、S. ワウリンカが計5度のブレイクポイントを獲得するが、西岡がセーブしゲームキープ。(スコア:西岡 2-3 S. ワウリンカ)
第6ゲーム
S. ワウリンカ、キープ。(スコア:西岡 2-4 S. ワウリンカ)
第7ゲーム
西岡、キープ。(スコア:西岡 3-4 S. ワウリンカ)
第8ゲーム
S. ワウリンカ、キープ。(スコア:西岡 4-5 S. ワウリンカ)
第9ゲーム
西岡のサービス。S. ワウリンカが2ブレイクポイント(セットポイント)を獲得。西岡のセーブでジュースとなるが、S. ワウリンカが計4度のブレイクポイント(セットポイント)を獲得し、再度のブレイクに成功。(スコア:西岡 3-6 S. ワウリンカ)
第2セットはS. ワウリンカが獲得。試合は最終第3セットへ。
休憩中、S. ワウリンカは不調を訴え薬のようなものを服用する。
Set 3
第1ゲーム
S. ワウリンカのサーブで試合再開。西岡が3ブレイクポイントを獲得、早々のブレイクに成功。(スコア:西岡 1-0 S. ワウリンカ)
第2ゲーム
西岡、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:西岡 2-0 S. ワウリンカ)
第3ゲーム
S. ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:西岡 2-1 S. ワウリンカ)
第4ゲーム
西岡、キープ。(スコア:西岡 3-1 S. ワウリンカ)
第5ゲーム
S. ワウリンカ、キープ。(スコア:西岡 3-2 S. ワウリンカ)
第6ゲーム
西岡、ラブゲームでキープ。(スコア:西岡 4-2 S. ワウリンカ)
第7ゲーム
S. ワウリンカのサービス。ジュースとなり、西岡がブレイクポイントを獲得も、S. ワウリンカがセーブ。3度に渡るジュースの末、S. ワウリンカがゲームキープ。(スコア:西岡 4-3 S. ワウリンカ)
第8ゲーム
西岡のサービス。S. ワウリンカが2ブレイクポイントを獲得も、西岡がセーブしジュースとなる。S. ワウリンカが再度ブレイクポイントを獲得するが、再びジュース。西岡がゲームキープ。(スコア:西岡 5-3 S. ワウリンカ)
第9ゲーム
S. ワウリンカのサービス。S. ワウリンカ、試合初のエースを決める。S. ワウリンカがゲームキープ。(スコア:西岡 5-4 S. ワウリンカ)
第10ゲーム
西岡のサービス for the マッチ。32ショットに及ぶラリーは西岡に軍配。しかし、S. ワウリンカがバックハンド・ウィナーを決め、ブレイクポイントを獲得。S. ワウリンカ、ブレイクバックに成功。(スコア:西岡 5-5 S. ワウリンカ)
第11ゲーム
S. ワウリンカのサービス。西岡がブレイクポイントを獲得、ブレイクに成功。(スコア:西岡 6-5 S. ワウリンカ)
第12ゲーム
西岡、試合2度目のサービス for the マッチ。S. ワウリンカがブレイクポイントを獲得、再度のブレイクバックに成功。(スコア:西岡 6-6 S. ワウリンカ)
タイブレイク
西岡 – S. ワウリンカ 太字:ミニブレイク
0-1, 1-1, 1-2, 1-3, 2-3, 2-4, 2-5, 3-5, 3-6, 4-6, 4-7
タイブレイクはS. ワウリンカが制し第3セットを獲得、試合に勝利(S. ワウリンカ – 西岡:3-6 6-3 7-6)。2時間13分で試合終了。
スタン・ワウリンカ(スイス)の持ち味一つであるエースは、試合を通し1本のみに留まった。
西岡良仁は、世界ランキング3位のスタン・ワウリンカ(スイス)を相手に試合をリードし、5度のブレイクを果たし、フルセットの大健闘。
観客からもスタンディングオベーションが沸き起こった。日本の21才、今後の活躍が期待される。
ジョコビッチvs. キリオス試合結果詳細:ニック・キリオスも西岡と同じ21才。
Summary
西岡良仁 | 6-3 3-6 64-7 | S. ワウリンカ |
0本 | エース | 1本 |
11 | ウィナー | 35 |
2 | ダブルフォルト | 4 |
29 | Unforced エラー | 54 |
70 % (73/104) |
第1サーブ 率 | 59 % (60/101) |
59 % (43/73) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
67 % (40/60) |
55 % (17/31) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
46 % (19/41) |
45 % (5/11) |
ブレイクポイント 成功率 |
33 % (5/15) |
42 % (42/101) |
リターンポイント 成功率 |
42 % (44/104) |
102 | ポイント獲得合計 | 103 |
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