2017年10月14日、「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」準決勝の試合が開催され、現在世界ランキング1位ラファエル・ナダル(スペイン)と同5位マリン・チリッチ(クロアチア)が対戦した。
好調のスター同志の対戦。試合結果詳細をお伝えする。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、直前の大会北京「チャイナ・オープン(ATP500)」でも優勝を果たし、現在15連勝中。今大会準決勝進出により、ATPワールドツアーでの勝利数もキャリアで870 勝を数え、アンドレ・アガシ(アメリカ)に並ぶ勝利数を記録している。
2017年はグランドスラム「全仏オープン」優勝、グランドスラム「全米オープン」優勝を含め既に6タイトルを獲得し、2017年の最多優勝数を保持。絶好調である。
今大会では、準々決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に再度勝利し、準決勝に駒を進めた。
マリン・チリッチ(クロアチア)も、2017年グランドスラム「ウィンブルドン」で決勝に進出するなどの活躍をみせた。その後怪我にも悩まされたが、現在世界ランキングを自己ベストの世界5位にまで上げている。
今大会では、1セットも失うことなく全てストレートで勝利し、準決勝にまで進出した。
ラファエル・ナダル(スペイン)とマリン・チリッチ(クロアチア)の過去の対戦成績は、ラファエル・ナダル(スペイン)の4勝1敗(勝率80 %)。
直近の対戦である2017年アカプルコ「アビエルト・メキシカーノ・テルセル(ATP500)」準決勝では、ラファエル・ナダル(スペイン)がストレートで勝利した。
両者初めての対戦となった2009年の北京「チャイナ・オープン(ATP500)」において、マリン・チリッチ(クロアチア)がラファエル・ナダル(スペイン)に勝利している。
今大会のサーフェスであるハードコートは、ビッグサーバーでもあるマリン・チリッチ(クロアチア)に有利に働く。ただし、2017年のラファエル・ナダル(スペイン)は、ハードコートにおいてもこれまでにない強さを誇る。
両者最高のプレーが期待される。
なお、試合勝者は、決勝戦でロジャー・フェデラー(スイス)またはフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。
「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」2017年準決勝、ラファエル・ナダル(スペイン)vs. マリン・チリッチ(クロアチア)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
チリッチのサーブ、センターへのエースで試合開始。ジュースとなり、チリッチがエースでアドバンテージを獲得。
続いてはチリッチのサーブに対するナダルがコーナーへのリターン、チリッチのショットはラインを外れ、再びジュース。
ナダルがフォアハンド・ウィナーを決め、ブレイクポイントを獲得。
チリッチの強力なサーブ、ナダルが返球するもその後ナダルのリターンはアウト、3度目のジュースとなる。
続いてのラリーではチリッチのショットがネットに阻まれ、ナダルが再度のブレイクポイントを獲得。
チリッチがネット際に出てプレッシャーをかけ、ナダルのショットがネットに阻まれる。4度目のジュース。
チリッチのショットがネットに阻まれ、ナダルがゲーム3度目のブレイクポイントを獲得。
チリッチがネット際に出てフォアハンドでボレーを決める。5度目のジュース。
続いてのラリー、チリッチがフォアハンド・ウィナーを決め、アドバンテージを獲得。
チリッチがエースを決め、最初のサービスゲームをキープ。ゲーム時間は10分を越える。
第2ゲーム
ナダル、キープ。
第3ゲーム
チリッチのサービス。ナダルが1ブレイクポイントを獲得。
チリッチのサーブに対するナダルのリターンがラインを越え、ジュースとなる。
続いてのラリー、チリッチのショットが大きく宙に浮き、ナダルが再度のブレイクポイントを獲得。
チリッチがフォアハンド・ウィナーを決めセーブし、2度目のジュース。
チリッチがネット際に出てプレー、ナダルのショットがネットに阻まれ、チリッチがアドバンテージを獲得する。
チリッチのショットがラインを越え、3度目のジュースに突入。
チリッチのクロスコート・ショットがラインを越え、ナダルがゲーム3度目のブレイクポイントを獲得。
チリッチのサーブに対するナダルのリターンがラインを越え、4度目のジュース。
チリッチが強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
続いて、チリッチがナダルをコートの左右に走らせ、ナダルのショットがネットに阻まれる。
チリッチがサービスゲームをキープ。ゲーム時間8分58秒。
休憩中、チリッチは主審からサーブ時間制限の警告を受ける。
第4ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ナダル 2-2 チリッチ)
第5ゲーム
チリッチ、キープ。(スコア:ナダル 2-3 チリッチ)
第6ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 3-3 チリッチ)
第7ゲーム
チリッチ、キープ。(スコア:ナダル 3-4 チリッチ)
第8ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 4-4 チリッチ)
第9ゲーム
チリッチ、キープ。(スコア:ナダル 4-5 チリッチ)
第10ゲーム
ナダルのサービス。チリッチが2ブレイクポイント(セットポイント)を獲得。
チリッチのフォアファンド・ショットがネットに阻まれ、ナダルが1ポイントをセーブ。
ナダルがコーナーへのエースを決め2ポイント目もセーブ、ジュースとなる。
ナダルがネット際に出てドロップショットを決め、アドバンテージを獲得。
続いてはナダルのショットがアウトとなり、再びジュース。
ナダルのダブルフォルトで、チリッチが再びブレイクポイント(セットポイント)を獲得する。
ナダルのサーブに対するチリッチのリターンがラインを越える。3度目のジュースに突入。
続いてもナダルが強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
ナダルが今度はコーナーへの強力なサーブを決め、サービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 5-5 チリッチ)
第11ゲーム
チリッチのサービス。ナダルが2ブレイクポイントを獲得。
チリッチのバックハンド・ショットがネットに阻まれ、ナダルがブレイクに成功。(スコア:ナダル 6-5 チリッチ)
第12ゲーム
ナダルのサービス for the セット。ナダルが3セットポイントを迎える。
ラリーとなり、ナダルのショットがラインを越える。チリッチが1ポイントをセーブ。
ナダルのダブルフォルトで、チリッチが2ポイント目もセーブ。
ラリーとなり、チリッチのショットがラインを越える。
ナダルがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 7-5 チリッチ)
第1セットをナダルが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
チリッチのサーブで試合再開。チリッチ、キープ。
第2ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 1-1 チリッチ)
第3ゲーム
チリッチのサービス。ナダルが2ブレイクポイントを獲得。
チリッチのショットがラインを越える。チリッチはチャレンジするが、ボールはわずかにOUT。
ナダルがブレイクに成功。(スコア:ナダル 2-1 チリッチ)
第4ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 3-1 チリッチ)
第5ゲーム
チリッチ、ラブゲームでキープ。チリッチ、2連続でエースを決める。(スコア:ナダル 3-2 チリッチ)
第6ゲーム
ナダルのサービス。チリッチが1ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ナダルがネット際に出てドロップショットを試みるが失敗。
チリッチがブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 3-3 チリッチ)
ナダルはラケットで自身のひざを叩く。
第7ゲーム
チリッチ、キープ。(スコア:ナダル 3-4 チリッチ)
第8ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 4-4 チリッチ)
第9ゲーム
チリッチのサービス。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
チリッチ、コーナーへのエースで1ポイントをセーブ。
チリッチ、続いてもコーナーへのエースを決め、2ポイント目をセーブ。
チリッチがフォアハンド・ウィナーを決め、3ポイント目もセーブ、ジュースに持ち込む。
チリッチ、連蔵でフォアハンド・ウィナーを決め、アドバンテージを獲得。
チリッチのダブルフォルトで、再びジュース。
チリッチがネット際に出てボレー、ナダルのフォアハンドでのリターンがウィナーとなり、ナダルが再度のブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、チリッチのショットが宙に浮く。
ナダルがブレイクに成功。(スコア:ナダル 5-4 チリッチ)
第10ゲーム
ナダルのサービス for the マッチ。ナダルが1マッチポイントを迎える。
ナダルのショットが大きく宙に浮き、アウト。ジュースとなる。
チリッチがウィナーを決め、ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、チリッチがフォアハンド・ウィナーを決める。
チリッチがブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 5-5 チリッチ)
第11ゲーム
チリッチ、2本のエースを決めゲームキープ。(スコア:ナダル 5-6 チリッチ)
第12ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 6-6 チリッチ)
第2セットは両者譲らず、試合はタイブレイクに突入。
タイブレイク
ナダル – チリッチ 太字:ミニブレイク
0-1, 1-1 2-1, 2-2 3-2, 4-2 4-3, 5-3 6-3, 7-3
タイブレイクをナダルが制し第2セットを獲得、ストレート試合に勝利(7-5 7-63)。2時間11分で試合終了。
ラファエル・ナダル(スペイン)が「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」2017年決勝進出を決めた。
決勝戦では、ロジャー・フェデラー(スイス)またはフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。
マリン・チリッチ(クロアチア)は準決勝で敗退となった。
マリン・チリッチ(クロアチア)は準決勝進出により、次回世界ランキングにおいて世界4位へとランクを上げ、自己ベストを更新する見込みである。
Summary
ナダル | 7-5 7-63 | チリッチ |
4本 | エース | 13本 |
23 | ウィナー | 31 |
2 | ダブルフォルト | 2 |
19 | Unforced エラー | 40 |
72 % | 第1サーブ 率 | 66 % |
77 % | 第1サーブ ポイント 獲得率 |
64 % |
60 % | 第2サーブ ポイント 獲得率 |
45 % |
175 km/h | 第1サーブ 平均速度 |
191 km/h |
150 km/h | 第2サーブ 平均速度 |
153 km/h |
193 km/h | 最速サーブ | 215 km/h |
25 % (3/12) |
ブレイクポイント 成功率 |
40 % (2/5) |
91 | ポイント獲得合計 | 73 |