ラファエル・ナダル(スペイン)vs. ノバク・ジョコビッチ(セルビア)!夢のBig 4 対決がローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」2018年準決勝で再度実現した。
初対戦の2006年から続くライバル対決。数々の名勝負を繰り広げてきた両者。実に51 回目の対戦となる。
ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」では、ラファエル・ナダル(スペイン)が7回の優勝、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は4回の優勝を誇る。
昨年は、ラファエル・ナダル(スペイン)が準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗退。ラファエル・ナダル(スペイン)が優勝を逃した唯一のクレーコート大会となった。
一方、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は準決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)を制し決勝に進出。準優勝を獲得した。
2018年も、ラファエル・ナダル(スペイン)はクレーコートで圧倒的な強さをみせており、これまでのところ、敗戦は直前の大会マドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」での対ドミニク・ティーム(オーストリア)戦1試合のみ。
また、ラファエル・ナダル(スペイン)は、今大会に優勝すると、世界ランキング1位に返り咲くことが決まっている。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、2018年の復帰以降、3大会で初戦敗退を喫するなど、苦戦を強いられていた。
しかし、クレーコート・シーズン、徐々にそのパフォーマンスを上げており、ラファエル・ナダル(スペイン)を含む各選手から「ベストの状態」に戻っている、戻りつつあると言われている。
今大会準々決勝でも錦織圭(日本)と対戦。両者ともに最高峰のプレーを展開し接戦となったが、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が見事勝利を収め、怪我からの復帰以降初めてとなる準決勝進出を決めた。
ラファエル・ナダル(スペイン)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)の過去の対戦成績は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の26勝24敗(勝率52 %)。
クレーコートに限ると、ラファエル・ナダル(スペイン)の15勝7敗(勝率68 %)となる。
なお、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、クレーコートでラファエル・ナダル(スペイン)に4回以上(7回)勝利した唯一の選手である。
ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」での対戦は過去に6回あり、3勝3敗。
直近の対戦は、昨年マドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」の準決勝。この試合では、ラファエル・ナダル(スペイン)がストレートで勝利した。
今回が約1年振りの対戦となる。
また、今大会ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」では、2017年まで、ラファエル・ナダル(スペイン)は9回、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は8回準決勝に進出しているが、両者ともに、1度も負けたことはない。
今試合勝者は、決勝戦で、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)またはマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」2018年準決勝、ラファエル・ナダル(スペイン)vs. ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
ナダルのサーブで試合開始。ジョコビッチの見事なリターンエースなどがあり、ジョコビッチが2ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ジョコビッチのバックハンド・ショットがラインを越える。ナダルが1ポイントをセーブ。
ナダルがセンターへの強力なサーブを決め、ジョコビッチのリターンはネットへ。ナダルが2ポイント目もセーブし、ジュースに持ち込む。
ナダルがフォアハンドでウィナーを決め、アドバンテージを獲得。
ナダルのボディへのサーブ、ジョコビッチのリターンはラインを越える。
ナダルがサービスゲームをキープ。
第2ゲーム
ジョコビッチ、ラブゲームでキープ。ジョコビッチはゲームポイントでエースを決める。
第3ゲーム
ナダル、キープ。
第4ゲーム
ジョコビッチ、ラブゲームでキープ。ゲームポイントでジョコビッチがドロップショットを仕掛け展開、ナダルは頬を膨らませながらも拍手で称える。(スコア:ナダル 2-2 ジョコビッチ)
第5ゲーム
ナダル、キープ。ナダルのゲームポイント、ナダルの第1サーブはフォルトの判定となるが、ジョコビッチがIN であったと主張、サーブのやり直しとなる。(スコア:ナダル 3-2 ジョコビッチ)
第6ゲーム
ジョコビッチのサービス。ナダルが1ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ジョコビッチが角度あるショット、ナダルのリターンがネットに阻まれる。ジョコビッチがセーブし、ジュースに突入。
ナダルがフォアハンドでウィナーを決め、再度のブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ジョコビッチのバックハンド・ショットがラインを越える。
ナダルがブレイクに成功。(スコア:ナダル 4-2 ジョコビッチ)
第7ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。ナダルはゲームポイントで時速201 km のエースを決める。ナダルのエースは試合で初めて。
ゲーム中、ジョコビッチのドロップショットからネットプレーとなり、両者ともにスーパーショットを連発、ポイントはジョコビッチが獲得する。ジョコビッチは両手を上げ観客を煽る。(スコア:ナダル 5-2 ジョコビッチ)
第8ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ナダル 5-3 ジョコビッチ)
第9ゲーム
ナダルのサービス for the セット。ジョコビッチが2ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ジョコビッチのショットがライン上に入りボールがイレギュラーな動きをし、ナダルのリターンはフレームショット、ボールが大きく宙に浮く。
ジョコビッチがブレイクバックに成功。(スコア:ナダル 5-4 ジョコビッチ)
第10ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ナダル 5-5 ジョコビッチ)
第11ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 6-5 ジョコビッチ)
第12ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ナダル 6-6 ジョコビッチ)
第1セットは両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
ナダル – ジョコビッチ 太字:ミニブレイク
0-1, 1-1 2-1, 3-1 3-2, 3-3 4-3, 5-3 5-4, 6-4 7-4
両者ともに最高峰のプレーを披露、スーパーショットを連発、両者譲らずの展開となった。セットポイントは、ナダルのライン上へのリターンエースであった。
タイブレイクをナダルが制し第1セットを獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
ジョコビッチのサーブで試合再開。ジョコビッチ、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
ナダル、キープ。ナダルのゲームポイント、ナダルのサーブに対するジョコビッチのリターンがラインを越える。ナダルのサーブについて、ジョコビッチはボールマークを確認するが、IN であったと認める。(リプレイによると、ナダルのサーブはラインの外であった。)(スコア:ナダル 1-1 ジョコビッチ)
第3ゲーム
ジョコビッチのサービス。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
ジョコビッチがベースライン前に出て攻勢をかけるが、ジョコビッチのショットはラインを越える。
ナダルがブレイクに成功。(スコア:ナダル 2-1 ジョコビッチ)
第4ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ナダル 3-1 ジョコビッチ)
第5ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ナダル 3-2 ジョコビッチ)
第6ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ナダル 4-2 ジョコビッチ)
第7ゲーム
ジョコビッチ、キープ。(スコア:ナダル 4-3 ジョコビッチ)
第8ゲーム
ナダルのサービス。ナダルのゲームポイントでナダルにダブルフォルト。ジュースに突入する。
ナダルのサーブに対するジョコビッチのリターンはラインの外。ナダルがアドバンテージを獲得する。
続いて、ジョコビッチがリターンエースを決める。ジョコビッチは大きな叫び声をあげる。再びジュース。
ジョコビッチのバックハンド・ショットがラインを越え、ナダルがアドバンテージを獲得。
ナダルのバックハンド・ショットがラインを外れる。主審はボールマークを確認するが、判定はOUT。3度目のジュースに突入。
ナダルのバックハンド・ショット、ジョコビッチのリターンはネットに阻まれる。ナダルがアドバンテージを獲得。
続いて、ナダルがフォアハンドでウィナーを決める。
ナダルがサービスゲームをキープ。ゲーム時間9分37秒。(スコア:ナダル 5-3 ジョコビッチ)
第9ゲーム
ジョコビッチのサービス。ナダルが2ブレイクポイント(マッチポイント)を獲得する。
ジョコビッチがサーブ&ボレーを決め、1ポイントをセーブ。
ナダル、続いてはバックハンドでウィナーを決める。
ナダルがダブル・ブレイクに成功。(スコア:ナダル 6-3 ジョコビッチ)
第2セットもナダルが獲得、ストレートで試合に勝利(7-64 6-3)。1時間56分で試合終了。
ラファエル・ナダル(スペイン)がローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」2018年が決勝進出を決めた。
決勝戦では、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)またはマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、準決勝で敗退となった。しかし、怪我からの復帰以降最高のパフォーマンスを披露した。今後の活躍も期待される。
Summary
ナダル | 7-64 6-3 | ジョコビッチ |
1本 | エース | 4本 |
22 | ウィナー | 26 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
14 | Unforced エラー | 20 |
60 % (39/65) |
第1サーブ 率 | 71 % (45/63) |
64 % (25/39) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
60 % (27/45) |
69 % (18/26) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
61 % (11/18) |
183 km/h | 第1サーブ 平均速度 |
182 km/h |
148 km/h | 第2サーブ 平均速度 |
144 km/h |
86 % | サーブ 返球率 |
82 % |
60 % (3/5) |
ブレイクポイント 成功率 |
33 % (1/3) |
40 % (25/63) |
リターンポイント 成功率 |
34 % (22/65) |
68 | ポイント獲得合計 | 60 |