アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)対ドミニク・ティーム(オーストリア)!男子テニス界次世代を担う両者が、2018年グランドスラム「全仏オープン」準々決勝で再度対戦した。
両者は、5月にマドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」決勝戦で対戦したばかり。
マドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」では、ドミニク・ティーム(オーストリア)がラファエル・ナダル(スペイン)に勝利。クレーキングの壁を破り決勝にまで進出したが、決勝戦ではアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)にストレートで敗戦。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、大会で1セットも失うことなく全試合に勝利、キャリア3度目となるATPワールドツアー・マスターズ1000 優勝を果たした。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、これまでのところグランドスラム(4大大会)では思うような成績を残せておらず、今大会グランドスラム「全仏オープン」が初めての準々決勝進出。
今大会では、第1回戦はストレートで勝利するも、第2回戦~第4回戦と3試合連続でフルセットの接戦となり、計12時間を戦い抜いた。
なお、3試合連続5セットを戦い勝利したのは、全仏オープンではオープン化以降史上8人目。ちなみに、4試合連続は過去に例がない。
ドミニク・ティーム(オーストリア)は今大会、第2回戦で19才ステファノス・チチパス(ギリシャ)にリベンジを果たす他、第4回戦(ベスト16)では、錦織圭(日本)に初めて勝利、3年連続となる準々決勝進出を決めた。
2017年、2016年と連続で準決勝に進出したクレー巧者、一段と成長したパフォーマンスを披露している。
両者ともに初めてのグランドスラム制覇を目指し、準々決勝に臨む。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)とドミニク・ティーム(オーストリア)の過去の対戦成績は、直近の対戦である前述のマドリッド大会決勝戦を含め、ドミニク・ティーム(オーストリア)の4勝2敗(勝率67 %)。
グランドスラム「全仏オープン」では過去、2016年に第3回戦で対戦し、ドミニク・ティーム(オーストリア)が勝利している。
今回が、両者7回目の対戦となる。
なお、2018年グランドスラム「全仏オープン」では、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)、ドミニク・ティーム(オーストリア)の他には、ラファエル・ナダル(スペイン)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、マリン・チリッチ(クロアチア)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、マルコ・チェッキナート(イタリア)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が準々決勝に進出。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)とドミニク・ティーム(オーストリア)戦の試合勝者は、準決勝にて、マルコ・チェッキナート(イタリア)またはノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
注目の対戦、会場にはマラト・サフィン(ロシア)、現在のラファエル・ナダル(スペイン)コーチであるカルロス・モヤ(スペイン)などレジェンドが見守る中での試合開催となった。
グランドスラム「全仏オープン」2018年準々決勝、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)vs. ドミニク・ティーム(オーストリア)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
ズベレフのサーブで試合開始。ズベレフのゲームポイントでダブルフォルト。ジュースとなり、ズベレフがボディへの強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
続いて、ティームのバックハンド・ショットがラインを越える。
ズベレフがゲームキープ。
第2ゲーム
ティーム、キープ。ティームにもダブルフォルトがあるが、その他のポイントはティームが獲得した。ティームのゲームポイントでのサーブ、ズベレフのリターンはラインを越える。主審はボールマークを確認するが、判定はIN。
第3ゲーム
ズベレフ、キープ。ゲーム中、ズベレフは左太ももの後ろを気にする素振りを見せる。
しかしズベレフはその後も強力なサーブを放ち、ゲームポイントではエースを決める。
第4ゲーム
ティーム、キープ。(スコア:A. ズベレフ 2-2 D. ティーム)
第5ゲーム
ズベレフ、キープ。(スコア:A. ズベレフ 3-2 D. ティーム)
第6ゲーム
ティーム、キープ。(スコア:A. ズベレフ 3-3 D. ティーム)
第7ゲーム
ズベレフのサービス。ティームが2ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ティームのバックハンドでのクロスコート・ショット、高い軌道からライン際に落下し、ウィナーとなる。
ティームがブレイクに成功。(スコア:A. ズベレフ 3-4 D. ティーム)
第8ゲーム
ティーム、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。19ショットに及ぶラリーはティームに軍配。その後のポイントもティームが獲得し、ズベレフは苛立ちを露わにする。
ティームはゲームポイントでエースを決める。(スコア:A. ズベレフ 3-5 D. ティーム)
第9ゲーム
ズベレフ、キープ。(スコア:A. ズベレフ 4-5 D. ティーム)
第10ゲーム
ティームのサービス for the セット。ティームが時速212 km のサーブから展開、2セットポイントを迎える。
ネットプレーとなり、ティームのフォアハンド・ショットがラインを越える。
続いて、ティームが時速203 km のワイドへのエースを決める。
ティームがゲームキープ。(スコア:A. ズベレフ 4-6 D. ティーム)
第1セットをティームが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
ズベレフのサーブで試合再開。ズベレフ、キープ。
第2ゲーム
ティーム、ラブゲームでキープ。(スコア:A. ズベレフ 1-1 D. ティーム)
第3ゲーム
ズベレフのサービス。ズベレフはネットプレーを試みるが、ズベレフの後ろを向きながらのボレーはネットに阻まれる。
続いて、ズベレフにダブルフォルト。ティームが2ブレイクポイントを獲得する。
ラリーとなり、ズベレフのバックハンド・ショットがラインを越える。
ティームがブレイクに成功。(スコア:A. ズベレフ 1-2 D. ティーム)
第4ゲーム
ティームのサービス。ゲーム中、ズベレフは再度、左太ももの後ろを気にする素振りを見せる。
しかし、ティームにダブルフォルト。ズベレフが1ブレイクポイントを獲得する。
ラリーとなり、ティームがドロップショットからネットプレーに展開、ティームのフォアハンドでのクロスコート・ショットがウィナーとなる。ティームがセーブし、ジュースに持ち込む。
ティームが再度のドロップショットでズベレフをネット際に誘い出し、続いてティームがロブ、ボールはライン上へ落下する。
続いて、ティームがドロップショットを決める。
ティームがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:A. ズベレフ 1-3 D. ティーム)
第5ゲーム
ズベレフのサービス。ズベレフは負傷を抱えながらのプレーとなり、ティームが2ブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、ティームのバックハンド・ショットがラインを越える。ズベレフが1ポイントをセーブ。
続いて、ズベレフのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。
ティームがダブル・ブレイクに成功。(スコア:A. ズベレフ 1-4 D. ティーム)
ズベレフは、メディカル・タイムアウトを取得する。
ズベレフの左太ももに入念にテーピングが施され、試合再開。
第6ゲーム
ティーム、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:A. ズベレフ 1-5 D. ティーム)
第7ゲーム
ズベレフのサービス。ジュースとなり、ズベレフがワイドへの強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
ズベレフ、続いてもボディへの強力なサーブを決め、ティームのリターンはネットに阻まれる。
ズベレフがサービスゲームをキープ。(スコア:A. ズベレフ 2-5 D. ティーム)
第8ゲーム
ティームのサービス for the セット。ティーム、ワイドへのエースでゲームを開始。
ティームが時速215 km のセンターへのエースを決め、3 セットポイントを迎える。
続いてティームがボディへの強力なサーブ、ズベレフのリターンはラインを越える。
ティームがゲームキープ。(スコア:A. ズベレフ 2-6 D. ティーム)
第2セットもティームが獲得、試合は第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
ズベレフのサーブで試合再開。ティームが2ブレイクポイントを獲得。
ズベレフがネット際に出てボレー、ティームがストレートのウィナーを決める。
ティームが試合再開早々のブレイクに成功。(スコア:A. ズベレフ 0-1 D. ティーム)
第2ゲーム
ティーム、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。ティームのスマッシュ、ズベレフのリターンでウィナーとなり、会場からは大きな拍手が送られる。ゲームポイントでは、ティームがスマッシュを決める。(スコア:A. ズベレフ 0-2 D. ティーム)
第3ゲーム
ズベレフのサービス。ティームが2ブレイクポイントを獲得。
続いて、ズベレフのフォアハンドでのクロスコート・ショットがラインを越える。
ティームがダブル・ブレイクに成功。(スコア:A. ズベレフ 0-3 D. ティーム)
第4ゲーム
ティーム、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:A. ズベレフ 0-4 D. ティーム)
第5ゲーム
ズベレフのサービス。ズベレフにダブルフォルト。ティームが2ブレイクポイントを獲得。
ズベレフが強力なサーブを決め、1ポイントをセーブ。
ズベレフのドロップショット、ティームは懸命に走るも追いつかず。ズベレフが2ポイント目もセーブし、ジュースに持ち込む。
ズベレフのフォアハンド・ショットがネットに阻まれる。ティームが再度のブレイクポイントを獲得。
続いては、ティームのフォアハンド・ショットがラインを越える。再びジュース。
ズベレフのドロップショット、ティームのリターンはネットに阻まれる。ズベレフがアドバンテージを獲得する。
ラリーとなり、ティームがドロップショット、ズベレフはバックハンド・ショットでウィナーを決める。
ズベレフ、キープ。(スコア:A. ズベレフ 1-4 D. ティーム)
第6ゲーム
ティームのサービス。ズベレフが1ブレイクポイントを獲得。
ティームがドロップショット、ズベレフのリーンに対しティームがバックハンドでウィナーを決める。ジュースに突入。
ティームが強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
ティームのサーブから強打の打ち合いとなるが、ズベレフのショットはネットに阻まれる。
ティームがサービスゲームをキープ。(スコア:A. ズベレフ 1-5 D. ティーム)
第7ゲーム
ズベレフのサービス。互いにスーパーショットを連発し、ジュースに突入。
ズベレフが強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
続いて、ズベレフのショットがラインを越え、再びジュース。
ズベレフのワイドへのサーブ、ティームのリターンはラインを越える。ズベレフがアドバンテージを獲得。
ズベレフのバックハンド・ショットがラインを越える。ゲーム3度目のジュース。
ズベレフのショットはIN の判定も、主審がボールマークを確認し、OUT に訂正される。ティームのポイントとなり、ティームがブレイクポイント(マッチポイント)を迎える。
続いて、ズベレフがバックハンドでダウン・ザ・ラインを決める。4度目のジュース。
ズベレフのフォアハンド・ショットがラインを越え、ティームが再度のブレイクポイント(マッチポイント)を獲得。
ズベレフがネット際に出てドロップショットを決める。5度目のジュース。
ズベレフのワイドへのサーブ、ティームがリターン・エースを決める。ティームが3度目のブレイクポイント(マッチポイント)を獲得。
続いて、ティームがコーナーへのショットでズベレフをコート端に走らせた後、バックハンドでウィナーを決める。
ティームが再度のブレイクに成功。(スコア:A. ズベレフ 1-6 D. ティーム)
第3セットもティームが獲得、ストレートで試合に勝利(D. ティーム – A. ズベレフ:6-4 6-2 6-1)。1時間50分で試合終了。
ドミニク・ティーム(オーストリア)がグランドスラム「全仏オープン」2018年準決勝進出を決めた。
準決勝では、マルコ・チェッキナート(イタリア)またはノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
試合は、現地時間2018年6月8日の開催を予定している。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、準々決勝で敗退となった。
Third straight Roland-Garros semi-final!@ThiemDomi roars past Zverev 6-4 6-2 6-1.#RG18 pic.twitter.com/HQoR1npf2m
— Roland-Garros (@rolandgarros) 2018年6月5日
錦織圭 vs. ティーム 全仏オープン2018年第4回戦(ベスト16)詳細
ティーム vs. Aズベレフ 2018年マドリッド大会決勝戦詳細
Summary
A. ズベレフ | 4-6 2-6 1-6 | D. ティーム |
2本 | エース | 5本 |
19 | ウィナー | 25 |
4 | ダブルフォルト | 3 |
42 | Unforced エラー | 20 |
71 % (64/89) |
第1サーブ 率 | 62 % (47/67) |
53 % (34/64) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
78 % (33/42) |
44 % (11/25) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
68 % (17/25) |
190 km/h | 第1サーブ 平均速度 |
181 km/h |
157 km/h | 第2サーブ 平均速度 |
153 km/h |
214 km/h | 最速サーブ | 219 km/h |
0 % (0/2) |
ブレイクポイント 成功率 |
50 % (6/12) |
26 % (17/67) |
リターンポイント 成功率 |
50 % (44/89) |
62 | ポイント獲得合計 | 94 |