2017年6月開催の世界テニス男子シングルス、各大会へのトップ選手出場予定を紹介する。
5月28日~6月11日までにかけて開催されるグランドスラム「全仏オープン」の後、いよいよ芝のシーズンが開始。
グラス(芝)コートでは、ATP250 が4大会、ATP500 が2大会開催される。
ロジャー・フェデラー(スイス)、錦織圭(日本)、アンディ・マレー(イギリス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、スタン・ワウリンカ(スイス)など、多くのトップ選手が出場を予定している。
2017年6月、各大会へのトップ選手出場予定は以下の通り。
※ いずれも大会エントリー時点の予定
2017年6月:錦織圭・マレー・フェデラー・ナダル・ワウリンカら多数出場
シュツットガルトにフェデラー、スヘルトーヘンボスにチリッチ、ゴファンが出場
全仏オープン直後、6月12日~18日はATP 250 の2大会が開催される。
ドイツ シュツットガルトで開催される、シュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」には、ロジャー・フェデラー(スイス、写真)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)に加え、39才の元世界ランキング2位トミー・ハース(ドイツ)などが出場を予定している。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、2017年、グランドスラム「全仏オープン」を含むクレーコートをスキップ。芝およびハードコートの大会に専念するとし、ハードコート大会である4月「マイアミ・オープン(ATP1000)」以降の大会を欠場。
シュツットガルト「メルセデス・カップ」が復帰の大会となる。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、今年既にグランドスラム「全豪オープン」、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」、「マイアミ・オープン(ATP1000)」に優勝。グラスコートでも活躍が期待される。
オランダ スヘルトーヘンボス開催のスヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」には、マリン・チリッチ(クロアチア)、イボ・カルロビッチ(クロアチア)などが出場の予定。また、日本の杉田祐一も本選への出場が確定している。
※ アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)も参戦を表明。
※ スヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」に出場予定であったダビド・ゴファン(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、シャール・ガスケ(フランス)はいずれも怪我により出場を断念。
グランドスラム「全仏オープン」にて、ダビド・ゴファン(ベルギー)は足首を、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は股の付け根を、シャール・ガスケ(フランス)は太ももを負傷した。
その他、大会2連覇中であり2013年にも優勝を果たしたニコラ・マウ(フランス)も出場。再度のタイトル獲得を目指す。
トーナメント表(ドロー)
- シュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」:フェデラー、ディミトロフ出場
- スヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」:チリッチ、Aズベレフ、杉田出場
クイーンズ・クラブにマレー、ワウリンカ、ハレにフェデラー、錦織が出場
6月19日~25日は、ATP500 の大会が2大会開催される。グラスコートでは数少ないATP500の大会であり、多くのトップ選手が集結する。
イギリス ロンドンで開催のクイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」には、アンディ・マレー(イギリス、写真)、スタン・ワウリンカ(スイス)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、マリン・チリッチ(クロアチア)など多くのトップ選手が出場。
アンディ・マレー(イギリス)は、2015年、2016年と連続して優勝。大会最多優勝記録(5回)も保持する。母国での更なる活躍が期待される。
昨年の準優勝は、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)。
アンディ・マレー(イギリス)とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は、後の2016年グランドスラム「ウィンブルドン」決勝でも対戦。再びアンディ・マレー(イギリス)が勝利し、優勝を果たした。
2014年はグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、2012年はマリン・チリッチ(クロアチア)が優勝を果たしている。両者ともに2017年も出場の予定である。
※ クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」に出場予定であったラファエル・ナダル(スペイン)は欠場を表明。ラファエル・ナダル(スペイン)は、2017年グランドスラム「全仏オープン」優勝後、医師及びチームと相談し、「ウィンブルドンで戦うためには、休息が必要」と判断した。
参考:2017/6/13 ナダル、クイーンズ・クラブ「AEGON選手権」欠場(英語、大会公式サイト)
※ ダビド・ゴファン(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)も、クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」へ出場を予定していたが、怪我により欠場となった。ダビド・ゴファン(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は直前の大会、スヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」に引き続き欠場。
ダビド・ゴファン(ベルギー)は、足首の怪我により、グランドスラム「ウィンブルドン」への欠場も発表した。回復が待ち望まれる。
ドイツ ハレで開催されるハレ「ゲリー・ウェバー・オープン(ATP500)」には、ロジャー・フェデラー(スイス)、ドミニク・ティーム(オーストリア)、錦織圭(日本、写真)、ガエル・モンフィス(フランス)らが出場の予定。
前回優勝者のフロリアン・マイヤー(ドイツ)、前回準優勝のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)も出場。
昨年に続き、地元での活躍が期待されている。
ロジャー・フェデラー(スイス)は大会最多優勝記録(8回)を保持する。
また、大会に2度の優勝経験を持つトミー・ハース(ドイツ)も出場を予定している。
トーナメント表(ドロー)
- ロンドン クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」:マレー、ワウリンカ、ラオニッチ出場
- ハレ「ゲリー・ウェバー・オープン(ATP500)」:錦織圭、フェデラー、ティーム出場
アンタルヤにティーム、イーストボーンにジョコビッチ、モンフィス、イズナー、ガスケら出場
6月25日~7月1日には、ATP250 の2大会が開催される。
- アンタルヤ「アンタルヤ・オープン(ATP250)」(6月25日~7月1日開催)
- イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」(6月26日~7月1日開催)
トルコ アンタルヤで開催の「アンタルヤ・オープン(ATP250)」は、2017年が大会初開催。
ドミニク・ティーム(オーストリア、写真)、パオロ・ロレンチ(イタリア)、ビクトル・トロイツキ(セルビア)、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)らが出場を予定している。
※ 上記に加え、ダビド・フェレール(スペイン)が大会開始直前に出場を発表。ワイルドカードでの出場権を獲得した。
イギリス イーストボーン開催のイーストボーン「AEGON国際(ATP250)」には、ジョン・イズナー(アメリカ)、リシャール・ガスケ(フランス)、前回優勝者のスティーブ・ジョンソン(アメリカ)らが出場の予定。
※ イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」に、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ガエル・モンフィス(フランス)が参戦を表明。ワイルドカードとしての出場を決めた。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にとっては、今シーズン、グラス(芝)コートでの初めての大会となる。
※ イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」出場予定であった、パブロ・クエバス(ウルグアイ)、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)、ジル・ミュラー(ルクセンブルグ)は、いずれも欠場となった。
フェリシアーノ・ロペス(スペイン)、ジル・ミュラー(ルクセンブルグ)は、直前の大会ロンドン クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」で準決勝に進出している。なお、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)はその後、ロンドン クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」に優勝を果たした。
そして、7月3日からはグランドスラム「ウィンブルドン」が開催される。
トーナメント表(ドロー)
- アンタルヤ「アンタルヤ・オープン(ATP250)」:ティーム、フェレール出場
- イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」:ジョコビッチ、モンフィス出場
トップ選手大会出場予定【2017年6月】
世界テニス男子シングルス
(ATP 世界ランキング 50位までの選手の出場予定)
※ いずれもエントリー時点の予定
順位 | 選手 | 6月12日 | 6月19日 | 6月26日 | 5月29日 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アンディ・マレー | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
2 | ノバク・ジョコビッチ | - | - | - | 全仏オープン |
3 | スタン・ワウリンカ | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
4 | ラファエル・ナダル | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
5 | ロジャー・フェデラー | シュツットガルト | ハレ | - | - |
6 | ミロシュ・ラオニッチ | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
7 | ドミニク・ティーム | - | ハレ | アンタルヤ | 全仏オープン |
8 | マリン・チリッチ | スヘルトーヘンボス | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
9 | 錦織圭 | - | ハレ | - | 全仏オープン |
10 | ダビド・ゴファン | スヘルトーヘンボス | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
11 | グリゴール・ディミトロフ | シュツットガルト | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
12 | ジョーウィルフリード・ツォンガ | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
13 | トマーシュ・ベルディヒ | シュツットガルト | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
14 | ジャック・ソック | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
15 | ガエル・モンフィス | - | ハレ | - | 全仏オープン |
16 | ルカ・プイユ | - | ハレ | - | 全仏オープン |
17 | アレクサンダー・ズべレフ | - | ハレ | - | 全仏オープン |
18 | ニック・キリオス | - | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
19 | アルベルト・ラモス ビノラス | - | ハレ | - | 全仏オープン |
20 | ロベルト・バウティスタ アグート | - | ハレ | - | 全仏オープン |
21 | パブロ・カレーニョ ブスタ | - | ハレ | - | 全仏オープン |
22 | イボ・カルロビッチ | スヘルトーヘンボス | ハレ | - | 全仏オープン |
23 | パブロ・クエバス | - | - | イーストボーン | 全仏オープン |
24 | ジョン・イズナー | - | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
25 | スティーブ・ジョンソン | シュツットガルト | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
26 | リシャール・ガスケ | スヘルトーヘンボス | ハレ | イーストボーン | 全仏オープン |
27 | ジル・ミュラー | スヘルトーヘンボス | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
28 | サム・クエリー | - | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
29 | ファビオ・フォニーニ | - | - | - | 全仏オープン |
30 | ダビド・フェレール | - | ハレ | - | 全仏オープン |
31 | ジル・シモン | シュツットガルト | ハレ | - | 全仏オープン |
32 | ミーシャ・ズベレフ | シュツットガルト | ハレ | イーストボーン | 全仏オープン |
33 | パオロ・ロレンチ | - | ハレ | アンタルヤ | 全仏オープン |
34 | フアン マルティン・デル ポトロ | スヘルトーヘンボス | ロンドンQC | - | 全仏オープン |
35 | フェリシアーノ・ロペス | シュツットガルト | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
36 | ビクトル・トロイツキ | シュツットガルト | ロンドンQC | アンタルヤ | 全仏オープン |
37 | フェルナンド・ベルダスコ | - | ハレ | アンタルヤ | 全仏オープン |
38 | フィリップ・コールシュライバー | シュツットガルト | ハレ | - | 全仏オープン |
39 | ディエゴ・シュワルツマン | - | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
40 | バーナード・トミック | シュツットガルト | ハレ | イーストボーン | 全仏オープン |
41 | ボルナ・チョリッチ | - | - | アンタルヤ | 全仏オープン |
42 | ライアン・ハリソン | - | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
43 | ロビン・ハーセ | スヘルトーヘンボス | ハレ | イーストボーン | 全仏オープン |
44 | ブノワ・ペール | シュツットガルト | - | - | 全仏オープン |
45 | ドナルド・ヤング | - | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
46 | フロリアン・マイヤー | シュツットガルト | ハレ | イーストボーン | 全仏オープン |
47 | アドリアン・マナリノ | スヘルトーヘンボス | - | アンタルヤ | 全仏オープン |
48 | ニコラ・マウ | スヘルトーヘンボス | ロンドンQC | イーストボーン | 全仏オープン |
49 | マルティン・クーリザン | - | - | アンタルヤ | 全仏オープン |
50 | スティーブ・ダルシス | スヘルトーヘンボス | ロンドンQC | アンタルヤ | 全仏オープン |
「>次」で26位以下選手の出場予定を表示。
※ 「全仏オープン」は5月28日~6月11日開催
※ 「アンタルヤ・オープン(ATP250)」は6月25日~7月1日の開催
※ 順位は2017年5月22日付世界ランキング順位
※ スヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」に出場予定ではなかったアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が参戦を表明。アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)はワイルドカードでの出場権を獲得した。
※ 一方、スヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」に出場予定であったダビド・ゴファン(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、シャール・ガスケ(フランス)はいずれも怪我により出場を断念。
グランドスラム「全仏オープン」にて、ダビド・ゴファン(ベルギー)は足首、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は股の付け根、シャール・ガスケ(フランス)は太ももを負傷した。
※ クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」に出場予定であったラファエル・ナダル(スペイン)、ダビド・ゴファン(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は欠場を表明。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、2017年グランドスラム「全仏オープン」優勝後、医師及びチームと相談し、「ウィンブルドンで戦うためには、休息が必要」と判断した。
参考:2017/6/13 ナダル、クイーンズ・クラブ「AEGON選手権」欠場(英語、大会公式サイト)
ダビド・ゴファン(ベルギー)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、スヘルトーヘンボス「リコー・オープン(ATP250)」に引き続き2大会連続での欠場となる。
ダビド・ゴファン(ベルギー)は、足首を故障しており、グランドスラム「ウィンブルドン」への欠場も発表。復帰が待ち望まれる。
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は怪我のため欠場となった。
※ 「アンタルヤ・オープン(ATP250)」には、大会開始直前にダビド・フェレール(スペイン)が出場を表明。ワイルドカードとしての出場を決めた。
※ イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」に、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)ガエル・モンフィス(フランス)が参戦を表明。両者ともに、当初出場予定ではなかったため、ワイルドカードでの出場権を獲得した。
※ 一方、イーストボーン「AEGON国際(ATP250)」出場予定であった、パブロ・クエバス(ウルグアイ)、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)、ジル・ミュラー(ルクセンブルグ)は、いずれも欠場となった。
フェリシアーノ・ロペス(スペイン)、ジル・ミュラー(ルクセンブルグ)は、直前の大会ロンドン クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」で準決勝に進出している。なお、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)はその後、ロンドン クイーンズ・クラブ「AEGON選手権(ATP500)」に優勝を果たした。