ATP世界ランキング 2020年履歴(続き)
2020年9月28日
2020年9月21日~27日は、「ハンブルグ・オープン(ATP500)」が開催された。
「ハンブルグ・オープン(ATP500)」で優勝を果たしたのは、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)!
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、キャリア5回目、2020年シーズンは3回目の優勝。
ATP500 の大会では初めてのトロフィーを掲げた。
決勝戦は、ライバルステファノス・チチパス(ギリシャ)とフルセットの接戦。
第1セットはアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が獲得するも、その後ステファノス・チチパス(ギリシャ)が挽回。
最終第3セット第10ゲーム、ステファノス・チチパス(ギリシャ)がサービングfor the チャンピオンシップを迎えるが、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)が3ブレイクポイントを獲得、その後ブレイクバックという展開になった。
そして第3セット第12ゲーム、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)がステファノス・チチパス(ギリシャ)のサービスをブレイクし、優勝を獲得した。
また、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、準々決勝ではロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)にもストレート勝利を果たしていた。
2020年シーズン3回の優勝は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の4回に次ぐ成績となる。
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)の世界ランキングは、世界14位から世界12位に上昇。自己ベストと同順位に到達した。
準優勝のステファノス・チチパス(ギリシャ)は、世界6位をキープした。
「ハンブルグ・オープン(ATP500)」準決勝に進出したのは、クリスチャン・ガリン(チリ)とキャスパー・ルード(ノルウェー)。
ランキングでは、クリスチャン・ガリン(チリ)は世界22位から世界19位に上昇。
キャスパー・ルード(ノルウェー)は、世界30位から世界25位に上昇し、前週に引き続き自己ベストの更新を達成した。
また、ウーゴ・アンベール(フランス)は準々決勝に進出し、世界41位から世界38位へとランクアップ。前週に引き続き自己ベストを更新した。
2020年9月28日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界4位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)は変更がなかった。
錦織圭(日本)も世界35位をキープした。
2020年9月21日
2020年9月14日~21日は、ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」が開催された。
なお、大会が21日まで開催されたため、ランキングの発表は日本時間2020年9月22日となった。
ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」の優勝は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)!
ATPワールドツアー・マスターズ1000 実に36回目の優勝を獲得した。36回の優勝は、ラファエル・ナダル(スペイン)を抜き単独歴代最多記録となった。
ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」では10回目の決勝進出、5回目の優勝を飾った。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の世界ランキングは世界1位をキープ。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の世界1位は計287週。ATP世界ランキング史上2番目の長さに到達した。
なお、世界1位最長記録はロジャー・フェデラー(スイス)の計310週である。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)33才、今後、更なる記録の刷新も期待される。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」でツアーに復帰したが、準々決勝でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦し敗退。
世界ランキングでは、ラファエル・ナダル(スペイン)は世界2位をキープした。
That moment when you upset the King of Clay in Rome...@dieschwartzman | #IBI20 pic.twitter.com/W0hhDh8Je8
— US Open Tennis (@usopen) 2020年9月19日
そして、ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」の準優勝は、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が獲得。
ATPワールドツアー・マスターズ1000 では初めての決勝進出となった。
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、大会に第8シードとして出場。序盤は苦戦を強いられるも、準々決勝のラファエル・ナダル(スペイン)戦では最高のプレーを披露。
得意のクレーコートで、クレーキングにストレート勝ちを果たした。
なお、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)とラファエル・ナダル(スペイン)の対戦は公式試合で10回目。
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、今回、初めてラファエル・ナダル(スペイン)に勝利を果たした。
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)のランキングは、世界15位から世界13位へと上昇した。
大会準決勝に進出したのは、デニス・シャポバロフ(カナダ)とキャスパー・ルード(ノルウェー)。
デニス・シャポバロフ(カナダ)は、準決勝でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦しフルセットの熱戦を繰り広げた。
最終第3セットはタイブレイク。3時間15分に及ぶ接戦の末、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が決勝進出を手にした。
世界ランキングでは、デニス・シャポバロフ(カナダ)は世界14位から世界10位に上昇。自己ベストを更新、自身初のTOP 10 入りを果たした。
キャスパー・ルード(ノルウェー)は、第1回戦でカレン・カチャノフ(ロシア)に勝利、第3回戦でマリン・チリッチ(クロアチア)、第4回戦ではマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に勝利するなど、強豪選手を次々に倒し準決勝に進出。
準決勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦でも、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のサービスを先にブレイク、試合をリードするなど健闘。結果は敗退となるも、最高のパフォーマンスで魅了した。
キャスパー・ルード(ノルウェー)のランキングは、世界34位から世界30位へと上昇。自己ベストの更新を達成した。
その他、大会ベスト16 に進出したウーゴ・アンベール(フランス)が世界42位から世界41位にランクアップ。自己ベストを更新した。
スタン・ワウリンカ(スイス)は第1回戦、錦織圭(日本)は第2回戦で、いずれもロレンツォ・ムセッティ(イタリア)に敗戦を喫した。
ロレンツォ・ムセッティ(イタリア)は、18才の若手選手。ATPツアーでは2020年「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権(ATP500)」で本選出場を果たしたばかり。
ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」予選を突破し本選に出場した。第3回戦では敗退となったが、ランキングは世界249位から世界181位へと大幅に上昇、自己ベストを更新した。
スタン・ワウリンカ(スイス)は世界17位をキープ。錦織圭(日本)も世界35位を維持した。
また、西岡良仁(日本)は第2回戦で敗退したが、ランキングは世界50位をキープした。
2020年9月21日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界4位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)は変更がなかった。
2020年9月14日
2020年8月31日~9月13日にかけてグランドスラム「全米オープン」、そして2020年9月8日~13日はキッツビューエル「ゼネラリ・オープン(ATP250)」が開催された。
グランドスラム「全米オープン」で優勝を果たしたのは、ドミニク・ティーム(オーストリア)!!
グランドスラム4回目の決勝の舞台にて、念願のタイトルを掲げた。
決勝戦、ドミニク・ティーム(オーストリア)は脚に故障を抱えながらもフルセットの接戦を制し、新チャンピオンの座を手にした。
グランドスラム「全米オープン」では、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)が欠場。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は第4回戦でまさかの失格となった。
Big 4 以外のグランドスラム優勝は、2016年スタン・ワウリンカ(スイス)以来。
ドミニク・ティーム(オーストリア)27才、テニス界の歴史に新たな名を刻んだ。
ドミニク・ティーム(オーストリア)のグランドスラム初タイトルは、クレーコートではなくハードコート大会となった。
ドミニク・ティーム(オーストリア)の世界ランキングは、自己ベストである世界3位をキープした。
ポイントは9000台に到達し、更なる上位も視野に入る。今後ますますの活躍が期待される。
グランドスラム「全米オープン」準優勝は、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)。
グランドスラムでは初の決勝進出となった。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、複数のATPマスターズ1000 タイトルを獲得するなど早くから素晴らしい成績を収めるが、グランドスラムでは結果に苦しんでいた。
そして2020年、グランドスラム「全豪オープン」で準決勝に進出。
続けてグランドスラム「全米オープン」で遂に決勝進出を果たした。
「全豪オープン」、「全米オープン」いずれも、ライバルドミニク・ティーム(オーストリア)に敗戦という結果となった。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、大会を通し強烈なサーブを連発。
決勝戦では、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)がセットカウント2-0 とリードするが、その後はドミニク・ティーム(オーストリア)が挽回、フルセットの展開となった。
最終第5セットでは、両者ともにサービングfor the チャンピオンシップを迎えるが、互いにブレイクバックし相手の優勝を阻止。
タイブレイクの末、勝利はドミニク・ティーム(オーストリア)に渡った。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)のランキングは、世界7位をキープした。
グランドスラム「全米オープン」で準決勝に進出したのは、ダニール・メドベデフ(ロシア)とパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)。
ダニール・メドベデフ(ロシア)は、準々決勝まで全試合にストレートで勝利。
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)やフランシス・ティアフォー(アメリカ)など同世代ライバルとの対戦もストレートで勝ち抜いた。
そして、準決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。いくつかのチャンスを掴むが、ストレートでの敗退となった。
ランキングでは、ダニール・メドベデフ(ロシア)は世界5位を維持した。
パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)は、2017年以来のグランドスラム「全米オープン」準決勝進出。
第4回戦ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。第1セット第11ゲーム、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)がノバク・ジョコビッチ(セルビア)のサービスをブレイク。
その直後、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はボールを壁に放ち、ボールが線審に直撃した。これにより、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は失格の処分を受け退場となった。
準決勝ではアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)と対戦し、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)はセットカウント2-0 とリードするが逆転で敗退。グランドスラム初の決勝進出を逃した。
パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)のランキングは、世界27位から世界18位に上昇した。
準々決勝に進出したのは、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)とアレックス・デ ミノール(オーストラリア)。
ランキングでは、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)は世界14位から世界12位に上昇し、自己ベストを更新。
デニス・シャポバロフ(カナダ)は世界17位から世界14位、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)は世界32位から世界26位、アレックス・デ ミノール(オーストラリア)は世界28位から世界27位に、それぞれランクアップを達成した。
キッツビューエル「ゼネラリ・オープン(ATP250)」では、ミオミール・ケツマノビッチ(セルビア)が優勝!
ミオミール・ケツマノビッチ(セルビア)は現在21才の若手選手。ATPツアー初めてのタイトルを獲得した。
ミオミール・ケツマノビッチ(セルビア)は、第1回戦で錦織圭(日本)と対戦し、勝利していた。
大会準優勝はヤニック・ハンフマン(ドイツ)。
ヤニック・ハンフマン(ドイツ)は、大会に予選を突破し本選出場権を獲得。連続6試合に勝利し本選の決勝へと進出した。
ミオミール・ケツマノビッチ(セルビア)の世界ランキングは、世界47位から世界39位へと上昇。自己ベストの更新を達成した。
ヤニック・ハンフマン(ドイツ)は、世界118位から世界101位に上昇した。
2020年9月14日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界4位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)は変更なし。
錦織圭(日本)は、世界34位から世界35位となった。