2017年6月11日、グランドスラム「全仏オープン」では遂に決勝戦が開催された。
タイトルを懸けた戦い、決勝戦はスタン・ワウリンカ(スイス)対ラファエル・ナダル(スペイン)の対戦となった。
なお、試合勝者は世界ランキング2位に浮上する。
スタン・ワウリンカ(スイス)が優勝すると、初めての世界2位の座を獲得することとなる。
スタン・ワウリンカ(スイス)は、2015年の「全仏オープン」に優勝。2度目の優勝を目指す。
ハードコートでの印象が強いスタン・ワウリンカ(スイス)であるが、大会前、クレーコートでの勝率は67 % と全サーフェスの中で最も高い。
(対戦相手ラファエル・ナダル(スペイン)のクレーコート勝率は92 %。驚異的な数字を誇る。)
準決勝のアンディ・マレー(イギリス)戦では、両者最高のプレーを披露し、フルセット、4時間34分の死闘の末にスタン・ワウリンカ(スイス)が勝利を獲得した。
準決勝、準々決勝とスタン・ワウリンカ(スイス)のパフォーマンスは非常に高く、決勝戦でも質の高いプレーが予想される。
そして、スタン・ワウリンカ(スイス)は、過去、グランドスラムの決勝戦で負けていない。
グランドスラムでは2014年「全豪オープン」、2015年「全仏オープン」、2016年「全米オープン」の3回決勝に進出し、全て優勝を果たしている。
クレーキング ラファエル・ナダル(スペイン)は過去「全仏オープン」に9回の優勝を誇る。
大会最多記録であり、今回10度目の優勝を目指す。
決勝戦まで、1度もセットを失わず、全てストレートでの勝ち上がり。
2017年クレーコートシーズンでは、23勝1敗。
「モンテカルロRolexマスターズ(ATP1000)」優勝、「バルセロナ・オープン・バンコサバデル(ATP500)」優勝、マドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」優勝と、立て続けに自身の持つ最多優勝記録を更新。
圧倒的な強さを披露している。
スタン・ワウリンカ(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の過去の対戦成績は、ラファエル・ナダル(スペイン)の15勝3敗(勝率83 %)。
直近の対戦は、昨年「モンテカルロRolexマスターズ(ATP1000)」準々決勝。この時はラファエル・ナダル(スペイン)がスタン・ワウリンカ(スイス)にストレートで勝利した。
2013年「全仏オープン」準々決勝でも対戦しており、この時もラファエル・ナダル(スペイン)のストレート勝ち。その後、ラファエル・ナダル(スペイン)は「全仏オープン」優勝を果たしている。
上記2試合を含め、過去、両者はクレーコートで6回対戦しており、ラファエル・ナダル(スペイン)の5勝1敗である。
ラファエル・ナダル(スペイン)優勢ともみられるが、最高潮に達した際のスタン・ワウリンカ(スイス)は、誰にも止められない強さを持つ。
2017年グランドスラム「全仏オープン」決勝戦!両者最高のプレーに期待したい。
スタン・ワウリンカ(スイス)vs. ラファエル・ナダル(スペイン)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
ナダルのサーブで試合開始。ナダル、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
ワウリンカ、キープ。ワウリンカ、時速200 km を越えるサービス・エースを決める。
第3ゲーム
ナダルのサービス。ワウリンカがネット際に出てラリーを制し、ブレイクポイントを獲得。
ナダルが強力なサーブでセーブ、ジュースとなる。ナダル「カモン!」と叫ぶ。
ナダルがサービス・エースを決めアドバンテージを獲得。ナダル、ゲームキープ。
第4ゲーム
ワウリンカのサービス。ワウリンカのショットはネットに阻まれ、ナダルがブレイクポイントを獲得。
ワウリンカが強力なサーブでセーブし、ジュースとなる。
続いてのラリーをワウリンカが制し、アドバンテージを獲得。今度はワウリンカが「カモン!」と叫ぶ。
しかし、その後のワウリンカのショットはエラーとなり、2度目のジュースに突入。
今度もワウリンカがアドバンテージを獲得するが、またワウリンカのショットはエラー、ラインを越え、3度目のジュースとなる。
ナダルがクロスコート・ウィナーを決め、再度のブレイクポイントを獲得。
ワウリンカがセーブしジュース4度目。またもやナダルがブレイクポイントを獲得。
続いてのラリーはワウリンカが制し、5度目のジュース。ナダルがオンラインのクロスコート・ウィナーを決め、3度目のブレイクポイントを獲得。
ワウリンカが強力なサーブでセーブ。6度目のジュースとなる。
ワウリンカがサービスゲームをキープ。(スコア:ワウリンカ 2-2 ナダル)
第5ゲーム
ナダルがキープ。ナダルのゲームポイント、ナダルのサーブをワイドと読んでいたワウリンカであったが、ナダルのサーブはセンターへ。ナダルのサービス・エースとなる。(スコア:ワウリンカ 2-3 ナダル)
第6ゲーム
ワウリンカのサービス。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
ナダルのショットはネットに阻まれ、ワウリンカが1ポイントをセーブ。続いてのワウリンカのバックハンド・ショットはネットへ。
ナダルがブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 2-4 ナダル)
第7ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ワウリンカ 2-5 ナダル)
第8ゲーム
ワウリンカのサービス。ナダルがブレイクポイント(セットポイント)を獲得。
ワウリンカのショットはラインを越え、ナダルが再度のブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 2-6 ナダル)
第1セットをナダルが獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
ナダルのサーブで試合再開。ナダル、キープ。ナダルサーブ時間制限オーバーの警告を受ける。(スコア:ワウリンカ 0-1 ナダル)
第2ゲーム
ワウリンカのサービス。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
続いてのラリーはナダルに軍配。ナダルが試合再開早々のブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 0-2 ナダル)
第3ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ワウリンカ 0-3 ナダル)
第4ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:ワウリンカ 1-3 ナダル)
第5ゲーム
ナダル、キープ。(スコア:ワウリンカ 1-4 ナダル)
第6ゲーム
ワウリンカ、キープ。ナダルにスーパーショットがあり、会場がどよめく。(スコア:ワウリンカ 2-4 ナダル)
第7ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。ナダル、ゲームポイントでエースを決める。(スコア:ワウリンカ 2-5 ナダル)
第8ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:ワウリンカ 3-5 ナダル)
第9ゲーム
ナダルのサービス for the セット。ワウリンカ、最初の1ポイントを失い、ラケットで頭を何度も叩く。
ナダルのセットポイントとなり、ワウリンカが足でラケットを折り、警告を受ける。ナダル、キープ。(スコア:ワウリンカ 3-6 ナダル)
第2セットもナダルが獲得、試合は第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
ワウリンカのサーブで試合再開。ナダルが3ブレイクポイントを獲得。
ナダルのショットが大きく宙に浮き、ワウリンカが1ポイントをセーブ。
ナダルがフォアファンド・ウィナーを決め、試合再開早々のブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 0-1 ナダル)
第2ゲーム
ナダル、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:ワウリンカ 0-2 ナダル)
第3ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:ワウリンカ 1-2 ナダル)
第4ゲーム
ナダルのサービス。ジュースの末、ナダルがゲームキープ。(スコア:ワウリンカ 1-3 ナダル)
第5ゲーム
ワウリンカのサービス。ジュースとなり、ワウリンカがアドバンテージを獲得するが、ナダルがバックハンドのダウン・ザ・ラインを決め、再びジュース。
ワウリンカがボレーを決めアドバンテージを獲得。続いて、ワウリンカのショットはネットに阻まれ、3度目のジュースに突入。
ナダルのドロップショットに対し、ワウリンカがクロスコートのバックハンド・ウィナーを決め、アドバンテージを獲得。
ナダルのロブ、ワウリンカのスマッシュはネットに阻まれる。4度目のジュースとなる。
ワウリンカのバックハンド・ショットはわずかにラインの外。ナダルがブレイクポイントを獲得。
ワウリンカのショットがラインを外れ、ナダルが再度のブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 1-4 ナダル)
第6ゲーム
ナダル、ラブゲームでキープ。(スコア:ワウリンカ 1-5 ナダル)
第7ゲーム
ワウリンカのサービス。ナダルが2ブレイクポイント(チャンピオンシップポイント)を獲得。
ナダルのショットはラインを外れアウトとなり、ワウリンカが1ポイントをセーブ。
ワウリンカのショットはネットへ。ナダルが再度のブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 1-6 ナダル)
第3セットもナダルが獲得、ストレートで試合に勝利(ナダル – ワウリンカ:6-2 6-3 6-1)。2時間5分で試合終了。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、2017年グランドスラム「全仏オープン」に優勝!を果たした。
大会10回の優勝。自身の持つ最多優勝記録を更新した。
Summary
ワウリンカ | 2-6 3-6 1-6 | ナダル |
1本 | エース | 4本 |
19 | ウィナー | 27 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
29 | Unforced エラー | 12 |
58 % (50/86) |
第1サーブ 率 | 65 % (42/65) |
52 % (26/50) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
83 % (35/42) |
44 % (16/36) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
65 % (15/23) |
0 % (0/1) |
ブレイクポイント 成功率 |
46 % (6/13) |
23 % (15/65) |
リターンポイント 成功率 |
51 % (44/86) |
57 | ポイント獲得合計 | 94 |