2017年6月9日、グランドスラム「全仏オープン」では準決勝の試合が開催され、世界ランキング1位アンディ・マレー(イギリス)と同3位スタン・ワウリンカ(スイス)が対戦した。
両者は昨年「全仏オープン」でも同じく準決勝で対戦しており、1年を経ての再対決となる。昨年の準決勝は、アンディ・マレー(イギリス)がスタン・ワウリンカ(スイス)に勝利した。
2017年「全仏オープン」は、準々決勝にて、アンディ・マレー(イギリス)は錦織圭(日本)を下し、スタン・ワウリンカ(スイス)はマリン・チリッチ(クロアチア)に勝利しての準決勝進出。
アンディ・マレー(イギリス)は、準々決勝立ち上がりで錦織圭(日本)にリードを許し、錦織圭(日本)が2度のブレイクで第1セットを獲得するなど、試合は完全に錦織圭(日本)支配かに思われた。
しかし、続く第2セットをアンディ・マレー(イギリス)が獲得。錦織圭(日本)はエラーを連発し、勝利は徐々に調子を取り戻したアンディ・マレー(イギリス)のものとなった。
一方のスタン・ワウリンカ(スイス)は、マリン・チリッチ(クロアチア)にストレート勝ちの快勝。
今大会、全てストレートで勝利し準決勝への進出を決めている。
また、世界ランキング2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が準々決勝で敗退。ランキングを世界3位以下に下げることが確定しており、現在世界3位であるスタン・ワウリンカ(スイス)は自身初となる世界2位の座に近付いている。
アンディ・マレー(イギリス)の世界1位キープは確定しており、スタン・ワウリンカ(スイス)と世界2位の座を争うのは、準決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦するクレーキング ラファエル・ナダル(スペイン)。
スタン・ワウリンカ(スイス)が世界2位となるには、
・準決勝にて、スタン・ワウリンカ(スイス)勝利 、ラファエル・ナダル(スペイン)敗退
・準決勝は両者勝利し、スタン・ワウリンカ(スイス)が優勝
のいずれか。
そして、スタン・ワウリンカ(スイス)は準決勝でアンディ・マレー(イギリス)に敗退すると、世界3位から世界4位に転落する。
アンディ・マレー(イギリス)とスタン・ワウリンカ(スイス)の過去の対戦成績は、アンディ・マレー(イギリス)の10勝7敗(勝率59 %)。
直近の対戦は昨年「ATPワールドツアー・ファイナル」でのラウンドロビン(総当たり戦)。
この時は、アンディ・マレー(イギリス)がストレートで勝利。その後、アンディ・マレー(イギリス)は「ATPワールドツアー・ファイナル」に優勝。世界ランキング1位でシーズンを終えた。
再度の対戦となったグランドスラム「全仏オープン」2017年準決勝。
アンディ・マレー(イギリス)vs. スタン・ワウリンカ(スイス)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
ワウリンカのサーブで試合開始。ワウリンカ、最初のサーブをエースで決める。ワウリンカがラブゲームでキープ。
第2ゲーム
マレー、キープ。
第3ゲーム
ワウリンカのサービス。マレーがドロップショットを決め、ブレイクポイントを獲得。
ワウリンカのスマッシュをマレーが返すが、2度目のスマッシュに対するマレーのリターンはアウト。ジュースとなる。ワウリンカがアドバンテージを獲得、サービスゲームをキープ。
第4ゲーム
マレーのサービス。マレーが2ゲームポイントを迎えるが、ワウリンカがバックハンドのスーパーショット、続いてリターン・エースを決め、ジュースとなる。マレーが強力なサーブでアドバンテージを獲得し、ゲームキープ。(スコア:マレー 2-2 ワウリンカ)
第5ゲーム
ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 2-3 ワウリンカ)
第6ゲーム
マレー、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 3-3 ワウリンカ)
第7ゲーム
ワウリンカのサービス。2度のジュースの末、ワウリンカがゲームキープ。(スコア:マレー 3-4 ワウリンカ)
第8ゲーム
マレーのサービス。ジュースとなり、マレーのダブルフォルトでワウリンカがブレイクポイントを獲得。
ワウリンカのショットはネットに当たりアウト。再びジュースとなる。
続くラリー、ワウリンカがフォアファンド・ウィナーを決め、再度のブレイクポイントを獲得。
続いてもワウリンカがフォアファンドのウィナー。ワウリンカがブレイクに成功。(スコア:マレー 3-5 ワウリンカ)
第9ゲーム
ワウリンカのサービス for the セット。マレーがブレイクポイントを獲得。
続いてワウリンカのショットはラインを越え、マレーがブレイクバックに成功。(スコア:マレー 4-5 ワウリンカ)
第10ゲーム
マレー、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 5-5 ワウリンカ)
第11ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:マレー 5-6 ワウリンカ)
第12ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 6-6 ワウリンカ)
第1セットは両者譲らず、試合はタイブレイクに突入
タイブレイク
マレー – ワウリンカ 太字:ミニブレイク
1-0, 1-1 2-1, 2-2 3-2, 4-2 4-3, 4-4 5-4, 5-5 5-6, 6-6 7-6, 8-6
タイブレイクをマレーが制し第1セットを獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
マレーのサーブで試合再開。マレー、キープ。
第2ゲーム
ワウリンカのサービス。ジュースの末、ワウリンカがゲームキープ。
第3ゲーム
マレー、キープ。
第4ゲーム
ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 2-2 ワウリンカ)
第5ゲーム
マレーのサービス。ジュースとなり、マレーがアドバンテージを獲得するが、続いてネット際に出たマレーのリターンはネットへ。
2度目のジュースでもマレーがアドバンテージを獲得。ワウリンカがフォアファンド・ウィナーを決め、3度目のジュースに突入。
今度はワウリンカがブレイクポイントを獲得。マレーが強力な第1サーブを決めセーブ。4度目のジュースへ。
マレーがサービスゲームをキープ。(スコア:マレー 3-2 ワウリンカ)
第6ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:マレー 3-3 ワウリンカ)
第7ゲーム
マレーのサービス。マレーのダブルフォルトで、ワウリンカが3ブレイクポイントを獲得。
ワウリンカがバックハンドのウィナーを決め、ブレイクに成功。(スコア:マレー 3-4 ワウリンカ)
第8ゲーム
ワウリンカのサービス。ジュースの末、ワウリンカがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:マレー 3-5 ワウリンカ)
第9ゲーム
マレーのサービス。最初のポイントはマレーのダブルフォルトでワウリンカが獲得。
ワウリンカがブレイクポイント(セットポイント)を獲得。ワウリンカがフォアファンドでリターン・エースを決め、再度のブレイクに成功。(スコア:マレー 3-6 ワウリンカ)
第2セットはワウリンカが獲得、試合は第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
ワウリンカのサーブで試合再開。ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 0-1 ワウリンカ)
第2ゲーム
マレーのサービス。ワウリンカがブレイクポイントを獲得。
続いてマレーのショットはラインを外れ、ワウリンカが試合再開早々のブレイクに成功。(スコア:マレー 0-2 ワウリンカ)
第3ゲーム
ワウリンカ、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:マレー 0-3 ワウリンカ)
第4ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 1-3 ワウリンカ)
第5ゲーム
ワウリンカのサービス。ジュースとなり、続くラリーでワウリンカのバックハンド・ショットがわずかにアウト。マレーがブレイクポイントを獲得する。
続いてのラリー、ワウリンカのショットがネットに阻まれ、マレーがブレイクバックに成功。(スコア:マレー 2-3 ワウリンカ)
第6ゲーム
マレーのサービス。ワウリンカが2ブレイクポイントを獲得。
マレーがフォアファンド・ウィナーを決め、続いてラリーではワウリンカのダウン・ザ・ラインがアウトとなり、ジュースに突入。
ワウリンカのドロップショット、マレーはリターンを返すもラインをわずかに外れ、ワウリンカが再度のブレイクポイントを獲得。
ワウリンカのリターンはネット。再びジュースとなる。
ワウリンカがスマッシュを決め、4度目のブレイクポイントを獲得。ワウリンカがブレイクに成功。(スコア:マレー 2-4 ワウリンカ)
第7ゲーム
ワウリンカのサービス。マレーがブレイクポイントを獲得。
ワウリンカがスマッシュを決めセーブ、ジュースとなる。
マレーが再度のブレイクポイントを獲得。ワウリンカがフォアハンドのダウン・ザ・ラインを決め、2度目のジュース。
ワウリンカのショットはネットに阻まれ、マレーが3度目のブレイクポイントを獲得。
マレーがクロスコート・ウィナーを決め、ブレイクバックに成功。(スコア:マレー 3-4 ワウリンカ)
第8ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 4-4 ワウリンカ)
第9ゲーム
ワウリンカのサービス。マレーが2ブレイクポイントを獲得。
マレーのショットはネットに阻まれ、ワウリンカが強力なサーブでセーブしジュースとなる。
ワウリンカがエースでアドバンテージを獲得。ワウリンカ、スマッシュを決めサービスゲームをキープ。(スコア:マレー 4-5 ワウリンカ)
第10ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 5-5 ワウリンカ)
第11ゲーム
ワウリンカのサービス。マレーが3ブレイクポイントを獲得。
ワウリンカが強力なサーブで1ポイントをセーブ。
続いて、ワウリンカのボレーはネットに阻まれ、マレーがブレイクに成功。(スコア:マレー 6-5 ワウリンカ)
第12ゲーム
スタンドでは観客のウェーブが起こる。
マレーのサービス for the セット。マレー、キープ。(スコア:マレー 7-5 ワウリンカ)
第3セットをマレーが獲得、試合は第4セットへ。
Set 4
第1ゲーム
ワウリンカのサーブで試合再開。ワウリンカ、キープ。
第2ゲーム
マレーのサービス。最初のポイントはマレーのダブルフォルトで、ワウリンカが獲得。
その後、マレーは自身にとって試合初のエースを決める。マレーがゲームキープ。
第3ゲーム
ワウリンカ、キープ。
第4ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 2-2 ワウリンカ)
第5ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:マレー 2-3 ワウリンカ)
第6ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 3-3 ワウリンカ)
第7ゲーム
ワウリンカのサービス。ワウリンカ、スーパーショットでゲームポイントを獲得するが、続いてのラリーではラインを外し、ジュースとなる。
ワウリンカが強力なサーブでアドバンテージを獲得、サービスゲームをキープ。(スコア:マレー 3-4 ワウリンカ)
第8ゲーム
マレー、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 4-4 ワウリンカ)
第9ゲーム
ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 4-5 ワウリンカ)
第10ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 5-5 ワウリンカ)
第11ゲーム
ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:マレー 5-6 ワウリンカ)
第12ゲーム
マレー、キープ。(スコア:マレー 6-6 ワウリンカ)
第4セットは両者ブレイクならず、試合はタイブレイクに突入
タイブレイク
マレー – ワウリンカ 太字:ミニブレイク
0-1, 0-2 1-2, 2-2 2-3, 2-4 3-4, 3-5 3-6, 3-7
タイブレイクをワウリンカが制し第4セットを獲得、試合は最終第5セットに突入。
Set 5
第1ゲーム
マレーのサーブで試合再開。ワウリンカが2ブレイクポイントを獲得。
続いて、ワウリンカのスライスに対し、ネット際に出たマレーのリターンがネットに阻まれる。ワウリンカが試合再開早々のブレイクに成功。(スコア:マレー 0-1 ワウリンカ)
第2ゲーム
ワウリンカ、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。(スコア:マレー 0-2 ワウリンカ)
第3ゲーム
マレーのサービス。ワウリンカがブレイクポイントを獲得。
ラリーとなり、マレーのショットがラインを越える。ワウリンカが再度のブレイクに成功。(スコア:マレー 0-3 ワウリンカ)
第4ゲーム
ワウリンカのサービス。最初のポイントはワウリンカのダブルフォルトでマレーが獲得。
ワウリンカ、キープ。(スコア:マレー 0-4 ワウリンカ)
第5ゲーム
マレーのサービス。またもやワウリンカがブレイクポイントを獲得。
マレーのドロップショット、ワウリンカがフォアハンドでリターン、ウィナーとなる。ワウリンカが第5セット3度目のブレイクに成功。(スコア:マレー 0-5 ワウリンカ)
第6ゲーム
ワウリンカのサービス for the マッチ。マレーがブレイクポイントを獲得。
ワウリンカが時速206 km のエースでセーブしジュースとなる。
マレーが再度のブレイクポイントを獲得。マレーが1度目のブレイクバックに成功。(スコア:マレー 1-5 ワウリンカ)
第7ゲーム
マレーのサービス。マレーにダブルフォルト。ワウリンカが2ブレイクポイント(マッチポイント)を獲得。
ワウリンカがバックハンド・ウィナーを決め、ブレイクに成功。(スコア:マレー 1-6 ワウリンカ)
最終第5セットはワウリンカが獲得し、試合に勝利(ワウリンカ – マレー:66-7 6-3 5-7 7-63 6-1)。4時間34分で試合終了。
スタン・ワウリンカ(スイス)がアンディ・マレー(イギリス)を下し、グランドスラム「全仏オープン」2017年決勝進出を決めた。
決勝戦では、ラファエル・ナダル(スペイン)またはドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。
Summary
マレー | 7-66 3-6 7-5 63-7 1-6 | ワウリンカ |
1本 | エース | 6本 |
36 | ウィナー | 87 |
5 | ダブルフォルト | 3 |
36 | Unforced エラー | 77 |
58 % (100/173) |
第1サーブ 率 | 60 % (99/166) |
66 % (66/100) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
66 % (65/99) |
47 % (34/73) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
61 % (41/67) |
42 % (5/12) |
ブレイクポイント 成功率 |
64 % (9/4) |
36 % (60/166) |
リターンポイント 成功率 |
42 % (73/173) |
160 | ポイント獲得合計 | 179 |