2018年1月6日、「ブリスベン国際(ATP250)」では準決勝の試合が開催され、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)とニック・キリオス(オーストラリア)が対戦した。
両者の公式試合での対戦は3回目。過去2回は、いずれもグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が勝利している。
直近の対戦は2017年シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」決勝戦。
この試合で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は自身初のATPワールドツアー・マスターズ1000 優勝を手にした。その後、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」でも初出場にして優勝を飾り、年末世界ランキング3位に躍り出た。
2017年最高のシーズンを送ったグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)。2017年は、今大会「ブリスベン国際(ATP250)」2017年の優勝でスタートを切った。ツアー優勝は、2014年以来であった。
なお、昨年の決勝戦では決勝戦では錦織圭(日本)にフルセットの末勝利している。
今回、大会2連覇を目指し準決勝に挑む。
ニック・キリオス(オーストラリア)は地元オーストラリアのNo. 1。圧倒的な才能を持つ22才である。
昨年は臀部の怪我にも悩まされ、無冠に終わっている。今大会でも、左ひざにテーピング、右腕にはスリーブで試合に臨み、試合中に治療を行う姿も見られた。
ニック・キリオス(オーストラリア)の他にも、今大会では、アレックス・デ ミノール(オーストラリア)などの活躍があり、観客の地元選手への応援は熱狂的。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)も、初戦ジョン・ミルマン(オーストラリア)との対戦で第1セットを失い、苦戦を強いられた。
今大会では、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ニック・キリオス(オーストラリア)ともに、準決勝までの2試合フルセットでの勝ち上がり。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、サーブに苦しみ、準々決勝では12回のダブルフォルトを冒した。
後に控えるグランドスラム「全豪オープン」に向け、両者のパフォーマンスも注目される。
なお、先に行われた試合にて、ライアン・ハリソン(アメリカ)がアレックス・デ ミノール(オーストラリア)に勝利。決勝進出を決めている。
ライアン・ハリソン(アメリカ)は、今大会グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)とダブルスでペアを組み、現役復帰したスター レイトン・ヒューイット(オーストラリア)と同じく地元のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)とのペアに初戦で勝利。その後ダブルス準決勝に進出した。
※ シングルスでの決勝進出を決め、ダブルスの準決勝は棄権している。
「ブリスベン国際(ATP250)」2018年準決勝、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)vs. ニック・キリオス(オーストラリア)の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
ディミトロフのサーブで試合開始。ディミトロフ、キープ。
第2ゲーム
キリオス、時速210 km のセンターへのエースでサービスゲームを開始。続いて2ポイント目もエースを決める。キリオス、ラブゲームでキープ。
第3ゲーム
ディミトロフに2回のダブルフォルト。ディミトロフ、キープ。
第4ゲーム
キリオス、キープ。(スコア:ディミトロフ 2-2 キリオス)
第5ゲーム
ディミトロフ、キープ。(スコア:ディミトロフ 3-2 キリオス)
第6ゲーム
キリオスのサービス。ディミトロフが2ブレイクポイントを獲得。
キリオスのドロップショット、ディミトロフがロブで返し、キリオスが後ろ向けで股抜き、続いてディミトロフがボレーを決める。
ディミトロフがブレイクに成功。(スコア:ディミトロフ 4-2 キリオス)
第7ゲーム
ディミトロフ、自身4回目のダブルフォルトがあるも、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ディミトロフ 5-2 キリオス)
第8ゲーム
キリオス、キープ。時速215 km のエースを含め、3本のエースを決める。(スコア:ディミトロフ 5-3 キリオス)
第9ゲーム
ディミトロフのサービス for the セット。ディミトロフが2セットポイントを迎える。
ディミトロフ、センターへのエースを決めゲームキープ。(スコア:ディミトロフ 6-3 キリオス)
第1セットをディミトロフが獲得、試合は第2セットへ。
キリオス、休憩中に左ひざの治療を受ける。
Set 2
第1ゲーム
キリオスのサーブ、エースで試合再開。キリオス、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム
ディミトロフ、ラブゲームでキープ。(スコア:ディミトロフ 1-1 キリオス)
第3ゲーム
キリオス、キープ。キリオス、ゲームポイントでエースを決める。(スコア:ディミトロフ 1-2 キリオス)
第4ゲーム
ディミトロフのサービス。ジュースとなり、ディミトロフのショットがネットに阻まれる。キリオスがブレイクポイントを獲得。
ディミトロフが強力なサーブを決めセーブ、再びジュースとなる。
ディミトロフ、続いても強力なサーブでアドバンテージを獲得。
ディミトロフのダブルフォルトで、3度目のジュースに突入。
キリオスがクロスコートのリターンエースを決め、再度のブレイクポイントを獲得。
続いてラリーとなり、ディミトロフのショットがラインを越える。
キリオスがブレイクに成功。(スコア:ディミトロフ 1-3 キリオス)
第5ゲーム
キリオス、ゲームポイントでエースを決め、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ディミトロフ 1-4 キリオス)
第6ゲーム
ディミトロフのサービス。キリオス、ディミトロフの第1サーブでベースライン前へ、第2サーブでベースライン後ろにポジションをとるという荒業を仕掛けポイントを獲得。キリオスが3ブレイクポイントを獲得する。
ディミトロフが強力なサーブを決め、1ポイントをセーブ。
ディミトロフ、フォアハンドでダウン・ザ・ラインを決め2ポイント目もセーブ。
続いてはラリーとなり、ディミトロフのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。
キリオスがダブル・ブレイクに成功。(スコア:ディミトロフ 1-5 キリオス)
第7ゲーム
キリオスのサービス for the セット。キリオスが時速221 km のエースを決め1セットポイントを迎える。
ディミトロフがリターンエースを決め、ジュースとなる。
キリオスのドロップショット、ディミトロフが返すがキリオスがボレーを決め、アドバンテージ(セットポイント)を獲得する。
キリオスのショットがラインを外れ、2度目のジュース。
ディミトロフがボレーを決め、再度のブレイクポイントを獲得。
キリオスが時速210 km の強力なサーブを決め、3度目のジュースに持ち込む。
キリオスがエースでアドバンテージ(セットポイント)を獲得。
キリオス、続いても強力なサーブを決めサービスゲームをキープ。(スコア:ディミトロフ 1-6 キリオス)
第2セットはキリオスが獲得、試合は最終第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
ディミトロフのサーブで試合再開。ディミトロフ、キープ。
第2ゲーム
キリオス、ラブゲームでキープ。
第3ゲーム
ディミトロフ、キープ。ディミトロフのスーパーショットに、キリオスは舌を出し感服する。
第4ゲーム
キリオス、キープ。(スコア:ディミトロフ 2-2 キリオス)
第5ゲーム
ディミトロフ、ラブゲームでキープ。(スコア:ディミトロフ 3-2 キリオス)
第6ゲーム
キリオス、キープ。(スコア:ディミトロフ 3-3 キリオス)
第7ゲーム
ディミトロフのサービス。キリオスが2ブレイクポイントを獲得。
ディミトロフの第1サーブをキリオスがリターン、続いてのディミトロフのショットはネットに阻まれる。
キリオスがブレイクに成功。(スコア:ディミトロフ 3-4 キリオス)
第8ゲーム
キリオス、ブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ディミトロフ 3-5 キリオス)
第9ゲーム
ディミトロフ、キープ。(スコア:ディミトロフ 4-5 キリオス)
第10ゲーム
キリオスのサービス for the マッチ。会場の大歓声でゲーム開始。
ディミトロフのショットがアウトとなり、ディミトロフがチャレンジ。リプレイで確認されるが、ボールはわずかにアウト。チャレンジ失敗。キリオスが2マッチポイントを迎える。
キリオス、強力なサーブを決めゲームキープ。(スコア:ディミトロフ 4-6 キリオス)
第3セットをキリオスが獲得、試合に勝利(キリオス – ディミトロフ:3-6 6-1 6-4)。1時間32分で試合終了。
ニック・キリオス(オーストラリア)が「ブリスベン国際(ATP250)」2018年決勝進出を決めた。
決勝戦では、ライアン・ハリソン(アメリカ)と対戦する。
前回優勝者グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は準決勝敗退となった。
Outstanding 👏@NickKyrgios beats world No.3 Grigor Dimitrov for the first time to reach his first ATP final on Australian soil, 3-6 6-1 6-4! The Aussie No.1 will face Ryan Harrison for the @BrisbaneTennis title on Sunday 💚💛#GoAussies pic.twitter.com/Po6lHhFuEy
— TennisAustralia (@TennisAustralia) 2018年1月6日
Summary
ディミトロフ | 6-3 1-6 4-6 | キリオス |
5本 | エース | 19本 |
32 | ウィナー | 34 |
6 | ダブルフォルト | 2 |
20 | Unforced エラー | 23 |
59 % (44/74) |
第1サーブ 率 | 69 % (50/72) |
73 % (32/44) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
82 % (41/50) |
53 % (16/30) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
50 % (11/22) |
50 % (1/2) |
ブレイクポイント 成功率 |
50 % (3/6) |
28 % (20/72) |
リターンポイント 成功率 |
35 % (24/74) |
68 | ポイント獲得合計 | 78 |
同時期開催の他の大会
- ドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」:ティーム、Cブスタ他出場 モンフィス復帰
- プネ「マハラシュトラ・オープン(ATP250)」:チリッチ、K. アンダーソン、Bアグ他出場