ATP世界ランキング 2018年履歴(続き)
2018年9月24日
いよいよATPワールドツアーが再開。2018年9月17日~23日は、ATP250 の2大会が開催された。
- 「サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)」:ティーム、ワウリンカ、フォニーニ、シャポバロフ、カチャノフ他出場
- メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」:錦織圭、ツォンガ、チチパス、プイユ、ガスケ他出場
「サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)」に優勝を果たしたのは、ドミニク・ティーム(オーストリア)!
決勝戦では、マルティン・クーリザン(スロバキア)と対戦し計4回のブレイクに成功。
ドミニク・ティーム(オーストリア)キャリア11回目の優勝、そしてハードコート(室内)では初めてのタイトルを獲得。現行の全てのサーフェスで優勝を獲得した。
ドミニク・ティーム(オーストリア)は、世界ランキング8位から世界7位に上昇。シーズン終盤、更なる活躍が期待される。
「サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)」準優勝は、マルティン・クーリザン(スロバキア)。
マルティン・クーリザン(スロバキア)は、第2回戦で大会第2シードファビオ・フォニーニ(イタリア)に勝利、準々決勝でデニス・シャポバロフ(カナダ)、さらに準決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)に勝利し決勝に進出。準優勝を獲得した。
なお、マルティン・クーリザン(スロバキア)は、過去6回ツアー決勝に進出し、全て優勝。決勝戦で敗戦したことがなかったが、今回、ドミニク・ティーム(オーストリア)に敗戦を喫し、初の準優勝となった。
マルティン・クーリザン(スロバキア)のランキングは、世界65位から世界49位へとランクアップを達成した。
スタン・ワウリンカ(スイス)は、準決勝でマルティン・クーリザン(スロバキア)にフルセットの末敗退。
ランキングは、世界88位から世界75位へと戻した。
ファビオ・フォニーニ(イタリア)は、初戦であった第2回戦でマルティン・クーリザン(スロバキア)に敗退。ランキングは世界13位をキープした。
なお、ファビオ・フォニーニ(イタリア)は、ダブルスにも出場、同胞マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)とタッグを組み、ダブルス優勝を果たした。
Et de trois !
— Moselle Open (@MoselleOpen) 2018年9月23日
Gilles Simon s'impose face à Matthias Bachinger 7-6 / 6-1 et remporte son 3e trophée en 4 finales jouées, rejoignant ainsi Jo Wilfried Tsonga au Panthéon des vainqueurs du tournoi, et en profite pour gagner le droit de le ramener le trophée à la maison ! pic.twitter.com/pywT2mgozE
メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」では、ジル・シモン(フランス)が優勝!
地元フランスの地で、2010年、2013年に続き、大会3回目の優勝。キャリアでは14回目の優勝を飾った。
ジル・シモン(フランス)のランキングは、世界39位から世界29位へと大きく上昇した。
メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」準優勝は、マティアス・バッキンガー(ドイツ)。
マティアス・バッキンガー(ドイツ)は、予選からの出場で見事決勝に進出。
準決勝では錦織圭(日本)にフルセットの末勝利を果たし、自身初のATPワールドツアー決勝の舞台に立った。
マティアス・バッキンガー(ドイツ)は、世界165位から世界135位へと大幅なランクアップを達成した。
錦織圭(日本)は、大会に第1シードとして出場し、2016年以来となるタイトルの獲得が期待されたが、前述の通り、準決勝でマティアス・バッキンガー(ドイツ)に敗退。
ランキングは、世界12位をキープした。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」で7か月振りにツアーに復帰。
初戦で前回王者ペーター・ゴヨブチック(ドイツ)と対戦し敗退。復帰戦勝利とはならなかったが、スター選手の地元大会での復帰。今後の活躍が待ち望まれる。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、世界71位から世界76位へと順位を下げた。
また、ガエル・モンフィス(フランス)が台北でのチャレンジャーツアーに出場し、優勝。世界42位から世界38位に順位を上げた。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界3位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は変更がなかった。
2018年9月17日
2018年9月14日~16日は、「デビスカップ(国別対抗戦)」準決勝、プレーオフが世界各地で開催された。
デビスカップはランキングのポイント対象外であり、ATPワールドツアーの大会は17日より開催されるため、2018年9月17日付のトップ選手の世界ランキングは、前回から大きな変更はない。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界3位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)。
錦織圭(日本)も、世界12位を維持した。
なお、「デビスカップ(国別対抗戦)」準決勝では、フランスがスペインに勝利、クロアチアがアメリカ合衆国に勝利し、それぞれ決勝進出を決めた。
また、2019年ワールドグループ残留を懸けたプレーオフでは、日本代表がボスニアヘルツェゴビナ代表に勝利し残留を決定。
オーストリアは強豪オーストラリアに勝利した。
2018年9月10日
2018年9月9日(現地時間)、2018年シーズン最後のグランドスラム、「全米オープン」が幕を閉じた。
開催50周年の記念すべきグランドスラム「全米オープン」。
女子シングルスでは、大阪なおみ(日本)が見事優勝!日本人選手初となるシングルスでのグランドスラムタイトルを獲得。日本のテニス界にとって、そして20才の若手選手の優勝、世界のテニス界にとって歴史に残る大会となった。
男子シングルスで、グランドスラム「全米オープン」を制したのは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)!
怪我から復帰の2018年、グランドスラム「ウィンブルドン」優勝に引き続き、「全米オープン」でも優勝を果たした。
決勝戦では、友人でもあるフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦。両者ともに最高峰のプレーを展開、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がストレートで勝利し、グランドスラム「全米オープン」3度目、グランドスラム14回目のタイトルを手にした。
”強い”ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の完全復活。今後の更なる活躍、および新たな歴史の樹立を予感させる、ハイレベルなプレーを披露した。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のランキングは、世界6位から世界3位へと浮上。堂々のトップ3 に返り咲いた。
そして、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、ロジャー・フェデラー(スイス)とともに、2018年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を獲得した。
ATPランキング「レース」はこちらを参照
From one champion to another.
— US Open Tennis (@usopen) 2018年9月9日
These are the moments we love to see...#USOpen pic.twitter.com/MfmZbWV0B1
グランドスラム「全米オープン」準優勝は、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)!
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、2009年の初優勝以来、度重なる怪我と手術を乗り越え、2018年、再びテニス界頂点の舞台、グランドスラム「全米オープン」決勝戦にまで上り詰めた。
決勝戦終了後は、涙をにじませ、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と抱擁。
表彰式では、「(怪我で苦しんだが)決して諦めなかった。このグランドスラム「全米オープン」決勝の舞台に帰ってくるために努力してきた。」と語った。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)のランキングは、世界3位から世界4位となった。
グランドスラム「全米オープン」準決勝に進出したのは、ラファエル・ナダル(スペイン)と錦織圭(日本)。
Epic match yesterday against @RafaelNadal you are absolutely amazing! Good luck for the semis! #USopen pic.twitter.com/aihuaGKLVB
— Dominic Thiem (@ThiemDomi) 2018年9月5日
ラファエル・ナダル(スペイン)は、準々決勝ではドミニク・ティーム(オーストリア)と4時間49分に及ぶ熱戦、第1セットを0-6 で失うというまさかの展開となるが、フルセット、最終第5セットをタイブレイクで獲得。逆転勝利し、準決勝進出を果たした。
しかし、準決勝のフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)戦では、ひざの怪我により、試合途中で棄権。
前回王者、無念の途中リタイアに終わった。
No matter what the skill level, in tennis a match can boil down to nerves and serves.
— Tennis Channel (@TennisChannel) 2018年9月6日
Which proved to be the case in the Nishikori vs Cilic #USOpen QF: https://t.co/wCxxO7gPV9 pic.twitter.com/b6IJZh4aNE
錦織圭(日本)は、フォアハンドに課題を残しつつも善戦を繰り広げ、錦織圭(日本)らしいプレーで魅了。
準々決勝では、マリン・チリッチ(クロアチア)とフルセットの接戦、逆転勝利を果たし、2014年決勝戦での雪辱を晴らした。
その後、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し、復活した王者にストレートで敗退。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)への連敗は14試合連続(2017年マドリッドでの棄権を除く)となった。
4年振りの決勝進出を逃したものの、大舞台での準決勝進出。完全復活に向け、更なる活躍が期待される。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、世界1位をキープ。
錦織圭(日本)は、世界19位から世界12位へと上昇した。
準々決勝敗退となったマリン・チリッチ(クロアチア)は、世界7位から世界6位、ドミニク・ティーム(オーストリア)は、世界9位から世界8位へとそれぞれ順位を上げた。
地元No. 1 のジョン・イズナー(アメリカ)は、準々決勝に進出するも、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に敗退。
ランキングは、世界11位から世界10位へ上昇した。
そして、ロジャー・フェデラー(スイス)は、第4回戦(ベスト16)でまさかの敗退。対戦相手は、ジョン・ミルマン(オーストラリア)であった。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、世界2位をキープ。
ジョン・ミルマン(オーストラリア)は、準々決勝に進出し、世界55位から世界37位にランクアップ。堂々の自己ベストを更新した。
昨年準優勝のケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、第4回戦(ベスト16)でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗退。
昨年のポイントが剥落し、世界5位から世界9位へと順位を下げた。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、イワン・レンドル(アメリカ)をコーチに擁し、活躍が期待されたが、第3回戦で同胞フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)に敗戦を喫した。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)のランキングは、世界4位から世界5位にランクダウン。次世代を代表するスター、グランドスラムでの活躍は、再び、次回以降に見送られた。
フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)は、世界34位から世界36位となった。
スタン・ワウリンカ(スイス)は、第1回戦でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦し、グランドスラム「ウィンブルドン」に引き続き勝利。その後、第3回戦に進出するが、同じく怪我からの復活を目指すミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に敗退した。
スタン・ワウリンカ(スイス)のランキングは、世界101位から世界88位に上昇した。
ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は、第4回戦(ベスト16)でジョン・イズナー(アメリカ)に敗退。
ランキングは、世界24位から世界20位へと戻した。
初戦敗退を喫したグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ランキングは世界8位から世界7位に上昇した。
アンディ・マレー(イギリス)は、グランドスラム「全米オープン」でグランドスラムに復帰。第1回戦は勝利するも、第2回戦でフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に敗戦を喫した。
アンディ・マレー(イギリス)のランキングは、世界382位から世界307位となった。
元No. 1、Big 4 の一角、アンディ・マレー(イギリス)のグランドスラム復帰。今後の完全復活が待ち望まれる。
2018年9月10日付世界ランキングは、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界3位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)となった。