テニス男子シングルス、2018年末ATP世界ランキングと2018年のランキング履歴を紹介する。
2018年末世界ランキング1位は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)!
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、怪我からの復帰となった2018年、ひじの手術も受けるが、シーズン中盤から完全復帰。
グランドスラム「ウィンブルドン」で優勝、そしてグランドスラム「全米オープン」でも優勝を果たし、ATPツアーでは史上初となるキャリア・ゴールデンマスターズを達成。
2018年11月5日、世界1位に返り咲いた。
王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の完全復活。今後も更なる活躍が期待される。
.@DjokerNole, @RafaelNadal and @rogerfederer in the year-end Top 3 of the ATP Rankings for a record seventh time.
— ATP Tour (@atptour) 2018年11月26日
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2017年末世界ランキング1位であったラファエル・ナダル(スペイン)は、2018年シーズンは数々の怪我に苛まれ、グランドスラム「全米オープン」準決勝での途中棄権以降、ツアー離脱を強いられた。
離脱のため、出場大会数が減少したものの、ラファエル・ナダル(スペイン)の2018年優勝回数は、グランドスラム「全仏オープン」を含め5回。シーズンの最多優勝を飾った。怪我で棄権した2試合を含め、敗戦の回数はわずかに4試合(勝利は45試合)となった。
世界ランキング1位の座をノバク・ジョコビッチ(セルビア)に譲り、ラファエル・ナダル(スペイン)は世界2位でシーズンを終えた。
世界ランキング3位は、ロジャー・フェデラー(スイス)。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、2018年シーズン初盤の2018年2月19日、世界1位に復活。
世界ランキング1位の最長記録、最年長記録、を更新した。
その後、世界1位の座は、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に渡り、年末においては、ロジャー・フェデラー(スイス)は世界3位で着地した。
その他、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」で優勝を果たしたアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が世界4位。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、前年末11位から世界5位へとランクを上げ、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)も前年末14位から世界6位へと浮上した。
錦織圭(日本)は、前年末22位であったが、2018年シーズンに手首の怪我から復帰、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」出場も果たし、2018年末ランキングは世界9位となった。
ATPシングルス 世界ランキングTOP 50
2018年最終/ 前年末比較
2018年 末順位 | 前年末 順位 | 選手名 | 国籍 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 9045 |
2 | 1 | ラファエル・ナダル | スペイン | 7480 |
3 | 2 | ロジャー・フェデラー | スイス | 6420 |
4 | 4 | アレクサンダー・ズべレフ | ドイツ | 6385 |
5 | 11 | フアン マルティン・デル ポトロ | アルゼンチン | 5300 |
6 | 14 | ケビン・アンダーソン | 南アフリカ | 4710 |
7 | 6 | マリン・チリッチ | クロアチア | 4250 |
8 | 5 | ドミニク・ティーム | オーストリア | 4095 |
9 | 22 | 錦織圭 | 日本 | 3590 |
10 | 17 | ジョン・イズナー | アメリカ | 3155 |
11 | 45 | カレン・カチャノフ | ロシア | 2835 |
12 | 48 | ボルナ・チョリッチ | クロアチア | 2480 |
13 | 27 | ファビオ・フォニーニ | イタリア | 2315 |
14 | 50 | カイル・エドマンド | イギリス | 2150 |
15 | 91 | ステファノス・チチパス | ギリシャ | 2095 |
16 | 65 | ダニール・メドベデフ | ロシア | 1977 |
17 | 26 | ディエゴ・シュワルツマン | アルゼンチン | 1880 |
18 | 24 | ミロシュ・ラオニッチ | カナダ | 1855 |
19 | 3 | グリゴール・ディミトロフ | ブルガリア | 1835 |
20 | 110 | マルコ・チェッキナート | イタリア | 1819 |
21 | 59 | ニコロス・バシラシヴィリ | ジョージア | 1795 |
22 | 7 | ダビド・ゴファン | ベルギー | 1785 |
23 | 10 | パブロ・カレーニョ ブスタ | スペイン | 1705 |
24 | 20 | ロベルト・バウティスタ アグート | スペイン | 1605 |
25 | 58 | チョン・ヒョン | 韓国 | 1585 |
26 | 31 | リシャール・ガスケ | フランス | 1535 |
27 | 51 | デニス・シャポバロフ | カナダ | 1440 |
28 | 35 | フェルナンド・ベルダスコ | スペイン | 1410 |
29 | 46 | ガエル・モンフィス | フランス | 1400 |
30 | 89 | ジル・シモン | フランス | 1370 |
31 | 208 | アレックス・デ ミノール | オーストラリア | 1298 |
32 | 18 | ルカ・プイユ | フランス | 1245 |
33 | 44 | スティーブ・ジョンソン | アメリカ | 1190 |
34 | 29 | フィリップ・コールシュライバー | ドイツ | 1125 |
35 | 21 | ニック・キリオス | オーストラリア | 1125 |
36 | 85 | マートン・フチョビッチ | ハンガリー | 1122 |
37 | 86 | アンドレアス・セッピ | イタリア | 1106 |
38 | 128 | ジョン・ミルマン | オーストラリア | 1083 |
39 | 79 | フランシス・ティアフォー | アメリカ | 1080 |
40 | 78 | ジェイミー・シャルディ | フランス | 1050 |
41 | 143 | マルティン・クーリザン | スロバキア | 1050 |
42 | 28 | アドリアン・マナリノ | フランス | 1045 |
43 | 100 | ニコラス・ジャリー | チリ | 1022 |
44 | 57 | ジョアン・ソウザ | ポルトガル | 1017 |
45 | 98 | マレク・ジャジリ | チュニジア | 1014 |
46 | 76 | マシュー・エブデン | オーストラリア | 1001 |
47 | 30 | ダミール・ズムル | ボスニア | 985 |
48 | 75 | ドゥサン・ラヨビッチ | セルビア | 985 |
49 | 105 | テイラー・フリッツ | アメリカ | 974 |
50 | 42 | ロビン・ハーセ | オランダ | 965 |
ATP世界ランキング 2018年履歴
1月履歴 2月履歴 3月履歴 4月履歴 5月履歴 6月履歴 7月履歴 8月履歴 9月履歴 10月履歴 11月履歴
2018年12月3日~31日
テニス男子シングルスでは、2018年11月18日まで開催された「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」後、オフ・シーズンに入り、2019年シーズンまでATPツアーレベルの大会は開催されない(チャレンジャーツアーは11月25日まで、フューチャーズトーナメントは休みなく開催される)。
このため、2018年11月19日付世界ランキング以降、2019年シーズンまで、トップ選手のランキングに大きな変更はない。
2018年12月3日付・10日・17日・24日・31日付世界ランキングいずれも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
2018年「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」で優勝を果たしたアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が世界4位、シーズン終盤に怪我のためツアーを離脱したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、世界5位となった。
錦織圭(日本)は、世界9位をキープした。
2018年11月26日
テニス男子シングルスでは、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」後、オフ・シーズンに入り、2019年シーズンまでATPツアーレベルの大会は開催されない(チャレンジャーツアー、フューチャーズトーナメントは開催される)。
このため、2018年11月26日付世界ランキングにおいては、トップ選手のランキングに大きな変更はなかった。
ランキングのポイントは対象外であるが、2018年11月23日~25日にかけて、「デビスカップ(国別対抗戦)」決勝戦が開催された。
2018年優勝を果たしたのは、クロアチア代表!
準優勝はフランス代表となった。
クロアチアは、シングルスでマリン・チリッチ(クロアチア)とボルナ・チョリッチ(クロアチア)が勝利。
ダブルスでは、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」準優勝のピエール ユーグ・エルベール&ニコラ・マウ(フランス)が勝利するも、最終日、マリン・チリッチ(クロアチア)がルカ・プイユ(フランス)にシングルスで勝利し、クロアチアの優勝が確定。
クロアチアは、2005年以来13年振り、2回目の世界一を飾った。
なお、デビスカップでは、2019年以降、新フォーマットでの開催が決定しており、現行方式は2018年が最後の開催となった。
2018年11月26日付世界ランキングは、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
錦織圭(日本)も、世界9位をキープした。
2018年11月19日
2018年11月11日~18日は、ツアー最終戦「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」が開催され、トップ選手上位8名がシーズン最後の熱戦を繰り広げた。
そして、「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」をもって、2018年シーズンは終了。来シーズンまで、ATPツアーレベルの大会は開催されない(チャレンジャーツアー、フューチャーズトーナメントは開催される)。
このため、2018年11月19日付世界ランキング以降、2019年まで、トップ選手の順位に大きな変動はない見通し。
2018年「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」で優勝を果たしたのは、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)!
21才、昨年に引き続き2回目の大会出場にて、見事初タイトルを獲得した。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、終始最高ともいえるパフォーマンスを披露し、初めて決勝トーナメントに進出。
準決勝ではロジャー・フェデラー(スイス)に勝利し、そして決勝戦、無敗で優勝を狙うノバク・ジョコビッチ(セルビア)にもストレートで勝利。
大舞台での優勝獲得に成功し、チャンピオンシップポイントを決めた直後はコートに倒れ込んだ。
ドイツ人選手の大会優勝は、1995年のボリス・ベッカー(ドイツ)以来。
21才での優勝は、2008年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)以来の若さとなった。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)の世界ランキングは、世界5位から世界4位へとランクアップ。
更なる成長で魅了した2018年。次世代のエース、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)の今後の活躍にも注目が集まる。
「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」準優勝は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、ラウンドロビン(総当たり戦)で全試合に勝利、決勝戦までは相手に1度もブレイクを許さず、王者の強さをみせつけた。
しかし、決勝戦、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)に先にセットを奪われる展開となり、ストレートでの敗戦を喫した。
優勝こそ逃したものの、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランキング1位をキープ、年末世界ランキング1位を手にし、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)とのポイント差を拡大させた。
怪我を乗り越え、”強い”ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の復活。
2019年シーズンも活躍が期待される。
「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」で準決勝に進出したのは、ロジャー・フェデラー(スイス)とケビン・アンダーソン(南アフリカ)。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、ラウンドロビン(総当たり戦)での立ち上がり、ミスを連発するなど自身のパフォーマンスに苦悩していたが、練習をスキップするなどし調整。
ラウンドロビン(総当たり戦)2勝を挙げ、グループ1位通過で決勝トーナメントに進出した。
ロジャー・フェデラー(スイス)の決勝トーナメント進出は、15回目を記録した。
準決勝では、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)にストレートで敗退。第2セットのタイブレイクでは不運も重なった。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、世界ランキング3位をキープ。
大会後、「(37才であるが)まだまだプレーできるし、勝っていける」と頼もしいコメント。今後も、ロジャー・フェデラー(スイス)の魅力的なプレーを楽しみにしたい。
#selfie pic.twitter.com/JTmHbCsa9u
— Kei Nishikori (@keinishikori) 2018年11月9日
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、32才にして初めての「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」出場。
そして、初出場にしてラウンドロビン(総当たり戦)2勝を先取し、決勝トーナメント進出を果たした。
南アフリカ人選手のシングルスでの大会出場は23年振り。
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)はさらに、南アフリカ初の決勝トーナメント進出という歴史を刻んだ。
準決勝ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)にストレートで敗退したものの、2018年は自身最高の成果を残し、シーズンを終えた。
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)のランキングは、世界6位をキープした。
怪我のため大会欠場となったフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、世界4位から世界5位へと順位を下げた。
その他、マリン・チリッチ(クロアチア) 、ドミニク・ティーム(オーストリア) 、錦織圭(日本)がラウンドロビンで1勝。
錦織圭(日本)は、2014年3月以来、約4年8か月振りに、ロジャー・フェデラー(スイス)に勝利を果たした。
ジョン・イズナー(アメリカ)は、大会に初出場を果たすが、勝利にはならなかった。
ランキングは、マリン・チリッチ(クロアチア)が世界7位 、ドミニク・ティーム(オーストリア)は世界8位 、錦織圭(日本)は世界9位、ジョン・イズナー(アメリカ)は世界10位と、それぞれ前回と同順位をキープした。
2018年11月19日付世界ランキングは、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
2018年末順位も、同順位で確定した。
2018年11月12日
2018年11月6日~10日は、21才以下の若手選手を対象とした最終戦「NextGen ATP ファイナル」が開催された。
「NextGen ATP ファイナル」は、ランキングのポイント対象外であるため、今回世界ランキングにおいては、トップ選手の順位に大きな変動はない。
2018年11月12日付世界ランキングは、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
錦織圭(日本)も、世界9位をキープした。
「NextGen ATP ファイナル」では、ステファノス・チチパス(ギリシャ)が優勝!
準優勝は、アレックス・デ ミノール(オーストラリア)が獲得した。
ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、ラウンドロビン(総当たり戦)から優勝まで、全5試合に勝利。
飛躍の2018年となった20才、ステファノス・チチパス(ギリシャ)。今後の更なる活躍が期待される。
なお、ATPワールドツアー・アワードにて、ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、2018年「最も上達した選手(Most Improved Player)」に選出され、アレックス・デ ミノール(オーストラリア)は、「新人賞(Newcommer)」を受賞した。
そして、最終戦「ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」にラファエル・ナダル(スペイン)が怪我のため欠場となったことから、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のシーズン末世界1位が確定!
Congratulations to @DjokerNole, who is now guaranteed to finish at No. 1 in the year-end ATP Rankings for the fifth time. See you soon at the #NittoATPFinals pic.twitter.com/lqWphGfYmD
— ATP Tour (@atptour) 2018年11月5日
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、2017年からのひじの怪我を乗り越え、史上初のキャリア・ゴールデンマスターズを達成(ATPワールドツアー・マスターズ1000 全大会を制覇)、さらに2018年グランドスラムで2回の優勝。
世界1位の座を奪還した。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の年末世界1位は、2018年で5回目。
昨年のラファエル・ナダル(スペイン)に続き、年末世界1位の最年長記録となった。
復活した王者、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の新たな歴史がスタートした。
2018年11月5日
2018年10月29日~11月4日は、2018年ATPワールドツアー・マスターズ1000 最後の大会、「パリ・マスターズ(ATP1000)」が開催された。
Welcome back to the top, Novak Djokovic
— National Bank Open (@NBOtoronto) 2018年10月31日
Our four-time #RogersCup champion returns to the top spot in the @ATPWorldTour rankings for the first time since November 2016. Congratulations, @DjokerNole! pic.twitter.com/UPyPxF85v1
そして、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が「パリ・マスターズ(ATP1000)」で準優勝を獲得。
ラファエル・ナダル(スペイン)は腹部の怪我のため大会欠場となり、2018年11月5日付世界ランキングにおいて、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界2位から世界1位に浮上した。
「パリ・マスターズ(ATP1000)」では、風邪のため体調が優れないとしていたものの、ロジャー・フェデラー(スイス)、マリン・チリッチ(クロアチア)などにも勝利。
決勝戦では、勢いある22才、カレン・カチャノフ(ロシア)にストレートでの敗戦を喫したが、準優勝を獲得。
2018年、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は肘の怪我からの復帰ながら、グランドスラムで2回の優勝、そして世界1位にまで上り詰めた。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の世界1位は、122週間振り。
2018年、一度は世界22位にまでランクを落としたものの、世界1位にまで復活。同じシーズン内で、21位以下の選手が1位に返り咲いたのは、2000年のマラト・サフィン(ロシア)以来の快挙となった。
”強い”ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の世界1位復活。引き続きの活躍に注目が集まる。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、世界1位から世界2位へと順位を下げた。
今後は、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」での復帰を目指し、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と世界No. 1 の座を懸けた戦いが予定されている。
【2018年11月6日追記】
ラファエル・ナダル(スペイン)が、腹部の怪我と右足首の手術のため、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への欠場を余儀なくされた。これにより、2018年シーズン末1位の座は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に確定した。
「パリ・マスターズ(ATP1000)」で優勝を果たしたのは、カレン・カチャノフ(ロシア)!
カレン・カチャノフ(ロシア)は、198 cm の長身を活かし、フォアハンドの強打を連発。巧妙なネットプレーも展開し、絶好調ともいえるパフォーマンスを披露、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)、ドミニク・ティーム(オーストリア)などを撃破し、自身初のATPワールドツアー・マスターズ1000 決勝の舞台に進出。
そして決勝戦、大会最多優勝者であり22連勝中であったノバク・ジョコビッチ(セルビア)になんとストレートで勝利。カレン・カチャノフ(ロシア)が、パリの舞台にて、見事、ATPワールドツアー・マスターズ1000 初めてのタイトルを獲得した。
キャリアでのツアー優勝は4回目、2018年3回目にして、ATPワールドツアー・マスターズ1000 の優勝を果たした。
カレン・カチャノフ(ロシア)のランキングは、世界18位から世界11位に上昇。堂々の自己ベスト更新を達成した。
成長続ける22才。今後ますますの活躍が期待される。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、「パリ・マスターズ(ATP1000)」準決勝に進出するも、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗退。
準決勝、ロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)のbig 4 対決は、フルセット、2回のタイブレイク、3時間超に及ぶ大接戦となった。
ロジャー・フェデラー(スイス)のランキングは、世界3位をキープした。
同じく大会準決勝に進出したドミニク・ティーム(オーストリア)も、世界8位をキープした。
錦織圭(日本)は、大会準々決勝に進出。
準々決勝では、ロジャー・フェデラー(スイス)と対戦し敗退となったが、ランキングは世界11位から世界9位に上昇。トップ10 内に返り咲いた。
さらに、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」にフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が欠場となったため、繰り上がりで錦織圭(日本)が出場権を獲得。
錦織圭(日本)は、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」2016年以来の出場。シーズン最後の活躍にも期待が寄せられる。
2018年11月5日付世界ランキングでは、昨年「パリ・マスターズ(ATP1000)」でのポイントに加え、昨年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」でのポイントも剥落し、2018年「パリ・マスターズ(ATP1000)」のポイントが加算されている。
このため、昨年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」で活躍した選手の順位にも変動があった。
昨年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」優勝のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、世界10位から世界19位に順位を下げ、同準優勝のダビド・ゴファン(ベルギー)は、世界12位から世界22位となった。
また、ジャック・ソック(アメリカ)は、世界23位から世界105位へ、大幅なランクダウンを余儀なくされた。
2018年11月5日付世界ランキングは、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)となった。