2017年5月18日、ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」では第3回戦ベスト16 の試合が開催され、スタン・ワウリンカ(スイス)とジョン・イズナー(アメリカ)が対戦した。
スタン・ワウリンカ(スイス)は大会前世界ランキング3位。同4位の好調ラファエル・ナダル(スペイン)とのポイント差は410ポイントに迫る。
今大会では、世界ランキング1位アンディ・マレー(イギリス)がまさかの初戦敗退。
トーナメント表(ドロー)で同じトップハーフに位置するスタン・ワウリンカ(スイス)にとってはチャンスとも見られている。
スタン・ワウリンカ(スイス)は、2015年グランドスラム「全仏オープン」の優勝者。
今シーズン、クレーコートでは十分な成績を残せておらず、後に控える2017年グランドスラム「全仏オープン」に向け、前哨戦とも呼ばれる今大会での活躍が期待される。
ジョン・イズナー(アメリカ)は身長208 cm のビッグサーバー。昨年デビスカップでは時速257.5 km という驚異のスピードのサーブを記録した。
大会前世界ランキングは24位であるが、自己ベストは世界9位の実力者である。
両者は32才の同い年だが、公式試合では過去3回の対戦のみ。ジョン・イズナー(アメリカ)が2勝1敗と勝ち越している。
直近の対戦は2011年であり、今回が6年振りの対戦となる。
スタン・ワウリンカ(スイス)vs. ジョン・イズナー(アメリカ)、ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」第3回戦ベスト16 の試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
イズナーのサーブで試合開始。イズナーがラブゲームでキープ。イズナー、ゲームポイントでエースを決める。
第2ゲーム
ワウリンカ、ラブゲームでキープ。
第3ゲーム
イズナーのサービス。ワウリンカが2ブレイクポイントを獲得も、イズナーが強力なサーブを放ち、ラリーではワウリンカのショットがラインを越え、ジュースとなる。イズナーが2連続でエースを決め、ゲームキープ。
第4ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:ワウリンカ 2-2 イズナー)
第5ゲーム
イズナー、キープ。(スコア:ワウリンカ 2-3 イズナー)
休憩中、ワウリンカがコートが滑りやすく危険だと抗議。ローマは晴天でコートが乾きやすい状態になっていた。
第6ゲーム
ワウリンカ、ラブゲームでキープ。(スコア:ワウリンカ 3-3 イズナー)
第7ゲーム
イズナー、ラブゲームでキープ。(スコア:ワウリンカ 3-4 イズナー)
第8ゲーム
ワウリンカのサービス。ワウリンカ、最初のサーブはダブルフォルトとなる。ワウリンカ、2連続でエースを決め、サービスゲームをキープ。(スコア:ワウリンカ 4-4 イズナー)
第9ゲーム
イズナー、キープ。イズナーも2連続でエースを決める。(スコア:ワウリンカ 4-5 イズナー)
第10ゲーム
ワウリンカ、キープ。ワウリンカがスーパーショットのダウン・ザ・ラインを決める。(スコア:ワウリンカ 5-5 イズナー)
第11ゲーム
イズナー、キープ。(スコア:ワウリンカ 5-6 イズナー)
第12ゲーム
ワウリンカ、キープ。(スコア:ワウリンカ 6-6 イズナー)
第1セットは両者譲らず、タイブレイクへ突入
タイブレイク
ワウリンカ – イズナー 太字:ミニブレイク
0-1, 0-2 0-3, 0-4 0-5, 1-5 1-6, 1-7
イズナーが2回ミニブレイクした直後、ワウリンカはラケットを放り投げる(警告なし)。
タイブレイクをイズナーが制し第1セットを獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
休憩中、コートに水が撒かれる。
第1ゲーム
ワウリンカのサーブで試合再開。ジュースとなり、ワウリンカがアドバンテージを獲得するが、続いてのラリーでワウリンカのスライスはラインを外れる。2度のジュースの末、ワウリンカがゲームキープ。
第2ゲーム
イズナーがキープ。イズナー、時速220 km のエースを決める。ここまで、イズナーのエースは11本。
第3ゲーム
ワウリンカ、キープ。
第4ゲーム
イズナー、ラブゲームでキープ。(スコア:ワウリンカ 2-2 イズナー)
第5ゲーム
ワウリンカ、キープ。ワウリンカも時速228 km のサーブを決める。(スコア:ワウリンカ 3-2 イズナー)
第6ゲーム
イズナーのサービス。ゲーム前およびゲーム中、ワウリンカが何度かスタンドの歓声を煽る。
ワウリンカがブレイクポイントを獲得も、イズナーがボレーを決めジュースとなる。
イズナーのダブルフォルトでワウリンカが再度ブレイクポイントを獲得。イズナーのビッグサーブで再びジュース。
ワウリンカが3度目のブレイクポイント獲得。ワウリンカが再度歓声を煽るが、イズナーがセーブ。
ワウリンカのショットがラインを越え、イズナーがアドバンテージを獲得するも、次のポイントはワウリンカが獲得し4度目のジュース。
イズナーが時速220 km のサーブを決め、サービスゲームをキープ。(スコア:ワウリンカ 3-3 イズナー)
第7ゲーム
ワウリンカのサービス。イズナーが2ブレイクポイントを獲得。1ポイントはワウリンカが強力なサーブでセーブするが、続いてラリーを制したのはイズナー。イズナーがブレイクに成功。(スコア:ワウリンカ 3-4 イズナー)
第8ゲーム
イズナー、最初のサーブでエースを決める。イズナーがブレイク直後のサービスゲームをキープ。(スコア:ワウリンカ 3-5 イズナー)
第9ゲーム
ワウリンカのサービス。イズナーが2マッチポイント(ブレイクポイント)を獲得も、ワウリンカがセーブしジュースとなる。スタンワウリンカ、キープ。(スコア:ワウリンカ 4-5 イズナー)
第10ゲーム
イズナーのサービス for the マッチ。イズナー、最初のサーブでエースを決める。イズナーがラブゲームでキープ。(スコア:ワウリンカ 4-6 イズナー)
第2セットもイズナーが獲得し、ストレートで試合に勝利(イズナー – ワウリンカ:7-61 6-4)。1時間26分で試合終了。
アンディ・マレー(イギリス)に引き続き、スタン・ワウリンカ(スイス)も敗退となった。
ジョン・イズナー(アメリカ)はローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」準々決勝進出を決めた。準々決勝では、マリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
マリン・チリッチ(クロアチア)は、ベスト16 でダビド・ゴファン(ベルギー)に勝利し準々決勝に進出している。
Summary
ワウリンカ | 61-7 4-6 | イズナー |
6本 | エース | 19本 |
22 | ウィナー | 31 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
10 | Unforced エラー | 10 |
57 % (37/65) |
第1サーブ 率 | 84 % (57/68) |
84 % (31/37) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
82 % (47/57) |
54 % (15/28) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
55 % (6/11) |
0 % (0/5) |
ブレイクポイント 成功率 |
25 % (1/4) |
22 % (15/68) |
リターンポイント 成功率 |
29 % (19/65) |
61 | ポイント獲得合計 | 72 |