ロジャー・フェデラー(スイス)再度の世界ランキング1位を懸けた戦い、シュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」2018年準決勝。
対戦相手はニック・キリオス(オーストラリア)!試合は現地時間2018年6月16日に開催された。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、2018年も前年に引き続きクレーコート大会は全て欠場。
ハードコート及びグラス(芝)コートの大会に専念するとし、今大会、シュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」でコートに復帰した。
"I think reaching No.1 is one of, it not, the ultimate achievements in our sport" - Roger Federer. Nice! pic.twitter.com/wSZchFCrlO
— RolexShMasters (@SH_RolexMasters) 2018年2月16日
2018年は、グランドスラム「全豪オープン」優勝続き、ロッテルダム「ABN AMRO ワールド・テニス(ATP500)」に優勝。
2018年2月19日、世界ランキング1位へと返り咲いた。
しかし、その後の「マイアミ・オープン(ATP1000)」ではまさかの初戦敗退を喫し、世界1位の座はラファエル・ナダル(スペイン)に戻った。
ロジャー・フェデラー(スイス)は「マイアミ・オープン(ATP1000)」以降の大会を欠場するが、5月、ラファエル・ナダル(スペイン)がマドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗退、大会連覇を逃し世界1位から世界2位に下落。ロジャー・フェデラー(スイス)は世界1位を再び手にした。
ただし、ラファエル・ナダル(スペイン)が翌週のローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」で優勝、わずか1週間で世界1位の座を取り戻した。
以降、ロジャー・フェデラー(スイス)は世界2位をキープしている。
ラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)の世界ランキングにおけるポイント差は、わずか100 ポイント。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、今大会シュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」2018年で決勝に進出すると、つまり準決勝でニック・キリオス(オーストラリア)に勝利すると、次回世界ランキングにて、世界1位の座に返り咲く。
ロジャー・フェデラー(スイス)にとって、世界1位を懸けた試合である。
Together in Chicago, apart in Stuttgart. #TeamWorld's @NickKyrgios stands in the way as #TeamEurope's @RogerFederer bids to return to No.1. pic.twitter.com/JntR54pFul
— Laver Cup (@LaverCup) 2018年6月16日
ニック・キリオス(オーストラリア)は、右ひじの怪我に苛まれ、4月ヒューストン「US男子クレーコート選手権(ATP250)」以降の大会を欠場。
今大会でコートに復帰した。
才能あふれる23才。多彩な技と193 cm の長身を活かしたビッグサーブも兼ね備え、意表を突くプレーでも観客を魅了。次世代を担う存在である。
怪我の状態が心配されたが、今大会準々決勝では昨年準優勝のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)にも勝利し、準決勝進出を決めた。
ロジャー・フェデラー(スイス)とニック・キリオス(オーストラリア)の過去の対戦成績は、両者1勝1敗。
初対戦となった2015年マドリッド「ムトゥア マドリッド・オープン(ATP1000)」では、若干20才のニック・キリオス(オーストラリア)がロジャー・フェデラー(スイス)に勝利。
昨年「マイアミ・オープン(ATP1000)」準決勝にて、ロジャー・フェデラー(スイス)がリベンジを果たした。
過去の2試合ともに、フルセット、そして全てタイブレイクという接戦。
両者3度目の対戦となる今回はどのような展開となるのか、注目される。
なお、グラス(芝)コートでは初めての対戦。グラス(芝)コートは、両者ともに得意とするサーフェスである。
なお、先に行われた試合にて、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が昨年優勝のルカ・プイユ(フランス)に勝利し、決勝進出を決めている。
試合勝者は、決勝戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。
シュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」2018年準決勝、ロジャー・フェデラー(スイス)vs. ニック・キリオス(オーストラリア)試合結果詳細は、以下の通り。
Set 1
第1ゲーム
フェデラーのサーブで試合開始。フェデラー、ラブゲームでキープ。
フェデラーはゲームポイントでワイドへのエースを決める。
第2ゲーム
キリオスのサービス。フェデラーが1ブレイクポイントを獲得。
キリオスがネット際に出てボレーを決めセーブ、ジュースに持ち込む。
キリオスがワイドへの強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
キリオスのセンターへのサーブに対し、フェデラーが鋭いリターン、キリオスのショットはコートへ返らず。再びジュース。
キリオスがセンターへの強力なサーブを決め、アドバンテージを獲得。
ラリーとなり、フェデラーのバックハンド・ショットがネットに阻まれる。
キリオスがサービスゲームをキープ。
第3ゲーム
フェデラー、キープ。
第4ゲーム
キリオスのサービス。キリオスにダブルフォルト。ジュースとなり、キリオスがセンターへのエースを決める。キリオスがアドバンテージを獲得。
続いてもキリオスはワイドへの強力なサーブを決める。
キリオス、ゲームキープ。(スコア:フェデラー 2-2 キリオス)
第5ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 3-2 キリオス)
第6ゲーム
キリオス、キープ。(スコア:フェデラー 3-3 キリオス)
第7ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 4-3 キリオス)
第8ゲーム
キリオスのサービス。キリオスのサーブ前、赤ん坊の泣き声が響き渡り、会場が笑いで包まれる。キリオスも笑顔を見せる。
キリオスにダブルフォルト。フェデラーが1ブレイクポイントを獲得。
キリオスが強力なサーブを決めセーブ、ジュースに持ち込む。
キリオスがネット際に出て攻勢、フェデラーのショットはネットに阻まれる。
ラリーとなり、キリオスのショットがネットに阻まれる。再びジュース。
キリオスが強力なサーブの直後にネットに走り、アドバンテージを獲得。
続いて、キリオスがセンターへの強力なサーブを決める。
キリオスがサービスゲームをキープ。(スコア:フェデラー 4-4 キリオス)
第9ゲーム
フェデラー、キープ。ポイント40-30 と迫るが、フェデラーがセンターへのエースを決める。(スコア:フェデラー 5-4 キリオス)
第10ゲーム
キリオス、キープ。キリオスもゲームポイントでエースを決める。(スコア:フェデラー 5-5 キリオス)
第11ゲーム
フェデラー、キープ。フェデラーの強力なサーブが決まり、キリオスはラケットを地面へ投げる。(スコア:フェデラー 6-5 キリオス)
第12ゲーム
キリオス、ラブゲームでキープ。キリオスはゲームポイントを含め、2連続でエースを決める。ゲーム時間わずか55秒。(スコア:フェデラー 6-6 キリオス)
第1セットは両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
フェデラー – キリオス 太字:ミニブレイク
1-0, 1-1 1-2, 1-3 2-3, 2-4 2-5, 2-6 2-7
タイブレイクをキリオスが制し第1セットを獲得、試合は第2セットへ。
Set 2
第1ゲーム
キリオスのサーブで試合再開。キリオス、キープ。
第2ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 1-1 キリオス)
第3ゲーム
キリオスのサービス。ジュースに突入し、キリオスにダブルフォルト。フェデラーがブレイクポイントを獲得する。
キリオスは左右に首を振る。
続いても、キリオスにダブルフォルト。
フェデラーがブレイクに成功。(スコア:フェデラー 2-1 キリオス)
第4ゲーム
フェデラー、ブレイク直後のサービスゲームをラブゲームでキープ。ゲーム時間わずか49秒。(スコア:フェデラー 3-1 キリオス)
第5ゲーム
キリオス、キープ。キリオスは時速219 km のセンターへのエースを決める。(スコア:フェデラー 3-2 キリオス)
第6ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。フェデラーはゲームポイントでセンターへのエースを決める。(スコア:フェデラー 4-2 キリオス)
第7ゲーム
キリオスのサービス。ジュースとなり、キリオスにダブルフォルト。フェデラーがブレイクポイントを獲得。
続いて、キリオスのフォアハンド・ショットがネットに阻まれる。
フェデラーがダブル・ブレイクに成功。(スコア:フェデラー 5-2 キリオス)
第8ゲーム
フェデラーのサービス for the セット。フェデラーが2セットポイントを迎える。
続いて、フェデラーがセンターへのエースを決める。
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 6-2 キリオス)
第2セットはフェデラーが獲得、試合は最終第3セットへ。
Set 3
第1ゲーム
キリオスのサーブで試合再開。キリオス、キープ。
第2ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。
第3ゲーム
キリオス、キープ。
第4ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 2-2 キリオス)
第5ゲーム
キリオス、キープ。(スコア:フェデラー 2-3 キリオス)
第6ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 3-3 キリオス)
第7ゲーム
キリオス、キープ。キリオスはダブルフォルトの直後にエースを決める。続いて、ゲームポイントではセンターへのエースを決める。(スコア:フェデラー 3-4 キリオス)
第8ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 4-4 キリオス)
第9ゲーム
キリオス、キープ。(スコア:フェデラー 4-5 キリオス)
第10ゲーム
フェデラー、キープ。(スコア:フェデラー 5-5 キリオス)
第11ゲーム
キリオス、キープ。キリオスはゲームポイントでエースを決める。(スコア:フェデラー 5-6 キリオス)
第12ゲーム
フェデラー、ラブゲームでキープ。(スコア:フェデラー 6-6 キリオス)
第3セットも両者譲らず、タイブレイクに突入。
タイブレイク
フェデラー – キリオス 太字:ミニブレイク
0-1, 0-2 1-2, 1-3 2-3, 3-3 4-3, 4-4 5-4, 5-5 6-5, 7-5
タイブレイクをフェデラーが制し第3セットを獲得、試合に勝利(62-7 6-2 7-65)。1時間51分で試合終了。
ロジャー・フェデラー(スイス)がシュツットガルト「メルセデス・カップ(ATP250)」2018年決勝進出を決めた。
決勝戦では、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。
そして、次回世界ランキングにて、ロジャー・フェデラー(スイス)が再び世界1位の座を手にすることが決まった。
ニック・キリオス(オーストラリア)は、準決勝敗退となった。
(Twitter 動画:マッチポイントの様子)
シュツットガルト直後の大会
- 「クイーンズクラブ選手権(ATP500)」:マレー復帰!ジョコビッチ、チリッチ、ディミトロフ、ワウリンカ、ラオニッチ他出場
- ハレ「ゲリー・ウェバー・オープン(ATP500)」:フェデラー、Aズベレフ、ティーム、錦織圭、杉田祐一他出場
Summary
フェデラー | 62-7 6-2 7-65 | キリオス |
12本 | エース | 23本 |
2 | ダブルフォルト | 8 |
63 % (54/86) |
第1サーブ 率 | 71 % (79/112) |
85 % (46/54) |
第1サーブ ポイント 獲得率 |
73 % (58/79) |
75 % (24/32) |
第2サーブ ポイント 獲得率 |
48 % (16/33) |
50 % (2/4) |
ブレイクポイント 成功率 |
– % (0/0) |
34 % (38/112) |
リターンポイント 成功率 |
19 % (16/86) |
108 | ポイント獲得合計 | 90 |