ATP世界ランキング 2017年履歴(続き)
2017年8月7日時点
7月31日~8月6日は、ATP500 の1大会と、ATP250 の2大会が開催された。
- ワシントンDC「シティ・オープン(ATP500)」、ハード
- ロス カボス「アビエルト・メキシカーノ・ロス カボス(ATP250)」、ハード
- キッツビューエル「ゼネラリ・オープン(ATP250)」、クレー
ワシントンDC「シティ・オープン(ATP500)」に見事優勝、2017年4回目のタイトルを獲得したアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、世界ランキング自己ベストの世界8位をキープした。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)はまだ20才。今後の活躍も大いに期待される。
錦織圭(日本)は、同大会準決勝でアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)にストレートで敗れ、敗退となった。ランキングは前回と同じ世界9位を維持した。
ワシントンDC「シティ・オープン(ATP500)」準優勝は、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)。
ランキングを世界45位から世界32位へと上昇させた。
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、第3回戦でドミニク・ティーム(オーストリア)に勝利、準決勝ではジャック・ソック(アメリカ)に勝利し決勝へ進出した。
ロス カボス「アビエルト・メキシカーノ・ロス カボス(ATP250)」に優勝を果たしたサム・クエリー(アメリカ)は、世界24位から世界20位に上昇。
同大会準優勝のタナシ・コキナキス(オーストラリア)が、世界454位から世界220位へと大幅なランクアップを達成した。
タナシ・コキナキス(オーストラリア)は21才の若手。怪我のため約2年を欠場しており、今回、自身初のツアー決勝進出を果たした。
2017年クレーコート最後の大会、キッツビューエル「ゼネラリ・オープン(ATP250)」に優勝したのは、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)。
決勝戦では、ジョアン・ソウザ(ポルトガル)にストレート勝ちの快勝を収めた。
フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)は世界47位から世界37位へ、ジョアン・ソウザ(ポルトガル)は世界62位から世界51位へとそれぞれランクを上げた。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)をはじめ、若手の活躍が目覚ましい。
ウマグ「クロアチア・オープン・ウマグ(ATP250)」優勝の19才 アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、マラケシュ「ハッサン2世グランプリ(ATP250)」優勝の20才 ボルナ・チョリッチ(クロアチア)など、NextGen のタイトル獲得も増えている。
今後の成長および活躍に注目していきたい。
世界1位アンディ・マレー(イギリス)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)は変更がなかった。
2017年8月14日時点
2017年8月7日~13日は、ATPワールドツアー・マスターズ1000 の大会、モントリオール「ロジャーズ・カップ(ATP1000)」が開催された。
モントリオール「ロジャーズ・カップ」には、アンディ・マレー(イギリス)が怪我のため欠場。
ラファエル・ナダル(スペイン)は準決勝以上の進出で、世界1位を手にする見込みであった。
しかし、ラファエル・ナダル(スペイン)がベスト16 でまさかの敗退。
アンディ・マレー(イギリス)が世界ランキング1位 を維持し、ラファエル・ナダル(スペイン)は世界2位に留まった。
Congratulations to Alexander Zverev on winning his second ATP Masters 1000 by beating Roger Federer 63 64 in the Montreal final pic.twitter.com/yKLWclJ9er
— RolexShMasters (@SH_RolexMasters) 2017年8月14日
モントリオール「ロジャーズ・カップ(ATP1000)」に優勝!を果たしたのは、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)。
決勝戦でロジャー・フェデラー(スイス)を下し、堂々のタイトル獲得。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)2度目のATPワールドツアー・マスターズ1000 優勝となった。
ランキングも世界8位から世界7位へと上昇。自己ベストを更新した。
引き続き、躍進が予想される。
大会準優勝となったロジャー・フェデラー(スイス)は、世界3位をキープ。
決勝進出で600 ポイントを獲得し、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)との差を410 ポイントに縮めた。
そして、モントリオール「ロジャーズ・カップ(ATP1000)」で一気にスターとなったのが、地元カナダの18才デニス・シャポバロフ(カナダ)。
デニス・シャポバロフ(カナダ)は2016年にプロに転向したばかり。
大会に主催者推薦のワイルドカードとして出場し、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、さらにラファエル・ナダル(スペイン)に勝利。その後準決勝にまで進出した。
世界ランキングは世界143位から世界67位へと大幅なランクアップを達成。自己ベストであった130位を大きく更新した。
同じく大会準決勝に進出したロビン・ハーセ(オランダ)も、世界52位から世界35位に浮上した。
また、錦織圭(日本)は、モントリオール「ロジャーズ・カップ(ATP1000)」でガエル・モンフィス(フランス)に敗れ初戦敗退となったが、ランキングは世界9位をキープした。
2017年8月21日時点
2017年8月21日、遂にラファエル・ナダル(スペイン)が世界ランキング1位!に返り咲いた。
ラファエル・ナダル(スペイン)の世界1位は2014年6月23日以来、3年振りとなる。
アンディ・マレー(イギリス)の世界ランキング1位は、2016年11月7日から41週連続で一旦ストップ。2017年8月21日付で、世界1位から世界2位へと転落した。
世界3位は、ロジャー・フェデラー(スイス)がキープした。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)のポイントは7,645 ポイント。世界2位アンディ・マレー(イギリス)7,150 ポイント、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)7,145 ポイントと、3名のポイントは非常に接近している。
今後も、順位の変動が十分に考えられる。
2017年8月14日~20日は、前週に引き続き、ATPワールドツアー・マスターズ1000 の大会、シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」が開催された。
大会には、珍しく多くのトップ選手が怪我のため欠場。
The first time ... @GrigorDimitrov captures his first ATP Masters 1000 with the Cincinnati title, defeats Nick Kyrgios 63 75 pic.twitter.com/xuiqD4XGRs
— RolexShMasters (@SH_RolexMasters) 2017年8月20日
大会初優勝、そしてATPワールドツアー・マスターズ1000 初優勝飾ったのは、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)!
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」準決勝でジョン・イズナー(アメリカ)、第3回戦でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)など強豪と対戦するも、全てストレート勝ちで決勝に進出。
準々決勝では杉田祐一(日本)を敗退に追い込んだ。
決勝戦でも終始精度の高いプレーを披露、ニック・キリオス(オーストラリア)にストレートで勝利し、見事優勝を獲得した。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)2017年3回目の優勝は、なんとATPワールドツアー・マスターズ1000 となった。
世界ランキングは、世界11位から世界9位へと浮上した。
そして、これに伴い、前回世界9位であった錦織圭(日本)は世界10位へとランクを下げた。
錦織圭(日本)は、右手首の怪我により、モントリオール「ロジャーズ・カップ(ATP1000)」後の2017年全ての大会への欠場することを発表している。今後も、ランキングの下落は避けられない。
シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」準優勝となった、ニック・キリオス(オーストラリア)は世界23位から世界18位へとランクを上げた。
ニック・キリオス(オーストラリア)は同大会準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン)にもストレートで勝利。
まだ22 才の若手であり、今後も活躍が期待される。
シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」準決勝に進出したジョン・イズナー(アメリカ)は、世界19位から世界14位へと上昇。
同大会第1回戦で杉田祐一(日本)に敗れたジャック・ソック(アメリカ)を抜き、アメリカ合衆国ナンバーワンに再度浮上した。
同じく同大会準決勝に進出したダビド・フェレール(スペイン)も、世界31位から世界25位へとランクを戻した。
シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」準々決勝に進出した杉田祐一(日本)は、世界46位から自己ベストである世界43位に上昇した。
引き続き活躍が期待される。
2017年8月28日時点
2017年8月20日~26日は、「ウィンストンセーラム・オープン(ATP250)」が開催された。
「ウィンストンセーラム・オープン」に第1シードで出場し、見事優勝を果たしたロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)。
世界ランキングを15位から自己ベストである世界13位へと上昇させた。
「ウィンストンセーラム・オープン」準優勝となったダミール・ズムル(ボスニア)は、世界67位から世界56位となり、大幅なランクアップを達成。自己ベストを更新した。
その他、「ウィンストンセーラム・オープン」で準決勝に進出したカイル・エドマンド(イギリス)は世界45位から世界43位へと上昇、同じく準決勝進出のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)も世界56位から世界49位とランキングを上昇させた。
「ウィンストンセーラム・オープン」には初戦(第2回戦)敗退となった杉田祐一(日本)は、世界43位から世界44位となった。
世界1位 ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位 アンディ・マレー(イギリス)、世界3位 ロジャー・フェデラー(スイス)は、今回は変更なし。