ATP世界ランキング 2019年履歴(続き)
2019年9月30日
2019年9月23日~29日は、ATP250 の2大会が開催された。
- 「成都オープン(ATP250)」:イズナー、Aアリアシム、シャポバロフ、ディミトロフ他出場
- 「珠海選手権(ATP250)」:マレー、チチパス、Bアグート、モンフィス、キリオス、西岡良仁他出場
「成都オープン(ATP250)」で見事優勝を果たしたのは、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)!
パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)は、2017年の「エストリル・オープン(ATP250)」以来となるツアー優勝を達成。キャリア4度目の優勝を飾った。
パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)は、準々決勝で大会第3シードブノワ・ペール(フランス)と対戦しフルセットの末勝利、準決勝ではデニス・シャポバロフ(カナダ)に勝利し、2019年シーズン初めての決勝に進出した。
決勝戦では、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦。フルセットの接戦となり、最終第3セットは両者ともサービスゲームをキープ、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)がタイブレイクを制し、2年振りに優勝トロフィーを手にした。
パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)の世界ランキングは、世界63位から世界39位へと大きく上昇した。
怪我にも悩まされた元世界10位の実力者。今後も更なる活躍が期待される。
大会準優勝のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)は、世界71位から世界57位へ上昇。自己ベストの更新を達成した。
アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)は、2019年ニューポート「テニス殿堂・オープン(ATP250)」に続き、キャリア2度目のツアー準優勝となった。
ブノワ・ペール(フランス)は世界23位をキープ。デニス・シャポバロフ(カナダ)は、世界34位から世界32位に上昇した。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、準々決勝に進出するが、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦しフルセットの末敗退。ランキングは、世界26位をキープした。
「珠海選手権(ATP250)」の優勝は、アレックス・デ ミノール(オーストラリア)!
アレックス・デ ミノール(オーストラリア)は、第2回戦でアンディ・マレー(イギリス)にフルセットの末勝利。
準々決勝でボルナ・チョリッチ(クロアチア)に勝利し、準決勝ではロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に勝利。強豪を次々と倒し、キャリア5度目の決勝戦に進出した。
決勝戦ではアドリアン・マナリノ(フランス)と対戦し、ストレートで勝利。
20才にして、キャリア3度目、2019年シーズン3度目のツアー優勝を掲げた。
アレックス・デ ミノール(オーストラリア)の世界ランキングは、世界31位から世界25位に上昇した。
大会準優勝のアドリアン・マナリノ(フランス)は、世界61位から世界43位へと大幅なランクアップを達成した。
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は世界10位をキープ。ボルナ・チョリッチ(クロアチア)も世界14位を維持した。
アンディ・マレー(イギリス)は、第1回戦に勝利し、手術からの復帰後、ツアー初勝利を収めた。
続く第2回戦はアレックス・デ ミノール(オーストラリア)と対戦し、敗退。フルセット、試合時間2時間42分に及ぶ熱戦であった。
アンディ・マレー(イギリス)のランキングは、世界413位から世界503位となった。
2019年9月30日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)は変更なし。
錦織圭(日本)も、世界8位をキープした。
2019年9月23日
2019年9月23日付のATP世界ランキングが発表された。シングルスの最新世界ランキングを紹介する。
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2019年9月16日~22日は、ATP250 の2大会と「レイバーカップ」が開催された。
- 「レイバーカップ」:ナダル、フェデラー、ティーム、Aズベレフ他出場
- 「サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)」:メドベデフ、カチャノフ、ベレッティーニ、チョリッチ他出場
- メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」:ゴファン、バシラシヴィリ、ペール、プイユ、ツォンガ他出場
「サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)」で優勝を果たしたのは、ダニール・メドベデフ(ロシア)!
絶好調のダニール・メドベデフ(ロシア)、5大会連続で決勝に進出。地元ロシアでも堂々の優勝を飾った。
ダニール・メドベデフ(ロシア)は、1セットも失うことなく全試合にストレートで勝利。
決勝戦でも、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)を相手に4回のブレイクに成功した。
ダニール・メドベデフ(ロシア)の2019年優勝は3回目、キャリアでは6回目を数えた。
ダニール・メドベデフ(ロシア)の世界ランキングは、世界4位をキープ。
準優勝のボルナ・チョリッチ(クロアチア)は、世界15位から世界14位に上昇した。
メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」で優勝を果たしたのは、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)!
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が再度地元でトロフィーを掲げた。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)の同大会優勝は4回目。キャリアで18回目となるツアー優勝を獲得した。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)のランキングは、世界61位から世界39位へと大きくランクアップ。引き続きの活躍が期待される。
メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」の準優勝は、アルヤズ・ベデネ(スロベニア)。
アルヤズ・ベデネ(スロベニア)は、第2回戦でジル・シモン(フランス)に勝利するなど、強豪を次々と倒し決勝戦に進出。
自身4度目のツアー決勝となるが、フルセットの末、初優勝は逃した。
アルヤズ・ベデネ(スロベニア)のランキングは、世界76位から世界64位に上昇した。
また、ジル・シモン(フランス)は、前回優勝のポイントが剥落し、世界37位から世界49位となった。
「レイバーカップ」では、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)などを有するチーム・ヨーロッパが勝利。
最終日の最終試合まで勝敗を争う接戦となった。
ラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)の夢のダブルスは叶わなかったものの、ロジャー・フェデラー(スイス)対ニック・キリオス(オーストラリア)、ラファエル・ナダル(スペイン)対ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)など、トップ選手同士の熱戦が披露された。
「レイバーカップ」は、ランキングのポイント対象外であるため、出場選手のポイントに変更はない。
2019年9月23日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)は変更なし。
錦織圭(日本)も、世界8位をキープした。
2019年9月16日
2019年9月13日~15日は、「デビスカップ(国別対抗戦)」グループI・II の試合が開催され、ATPツアーレベルの大会は開催されていない(チャレンジャー・ツアー、フューチャーズ・トーナメントは開催された)。
このため、2019年9月16日付世界ランキングにおいては、トップ選手の順位に大きな変更はなかった。
2019年9月16日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
錦織圭(日本)は、世界8位をキープした。
2019年9月9日
2019年8月26日~9月8日は、グランドスラム「全米オープン」が開催された。
シーズン最後のグランドスラム(4大大会)を制したのは、ラファエル・ナダル(スペイン)!
ラファエル・ナダル(スペイン)は、大会4回目の優勝。2019年シーズンの優勝は4回目、グランドスラムでは「全仏オープン」と「全米オープン」の2冠を獲得した。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、グランドスラム「全米オープン」では、試合中に左腕の治療を受けるなど、コンディションが心配される場面もあったが、進化した攻撃的なプレーとサーブ、持ち前の強烈なフォアハンドを披露。
グランドスラム「全米オープン」5度目の決勝に進出した。
そして、決勝戦では、絶好調の23才、ダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦。
試合開始の第1・2セットをラファエル・ナダル(スペイン)が獲得し、ストレートでの勝利かと思われたが、第3・4セットをダニール・メドベデフ(ロシア)が獲得、フルセットの接戦となった。
最終第5セットはラファエル・ナダル(スペイン)が2回ブレイクに成功。ラファエル・ナダル(スペイン)のゲーム5-2 で迎えたサービングfor the チャンピオンシップでは、ダニール・メドベデフ(ロシア)がブレイクポイントを獲得。
大声援がコートに響き渡る中、ラファエル・ナダル(スペイン)は3度目のタイム・バイオレーションをとられ、セカンドサーブから開始、セカンドサーブがフォルトとなり、ダニール・メドベデフ(ロシア)がブレイクバックに成功した。
続くダニール・メドベデフ(ロシア)のサービスでラファエル・ナダル(スペイン)はチャンピオンシップポイントを獲得するも、ダニール・メドベデフ(ロシア)がセーブ。第10ゲーム、ラファエル・ナダル(スペイン)再度のサービングfor the チャンピオンシップにおいても、ダニール・メドベデフ(ロシア)がブレイクポイントを獲得。固唾をのむ展開となったが、ラファエル・ナダル(スペイン)がサービスをキープ。
ラファエル・ナダル(スペイン)が再びメジャータイトルを手にした。
ラファエル・ナダル(スペイン)のグランドスラム優勝は、19回目。ロジャー・フェデラー(スイス)の有するグランドスラム最多優勝記録(20回)にまた一歩近付いた。
ラファエル・ナダル(スペイン)の世界ランキングは、世界2位をキープ。
世界1位の座は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が引き続きキープした。
ダニール・メドベデフ(ロシア)は、グランドスラム初の準優勝を獲得。ランキングでは、世界5位から世界4位に上昇し、堂々の自己ベスト更新を達成した。
ダニール・メドベデフ(ロシア)は、米国でのハードコート・シーズン、ワシントンDC「シティ・オープン(ATP500)」、モントリオール「ロジャーズ・カップ(ATP1000)」、シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」、そしてグランドスラム「全米オープン」と、出場した全大会で決勝の舞台に進出。驚くべき成長と巧みなプレーで魅了した。
「世界ランキング・レース」においても躍進し、シーズン末に開催される「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権も獲得した。
ダニール・メドベデフ(ロシア)の出場権獲得は、キャリアで初めてのこととなる。シーズン終盤の活躍にも注目が集まる。
グランドスラム「全米オープン」で準決勝に進出したのは、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)。
マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は自身初のグランドスラム準決勝の舞台に進出。イタリア人男子選手としても大会では42年振りの快挙となった。
マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)のランキングは、世界25位から世界13位に上昇。自己ベストの更新を達成した。
2018年末のランキングでは世界54位だったマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)。2019年はツアーでも既に2回優勝を果たしている。実績と自信を重ね、更なる成長が期待される。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、グランドスラム「全米オープン」準々決勝でロジャー・フェデラー(スイス)に勝利。
グランドスラムでは2017年以来の準決勝に進出した。
準決勝では、絶好調のダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦し、ストレートで敗退。初のグランドスラム決勝進出とはならなかった。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、2019年シーズンは結果に苦しんでいたが、大舞台で最高峰のプレーを披露、シーズン終盤の活躍も期待される。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のランキングは、世界78位から世界25位へと大きく上昇した。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、準々決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦し、フルセットの末敗退。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、試合中にコートを外し治療を受けた。報道では、治療箇所は背中(腰)、ロジャー・フェデラー(スイス)が以前より抱える怪我が悪化したものとされている。
なお、ロジャー・フェデラー(スイス)のメディカルタイムアウト取得は、非常に珍しいことである。
その後、フルセットの接戦は戦い抜いたが、試合にはグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が勝利。ロジャー・フェデラー(スイス)は敗退となった。
ロジャー・フェデラー(スイス)のランキングは、世界3位をキープした。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、第4回戦(ベスト16)でスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦。
スタン・ワウリンカ(スイス)が第1セット、第2セットを獲得し、第3セットの第3ゲーム、スタン・ワウリンカ(スイス)がノバク・ジョコビッチ(セルビア)のサービスゲームをブレイクしたところで、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は無念の途中棄権となった。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、左肩に怪我を抱え、前の試合では試合中に治療も受けていた。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のランキングは、世界1位を維持した。
スタン・ワウリンカ(スイス)は、その後、準々決勝でダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦し敗退した。
スタン・ワウリンカ(スイス)のランキングは、世界24位から世界19位に上昇した。
錦織圭(日本)は、第3回戦でアレックス・デ ミノール(オーストラリア)と対戦し敗退。ランキングは、世界7位から世界8位となった。
また、西岡良仁(日本)は、第2回戦でフェリシアーノ・ロペス(スペイン)と対戦し敗退。ランキングは、世界59位から世界58位に上昇した。
ドミニク・ティーム(オーストリア)は第1回戦でまさかの敗退。世界4位から世界5位となった。
そして、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、怪我のため欠場。昨年準優勝のポイントが剥落し、世界16位から世界71位となった。
グランドスラム「全米オープン」直後、2019年9月9日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)は変更がなかった。