※ 2019年ランキング履歴追加
2019年シーズンが終了。テニス男子シングルス、2019年末ATP世界ランキングと2019年ATP世界ランキング履歴を紹介する。
2019年末世界ランキングへのジャンプ
2019年ランキング履歴へのジャンプ
2019年末世界ランキング1位は、ラファエル・ナダル(スペイン)!
続いて世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界4位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)という結果になった。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、2019年シーズンも怪我に悩まされるが、グランドスラム「全仏オープン」で前代未聞の12回目の優勝。
大会最多優勝記録を堂々更新し、グランドスラムでの同一大会最多優勝記録を樹立。
更には、グランドスラム「全米オープン」でも優勝。グランドスラム2冠を獲得した。
そしてシーズン終盤の2019年11月4日、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)から世界ランキング1位の座を奪還。約1年振りにNo. 1 に躍り出た。
また、世界ランキングのポイント対象外ではあるが、シーズン末には「デビスカップ(国別対抗戦)」に出場し、シングルス、ダブルス含めた全試合に勝利。母国スペインを優勝に導いた。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、2019年も更なる進化を遂げたプレーで魅了、輝かしい成績を残し、堂々の世界ランキング1位でシーズンを締めくくった。
なお、ラファエル・ナダル(スペイン)の2019年末1位獲得により、年末1位の座は、2004年以来16年連続でBIG 4(ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー、アンディ・マレー)いずれかの獲得となった。
2019年末世界ランキング50位以内の選手のうち、2019年シーズンで最も順位を上昇させたのは、怪我から復帰したジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、2018年末ランキングでは世界239位であったが、2019年末には世界29位に浮上した。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は2018年にひざの手術を受けツアーを離脱、2018年終盤に復帰した。
2019年は、得意のインドア(室内)ハードコート大会、そして母国フランス開催のモンペリエ「南フランス・オープン(ATP250)」、メッス「モゼーユ・オープン(ATP250)」で2タイトルを獲得した。
また、期待の若手選手フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は2019年にブレイク。
フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)の2018年末ランキングは世界108位であったが、2019年末は世界21位へと上昇し、大幅なランクアップを達成した。
2000年生まれの19才、今後も更なる成長と活躍が注目される。
一方、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、再度の怪我によりツアーを離脱。2019年6月に右ひざの手術を受けたが、年内の復帰は叶わなかった。
2018年末ランキングでは世界5位、2019年末は世界122位にまでランクを落とした。
2019年末も、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)と、順位の変動はあったもののトップ3 の座は3選手がキープ。
トップ10 には、世界4位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界7位アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)に加え、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)、世界6位ステファノス・チチパス(ギリシャ)、世界8位マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と若手選手が台頭。
さらに、実力者ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が世界9位、ガエル・モンフィス(フランス)は世界10位にランクインを果たした。
錦織圭(日本)は、シーズン終盤に手術を決めツアーを離脱したが、世界13位で着地した。
ATPシングルス 世界ランキングTOP 50
2019年最終/ 前年末比較
2019年 末順位 | 前年末 順位 | 選手名 | 国籍 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | ラファエル・ナダル | スペイン | 9985 |
2 | 1 | ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 9145 |
3 | 3 | ロジャー・フェデラー | スイス | 6590 |
4 | 8 | ドミニク・ティーム | オーストリア | 5825 |
5 | 16 | ダニール・メドベデフ | ロシア | 5705 |
6 | 15 | ステファノス・チチパス | ギリシャ | 5300 |
7 | 4 | アレクサンダー・ズべレフ | ドイツ | 3345 |
8 | 54 | マッテオ・ベレッティーニ | イタリア | 2870 |
9 | 24 | ロベルト・バウティスタ アグート | スペイン | 2540 |
10 | 29 | ガエル・モンフィス | フランス | 2530 |
11 | 22 | ダビド・ゴファン | ベルギー | 2335 |
12 | 13 | ファビオ・フォニーニ | イタリア | 2290 |
13 | 9 | 錦織圭 | 日本 | 2180 |
14 | 17 | ディエゴ・シュワルツマン | アルゼンチン | 2125 |
15 | 27 | デニス・シャポバロフ | カナダ | 2050 |
16 | 66 | スタン・ワウリンカ | スイス | 2000 |
17 | 11 | カレン・カチャノフ | ロシア | 1840 |
18 | 31 | アレックス・デ ミノール | オーストラリア | 1775 |
19 | 10 | ジョン・イズナー | アメリカ | 1770 |
20 | 19 | グリゴール・ディミトロフ | ブルガリア | 1747 |
21 | 108 | フェリックス・オジェ アリアシム | カナダ | 1636 |
22 | 32 | ルカ・プイユ | フランス | 1600 |
23 | 68 | アンドレイ・ルブレフ | ロシア | 1584 |
24 | 52 | ブノワ・ペール | フランス | 1538 |
25 | 58 | ギド・ペラ | アルゼンチン | 1530 |
26 | 21 | ニコロス・バシラシヴィリ | ジョージア | 1450 |
27 | 23 | パブロ・カレーニョ ブスタ | スペイン | 1422 |
28 | 12 | ボルナ・チョリッチ | クロアチア | 1415 |
29 | 239 | ジョーウィルフリード・ツォンガ | フランス | 1410 |
30 | 35 | ニック・キリオス | オーストラリア | 1395 |
31 | 18 | ミロシュ・ラオニッチ | カナダ | 1350 |
32 | 49 | テイラー・フリッツ | アメリカ | 1315 |
33 | 84 | クリスチャン・ガリン | チリ | 1297 |
34 | 48 | ドゥサン・ラヨビッチ | セルビア | 1296 |
35 | 57 | ヤン レナード・ストルフ | ドイツ | 1245 |
36 | 100 | ライリー・オペルカ | アメリカ | 1243 |
37 | 87 | フベルト・フルカチ | ポーランド | 1198 |
38 | 94 | ラースロー・ディエレ | セルビア | 1171 |
39 | 7 | マリン・チリッチ | クロアチア | 1165 |
40 | 95 | フィリップ・クライノビッチ | セルビア | 1148 |
41 | 65 | アルベルト・ラモス ビノラス | スペイン | 1130 |
42 | 192 | ダニエル・エヴァンス | イギリス | 1124 |
43 | 42 | アドリアン・マナリノ | フランス | 1111 |
44 | 51 | サム・クエリー | アメリカ | 1100 |
45 | 89 | パブロ・クエバス | ウルグアイ | 1097 |
46 | 99 | ラドゥ・アルボット | モルドバ | 1067 |
47 | 39 | フランシス・ティアフォー | アメリカ | 1050 |
48 | 38 | ジョン・ミルマン | オーストラリア | 1026 |
49 | 28 | フェルナンド・ベルダスコ | スペイン | 1025 |
50 | 118 | ファン イグナシオ・ロンデロ | アルゼンチン | 1017 |
「>次」で26位以下を表示。
ATP世界ランキング 2019年履歴
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2019年12月2日~30日
世界男子テニスは、「デビスカップ(国別対抗戦)」後、オフシーズンに入った。
ATPツアーレベルの大会は2020年まで開催されない(フューチャーズトーナメントは開催される)。
このため、2020年まで、世界ランキングにおけるトップ選手の順位に変更はない見通し。
2019年12月2日・9日・16日・23日・30日付世界ランキングいずれも、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界4位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)。
錦織圭(日本)も世界13位をキープした。
2019年11月25日
2019年11月18日~24日は、「デビスカップ(国別対抗戦)」決勝トーナメントが開催された。
「デビスカップ(国別対抗戦)」は、ランキングのポイント対象外であるため、トップ選手のランキングに変更はない。
2019年11月25日付世界ランキングも、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界4位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)。
錦織圭(日本)も世界13位をキープした。
「デビスカップ(国別対抗戦)」では、スペイン代表が優勝!
ラファエル・ナダル(スペイン)がシングルス、ダブルスともに出場し、なんと出場した全試合に勝利。
母国スペインを優勝に導いた。
ラファエル・ナダル(スペイン)は世界ランキング1位で2019年シーズンを着地。
さらには「デビスカップ(国別対抗戦)」優勝を果たし、最高の形でシーズンを終えた。
世界男子テニスは、「デビスカップ(国別対抗戦)」後、オフシーズンに入る。
ATPツアーレベルの大会は2020年まで開催されない(フューチャーズトーナメントは開催される)。
このため、以降の世界ランキングにおいては、2020年まで、トップ選手の順位に変更はない見通し。
2019年11月18日
2019年11月10日~17日は、上位8選手の頂点を争う最終戦「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」が開催された。
「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」で見事優勝を獲得したのは、ステファノス・チチパス(ギリシャ)!
ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、大会初出場にしてなんとタイトルを獲得。
2019年も大躍進で魅了したステファノス・チチパス(ギリシャ)。最高のシーズンを優勝で締めくくった。
なお、最終戦優勝は、ギリシャ人選手では史上初の快挙となった。
ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、ラウンドロビン(総当たり戦)では、ラファエル・ナダル(スペイン)に敗れるも、グループ第1位通過で準決勝に進出。
準決勝では幼少期からのアイドルロジャー・フェデラー(スイス)と対戦し、ストレートで勝利。
そして決勝戦ではドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦、フルセット、最終第3セットはタイブレイクという接戦を制した。
まだ21才の若手選手。今後も更なる成長と活躍が期待される。
ステファノス・チチパス(ギリシャ)の世界ランキングは、世界6位をキープした。
「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」準優勝は、ドミニク・ティーム(オーストリア)。
ドミニク・ティーム(オーストリア)は、大会に4回連続4回目の出場。
これまではラウンドロビン(総当たり戦)での1勝のみに終わっていたが、2019年、ラウンドロビン(総当たり戦)でノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)に勝利。堂々のグループ第1位通過で初の準決勝進出を決めた。
そして、準決勝では前回優勝者のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)に勝利。決勝に進出し、準優勝を手にした。
2019年シーズン、新たなコーチを招聘し、一段とその強さを増したドミニク・ティーム(オーストリア)。
マスターズ優勝、グランドスラム準優勝という輝かしい実績を残し、最終戦優勝こそ逃したものの、2019年の優勝は5回。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と並び2019年の最多優勝を記録した。
ドミニク・ティーム(オーストリア)のランキングは、世界5位から世界4位に上昇。自己ベストと同順位に到達した。
「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」準決勝に進出したのは、ロジャー・フェデラー(スイス)とアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、ラウンドロビン(総当たり戦)最終試合でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。
両者49回目の対戦を、ロジャー・フェデラー(スイス)が制し、準決勝進出を決めた。
ロジャー・フェデラー(スイス)、実に16回目の最終戦決勝トーナメント進出であった。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、ラウンドロビン(総当たり戦)初戦でラファエル・ナダル(スペイン)に初めて勝利。
強固なサービスゲームを展開し、ストレート勝ちを収めた。
これによりアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が準決勝進出を勝ち取った。
世界ランキングは、ロジャー・フェデラー(スイス)が世界3位を維持。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)も、世界7位をキープした。
ラファエル・ナダル(スペイン)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、ともにラウンドロビン(総当たり戦)で敗退。
ラファエル・ナダル(スペイン)は2勝1敗、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は1勝2敗という結果に終わった。
これにより、世界1位の座はラファエル・ナダル(スペイン)がキープ。
2019年シーズン末世界ランキング1位の座もラファエル・ナダル(スペイン)となった。
なお、ラファエル・ナダル(スペイン)のシーズン末世界1位は5回目。ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)らと並び、史上2番目の記録となる。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のランキングは、世界2位をキープした。
ダニール・メドベデフ(ロシア)は、ラウンドロビン(総当たり戦)で3戦全敗。
ラファエル・ナダル(スペイン)との対戦では、最終第3セット、ダニール・メドベデフ(ロシア)がゲームカウント5-1 でマッチポイントを握ったが、ラファエル・ナダル(スペイン)が驚異の精神力で反撃、なんと勝利はラファエル・ナダル(スペイン)に渡った。
ダニール・メドベデフ(ロシア)のランキングは、世界4位から世界5位となった。
そして、トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)が現役引退を発表。
ダビド・フェレール(スペイン)らとともに、最終戦会場にて引退セレモニーが開催された。
トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は34才。自己ベストの世界ランキングは4位。長らくトップ10内であったが、2018年以降特に怪我に苦しんだ。
現役最後の試合は、グランドスラム「全米オープン」となった。
2019年11月18日付世界ランキングは、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界4位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)。
錦織圭(日本)は世界13位をキープした。
シーズン末ランキングも、トップ選手のランキングに大きな変更はない見通し。
2019年11月11日
「パリ・マスターズ(ATP1000)」終了後、2019年11月5日~9日は、21才以下の選手を対象とする「NextGen ATP ファイナル」が開催された。
「NextGen ATP ファイナル」はランキングのポイント対象外であるため、2019年11月11日付世界ランキングにおいては、トップ選手のランキングに大きな変更はなかった。
2019年11月11日付世界ランキングも、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
錦織圭(日本)も世界13位をキープした。
2019年「NextGen ATP ファイナル」では、ヤニック・シナー(イタリア)が優勝を獲得!
ヤニック・シナー(イタリア)は2001年生まれの18才。
2018年にプロに転向、2019年も主にチャレンジャーツアーやフューチャーズ・トーナメントに出場していたが、2019年シーズン終盤に入り、ATPツアーでガエル・モンフィス(フランス)、フランシス・ティアフォー(アメリカ)、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)に勝利するなど大活躍で魅了。
シーズン末「NextGen ATP ファイナル」への出場権を手にした。
そして、「NextGen ATP ファイナル」のラウンドロビンを1位通過で勝ち抜き決勝トーナメントに進出。決勝戦では、第1シードのアレックス・デ ミノール(オーストラリア)にストレートで勝利。地元イタリアの地で、優勝トロフィーを掲げた。
前述の通り、「NextGen ATP ファイナル」は世界ランキングのポイントには影響しない。
世界ランキングでは、優勝したヤニック・シナー(イタリア)は世界95位から世界96位となり、準優勝のアレックス・デ ミノール(オーストラリア)は世界18位をキープした。
2019年11月4日
2019年11月4日付ATP世界ランキングにて、ラファエル・ナダル(スペイン)が再び世界1位に復活!
ラファエル・ナダル(スペイン)は、「パリ・マスターズ(ATP1000)」準決勝で怪我のため棄権に終わったが、世界1位であったノバク・ジョコビッチ(セルビア)が昨年「パリ・マスターズ(ATP1000)」準優勝のポイントに加え、昨年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」のポイントが同時に剥落※、前回世界2位であったラファエル・ナダル(スペイン)がノバク・ジョコビッチ(セルビア)を抜き、世界ランキング1位に躍り出た。
※ラファエル・ナダル(スペイン)は昨年の両大会に欠場。
ラファエル・ナダル(スペイン)の世界1位は、2018年10月以来。
怪我の状態が心配されるが、この後も、現在のところ「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場を予定している。
「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」の結果次第では、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の順位も変動する。
両者の世界ランキング1位を懸けた戦いは続く。
2019年10月28日~11月3日にかけて、多くの選手にとってはシーズン最後の大会「パリ・マスターズ(ATP1000)」が開催された。
2019年「パリ・マスターズ(ATP1000)」で優勝を果たしたのは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)!
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、2019年シーズン5回目のタイトルを獲得。キャリアでは77回目を記録した。
「パリ・マスターズ(ATP1000)」では、1セットも失うことなく全試合に完全勝利。
圧倒的な強さをみせつけ、堂々の優勝。自身の有する大会最多優勝記録を更新し、大会5回目のトロフィーを掲げた。
世界ランキングでは、前述の通り、昨年「パリ・マスターズ(ATP1000)」及び昨年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」のポイントが剥落。
ラファエル・ナダル(スペイン)が世界2位から世界1位となり、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は世界1位から世界2位となった。
そして、「パリ・マスターズ(ATP1000)」の準優勝はデニス・シャポバロフ(カナダ)。
デニス・シャポバロフ(カナダ)は、2019年最後の大会で、キャリア初のマスターズ決勝に進出。
準決勝はラファエル・ナダル(スペイン)の棄権により不戦勝となったが、準々決勝ではガエル・モンフィス(フランス)にストレートで勝利、第3回戦(ベスト16)ではアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)に勝利、第2回戦ではファビオ・フォニーニ(イタリア)に勝利するなど、大活躍で魅了した。
2019年シーズンは「ストックホルム・オープン(ATP250)」で念願のツアー初優勝も収めたデニス・シャポバロフ(カナダ)。
2020年も更なる飛躍が期待される。
デニス・シャポバロフ(カナダ)のランキングは、世界28位から世界15位へと大きくランクアップ。自己ベストの更新を達成した。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、大会準決勝に進出。第2回戦ではライバルダビド・ゴファン(ベルギー)に勝利、第3回戦(ベスト16)ではドミニク・ティーム(オーストリア)にも勝利を果たした。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)のランキングは、世界27位から世界20位に上昇した。
大会準々決勝に進出したステファノス・チチパス(ギリシャ)は、世界7位から世界6位に上昇。
同じく準々決勝進出のガエル・モンフィス(フランス)は、世界13位から世界10位にランクアップ、2017年2月以来のトップ10 に返り咲いた。
その他、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は、初戦(第2回戦)敗退となったが、他の選手のポイント剥落により順位が上昇。
マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は世界9位から世界8位、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は世界10位から世界9位となり、ともにランキング自己ベストを更新した。
2019年11月4日付世界ランキングは、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)。
錦織圭(日本)は、世界11位から世界13位となった。