ATP世界ランキング 2019年履歴(続き)
2019年2月25日
2019年2月11日~24日にかけて、ATP500 の1大会とATP250 の2大会が開催された。
- 「リオ・オープン(ATP500)」:ティーム、フォニーニ、チェッキナート、シュワルツマン、ダニエル太郎他出場
- マルセイユ「オープン13(ATP250)」:チチパス、チョリッチ、ゴファン、シャポバロフ、ツォンガ他出場
- 「デルレイビーチ・オープン(ATP250)」:デルポトロ復帰!イズナー、ティアフォー、キリオス、西岡良仁他出場
2019年シーズン初のクレーコートATP500 の大会、「リオ・オープン(ATP500)」で優勝を果たしたのは、ラースロー・ディエレ(セルビア)!
ラースロー・ディエレ(セルビア)は、第1回戦で、大会第1シードであり前回優勝者のドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦しストレートで勝利。
その後も好調なプレーを続け、自身初のツアー決勝に進出。なんと、初タイトルを獲得した。
23才、初めてのツアー優勝は、ATP500 の舞台となった。
ラースロー・ディエレ(セルビア)の世界ランキングは、世界90位から世界37位へ一気に上昇。堂々の自己ベスト更新を達成した。
大会準優勝は、18才の若手選手フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)。
フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は、大会にワイルドカードとして出場。初戦の第1回戦でファビオ・フォニーニ(イタリア)に勝利した。
タイトルの獲得には至らなかったものの、初めてのツアー決勝に進出。今後のブレイクを期待させる活躍で魅了した。
フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)のランキングは、世界104位から世界60位へと大きく上昇。自己ベストの更新を達成した。
また、ドミニク・ティーム(オーストリア)は世界8位をキープ。
ファビオ・フォニーニ(イタリア)は、世界16位から世界17位となった。
マルセイユ「オープン13(ATP250)」に優勝を果たしたのは、ステファノス・チチパス(ギリシャ)!
20才期待の若手選手、ステファノス・チチパス(ギリシャ)がキャリア2度目の優勝を飾った。
ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、大会に第1シードとして出場。
大会を通し1セットも失わずに全てストレートで勝利し、堂々のタイトルを獲得した。
準決勝では、ダビド・ゴファン(ベルギー)にも勝利を果たした。
ステファノス・チチパス(ギリシャ)のランキングは、世界12位から世界11位へ上昇。自己ベストの更新を達成した。
大会準優勝は、ミハイル・ククシュキン(カザフスタン)。
ミハイル・ククシュキン(カザフスタン)も、準決勝までの全試合にストレートで勝利。好調なプレーを披露し、2015年以来となる決勝の舞台に進出した。
ミハイル・ククシュキン(カザフスタン)は、決勝進出により、世界50位から世界39位へとランクアップ。自己ベストの更新を達成した。
なお、ダビド・ゴファン(ベルギー)は、世界24位から世界21位へ順位を戻した。
「デルレイビーチ・オープン(ATP250)」では、ラドゥ・アルボット(モルドバ)が優勝!
ラドゥ・アルボット(モルドバ)は31才、初めてのツアー決勝に進出、そして初めてのツアー優勝を獲得した。
モルドバ人選手としては、史上初の快挙となった。
ラドゥ・アルボット(モルドバ)のランキングは、世界82位から世界52位へと大幅に上昇。堂々の自己ベスト更新を達成した。
大会準優勝は、ダニエル・エヴァンス(イギリス)。
ダニエル・エヴァンス(イギリス)は、大会に予選から出場し、本選出場権を獲得。本選準決勝では優勝候補ジョン・イズナー(アメリカ)をストレートで下した。
初タイトルの獲得には至らなかったものの、ダニエル・エヴァンス(イギリス)のランキングは世界148位から世界105位となり、大きなランクアップを達成した。
2019年2月25日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は変更なし。
錦織圭(日本)も、世界6位をキープした。
2019年2月18日
2019年2月11日~18日にかけて、ATP500 の1大会とATP250 の2大会が開催された。
- ロッテルダム「ABN AMRO ワールド・テニス(ATP500)」:錦織圭、カチャノフ、チチパス、ラオニッチ、ワウリンカ、ツォンガ他出場
- ブエノスアイレス「アルゼンチン・オープン(ATP250)」:ティーム、フォニーニ、チェッキナート、シュワルツマン、フェレール、ダニエル太郎他出場
- 「ニューヨーク・オープン(ATP250)」:イズナー、ティアフォー、クエリー他出場
2019年シーズン、初めてのATP500 の大会、ロッテルダム「ABN AMRO ワールド・テニス(ATP500)」を制し優勝を果たしたのは、ガエル・モンフィス(フランス)!
ガエル・モンフィス(フランス)は、左アキレス腱、左ひざの膝蓋骨(ひざ関節の前にある、さら状の骨)軟骨の怪我、右足首の故障など多くの怪我に苛まれた。
「トップの状態に戻れるよう、様々な努力をしなければならない」と語っていたが、2019年に入り、好調なパフォーマンスを披露。魅力である多彩なプレーは多くの観客を惹きつけた。
ロッテルダム「ABN AMRO ワールド・テニス(ATP500)」では、直前の大会「ソフィア・オープン(ATP250)」で敗戦を喫した、大躍進中の若手ダニール・メドベデフ(ロシア)にもフルセットの末に勝利。決勝の舞台に返り咲いた。
決勝戦は、プライベートでも仲の良いスタン・ワウリンカ(スイス)との対戦となった。
ともに怪我に悩まされたトップ選手、偶然にも、両者ともに29回目のツアー決勝進出となった。
そして決勝戦では、フルセットの接戦の末にガエル・モンフィス(フランス)が勝利。見事、優勝を飾った。
ガエル・モンフィス(フランス)の世界ランキングは、世界33位から世界23位に上昇した。
スタン・ワウリンカ(スイス)は、2017年にひざの手術を受け、ツアーを離脱。
その後も回復に苦しんだが、グランドスラム3回優勝の元王者、ロッテルダム「ABN AMRO ワールド・テニス(ATP500)」では、強烈なバックハンドをはじめ、最高レベルともいえるパフォーマンスを披露した。
第2回戦では1月グランドスラム「全豪オープン」で敗戦を喫したミロシュ・ラオニッチ(カナダ)にも勝利、準決勝では錦織圭(日本)にも勝利し、2017年グランドスラム「全仏オープン」以来となるツアー決勝に進出。
タイトル獲得には至らなかったものの、完全復活を印象付けた。
スタン・ワウリンカ(スイス)のランキングは、世界68位から世界41位へと大きなランクアップを達成した。
怪我からの復活を果たしたガエル・モンフィス(フランス)とスタン・ワウリンカ(スイス)。今後も更なる活躍が期待される。
昨年優勝のロジャー・フェデラー(スイス)は、2019年は出場を見送ったことから500ポイントが剥落。
2019年、準決勝に進出した錦織圭(日本)が、ロジャー・フェデラー(スイス)を抜き、世界ランキングで世界7位から世界6位に浮上。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、世界6位から世界7位へとランクを下げた。
なお、錦織圭(日本)、ロジャー・フェデラー(スイス)ともに、次回は「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権(ATP500)」への出場を予定している。
そして、大会準決勝に進出したダニール・メドベデフ(ロシア)は、世界16位から世界15位に上昇。絶好調の22才。またもや自己ベストの更新を達成した。
ブエノスアイレス「アルゼンチン・オープン(ATP250)」の優勝は、マルコ・チェッキナート(イタリア)!
マルコ・チェッキナート(イタリア)は、得意とするクレーコートで好調なプレーを披露。2018年2回の優勝に続き、キャリア3度目のタイトルを獲得。いずれも、クレーコート大会となった。
決勝戦では、同じくクレー巧者のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦。
ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、準決勝でクレープリンスドミニク・ティーム(オーストリア)を下して決勝に進出していた。
そして決勝戦では、マルコ・チェッキナート(イタリア)がストレートで勝利。見事、優勝を手にした。
マルコ・チェッキナート(イタリア)のランキングは、世界18位から世界17位に上昇。堂々の自己ベストの更新を達成した。
準優勝となったディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、世界19位をキープした。
「ニューヨーク・オープン(ATP250)」の優勝は、ライリー・オペルカ(アメリカ)!
21才の若手ビッグサーバー、地元アメリカ合衆国にて、初のツアー決勝に進出、そして初めてのツアー優勝を手にした。
ライリー・オペルカ(アメリカ)は、準決勝でジョン・イズナー(アメリカ)にも勝利。
アメリカ合衆国ナンバーワンジョン・イズナー(アメリカ)とは、グランドスラム「全豪オープン」でも対戦し勝利を収めていた。
そして、決勝戦では、予選からの出場で本選決勝にまで進出したブライデン・シュナ(カナダ)に勝利。初タイトルを獲得した。
ライリー・オペルカ(アメリカ)のランキングは、世界89位から世界56位へと上昇。堂々の自己ベスト更新を達成した。
準優勝のブライデン・シュナ(カナダ)も、世界154位から世界107位へとランクアップ。自己ベスト更新を達成した。
2019年2月18日付世界ランキングも、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は変更がなかった。
2019年2月11日
2019年2月4日~10日にかけて、ATP250 の3大会が開催された。
- モンペリエ「南フランス・オープン(ATP250)」:プイユ、ゴファン、シャポバロフ、シモン、ベルディヒ、ツォンガ他出場
- 「ソフィア・オープン(ATP250)」:カチャノフ、チチパス、メドベデフ、Bアグート、モンフィス、ワウリンカ他出場
- 「コルドバ・オープン(ATP250)」:フォニーニ、シュワルツマン、Cブスタ他出場
モンペリエ「南フランス・オープン(ATP250)」で優勝を果たしたのは、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)!
決勝戦は、ピエール ユーグ・エルベール(フランス)との地元フランス選手同士の対戦となった。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、2018年4月にひざの手術を受け、ツアーを離脱。2018年終盤に復帰を果たすが、ランキングは一時世界262位にまで下落。
地元開催のモンペリエ「南フランス・オープン(ATP250)」には、ワイルドカードとして出場していた。
そして、ツアー決勝の舞台へ復活。見事優勝を獲得した。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)のランキングは、世界210位から世界140位へ大幅に上昇した。
元グランドスラム準優勝者の完全復活。今後も更なる活躍が期待される。
大会準優勝は、ピエール ユーグ・エルベール(フランス)。
ピエール ユーグ・エルベール(フランス)は、ダブルスで同胞ニコラ・マウ(フランス)とタッグを組み、2018年「ATPファイナル」準優勝。2019年はグランドスラム「全豪オープン」でも優勝を果たしていた。
そして今回、モンペリエ「南フランス・オープン(ATP250)」にて、シングルスで初めての決勝に進出。タイトルは逃したものの、準優勝に輝いた。
ピエール ユーグ・エルベール(フランス)は準々決勝ではデニス・シャポバロフ(カナダ)に勝利、準決勝ではトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)にも勝利を果たした。
ピエール ユーグ・エルベール(フランス)のランキングは、世界44位から世界36位にランクアップ。シングルスの自己ベストを更新した。
「ソフィア・オープン(ATP250)」の優勝は、ダニール・メドベデフ(ロシア)!
2018年から絶好調の22才。今大会でも安定したプレーを披露し、見事、ツアー4回目のタイトルを獲得した。
ダニール・メドベデフ(ロシア)のランキングは、自己ベストである世界16位をキープした。
「ソフィア・オープン(ATP250)」準優勝は、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)が獲得。
マートン・フチョビッチ(ハンガリー)は、世界47位から世界38位へ上昇した。
また、準々決勝ではガエル・モンフィス(フランス)がステファノス・チチパス(ギリシャ)にストレートで勝利。
ガエル・モンフィス(フランス)は、第1サーブでのポイント獲得率93% という強固なサービスを決め、得意の速いスピードでプレーを展開。大会を大きく盛り上げた。
その後、ガエル・モンフィス(フランス)は準決勝ではダニール・メドベデフ(ロシア)に敗戦を喫した。
ガエル・モンフィス(フランス)は、世界33位をキープ。
ステファノス・チチパス(ギリシャ)も、自己ベストである世界12位を維持した。
2019年初のクレーコート大会、「コルドバ・オープン(ATP250)」で優勝を果たしたのは、ファン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)!
ファン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)は、主にチャレンジャーなどの下位大会に出場しており、大会前、ツアーレベルの試合で勝利した経験は1度もなかった。
「コルドバ・オープン(ATP250)」には地元推薦のワイルドカードとして出場。
初勝利のみならず、連勝を重ね、なんと自身初の決勝にまで進出した。そして、ツアー初タイトルを獲得した。
飛躍的な成果を上げた25才。今後の活躍も注目される。
準優勝は、同じく地元アルゼンチンのギト・ペラ(アルゼンチン)。
ギト・ペラ(アルゼンチン)は、ツアー4度目の決勝に進出するも、決勝戦では、フルセットの末、同胞ファン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)に敗戦を喫した。
ファン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)のランキングは、世界112位から世界69位へと大幅にランクアップ。堂々の自己ベストを更新した。
ギト・ペラ(アルゼンチン)も、世界59位から世界50位へと上昇した。
2019年2月11日付世界ランキングは、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)。
錦織圭(日本)も、世界7位をキープした。
2019年2月4日
世界男子テニスでは、2019年グランドスラム「全豪オープン」後、2月1日より「デビスカップ(国別対抗戦)」予選が開催され、ATPツアーレベルの大会は開催されていない。
「デビスカップ(国別対抗戦)」はポイント対象外であることから、トップ選手のランキングに大きな変更はなかった。
2019年2月4日付世界ランキングは、世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界2位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界3位アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)。
錦織圭(日本)も、世界7位をキープした。
なお、「デビスカップ(国別対抗戦)」予選では、ベルギー、セルビア、オーストラリア、イタリア、ドイツ、ロシア、カザフスタン、オランダ、コロンビア、チリ、カナダ、そして日本代表の12ヶ国が勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。
日本代表は、中国代表と対戦し、ダニエル太郎(日本)がシングルス2勝、西岡良仁(日本)がシングルス1勝を果たし、決勝進出を勝ち取った。
決勝トーナメントは、昨年準決勝進出の4ヶ国(クロアチア、フランス、スペイン、アメリカ)、ワイルドカード2ヶ国(アルゼンチン、イギリス)、そして予選通過12ヶ国の計18ヶ国の出場が確定。2019年11月18日~24日、スペイン マドリッドで開催される。