ATP世界ランキング 2020年履歴(続き)
2020年1月20日
2020年1月12日~18日は、「アデレード国際(ATP250)」とオークランド「ASBクラッシック(ATP250)」の2大会が開催された。
- 「アデレード国際(ATP250)」:Aアリアシム、ルブレフ、Cブスタ他出場
- オークランド「ASBクラッシック(ATP250)」:フォニーニ、シャポバロフ、カチャノフ、イズナー他出場
「アデレード国際(ATP250)」で優勝を果たしたのは、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)!
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、直前のドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」でも優勝を果たしており、2週連続の優勝。
好調なプレーを継続し、キャリア4回目の優勝。2020年早くも2回のタイトルを獲得した。
そして2020年無敗。続くグランドスラム「全豪オープン」での活躍も注目される。
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)の世界ランキングは、世界18位から世界16位へと上昇。2週連続での自己ベスト更新を達成した。
また、同胞のカレン・カチャノフ(ロシア)を抜き、ロシア2位に浮上した。
「アデレード国際(ATP250)」準優勝は、ロイド・ハリス(南アフリカ)。
ロイド・ハリス(南アフリカ)は、「ATPカップ(国別対抗戦)」でも南アフリカ代表として活躍した後、「アデレード国際(ATP250)」に予選から出場。
本選出場権を獲得し、更には本選決勝戦の舞台へと勝ち進んだ。
ロイド・ハリス(南アフリカ)のツアー決勝戦進出は初めて。初の準優勝獲得となった。
ロイド・ハリス(南アフリカ)のランキングは、世界91位から世界72位に大きく上昇。自己ベストを更新した。
フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は、準決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦し敗退。
フルセット、3時間弱に及ぶ大接戦となったが、勝利はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に渡った。
フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)のランキングは、世界22位をキープした。
オークランド「ASBクラッシック(ATP250)」の優勝は、ウーゴ・アンベール(フランス)!
ウーゴ・アンベール(フランス)のツアー優勝は初めて。
大会では、デニス・シャポバロフ(カナダ)、ジョン・イズナー(アメリカ)ら優勝候補と対戦し勝利。
自身初の決勝戦に進出し、決勝戦では同胞の先輩ブノワ・ペール(フランス)と対戦した。
決勝戦はフルセット、両者譲らずの展開となり、最終第3セットもタイブレイクとなった。
そして、ウーゴ・アンベール(フランス)がタイブレイクを制し、見事、初めての優勝を手にした。
ウーゴ・アンベール(フランス)のランキングは、世界57位から世界43位へと上昇。自己ベストの更新を達成した。
ウーゴ・アンベール(フランス)は21才。優勝を手にブレイクスルーとなるか、今後の活躍も注目される。
大会準優勝となったブノワ・ペール(フランス)は、世界24位から世界21位にランクを上げた。
また、大会準決勝に進出したフベルト・フルカチ(ポーランド)は世界34位から世界31位に上昇。自己ベストを更新した。
2020年1月20日付世界ランキングも、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)は変更がなかった。
錦織圭(日本)は、世界17位から世界18位となった。
2020年1月13日
2020年1月3日~12日は「ATPカップ(国別対抗戦)」、1月6日~11日にはドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」が開催された。
- 「ATPカップ(国別対抗戦)」:ナダル、ジョコビッチ、ティーム、メドベデフ、チチパス他出場
- ドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」:ワウリンカ、ルブレフ、ツォンガ、ラオニッチ他出場
「ATPカップ(国別対抗戦)」は、ATP の主催する国別対抗戦。2020年に初開催を迎え、多くのトップ選手が出場した。
記念すべき初優勝を飾ったのは、セルビア代表!
そして準優勝は、スペイン代表。
決勝戦では、ラファエル・ナダル(スペイン)対ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のBIG 4 対決かつ世界1位対世界2位の対決が実現した。
両者55回目の対決は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がストレートで勝利。
通算成績は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)29勝、ラファエル・ナダル(スペイン)26勝となった。
第1試合ではロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)がドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)に勝利したため、決勝戦の結果はダブルスでの対決、ノバク・ジョコビッチ&ビクトル・トロイツキ(セルビア)vs. パブロ・カレーニョ ブスタ&フェリシアーノ・ロペス(スペイン)に委ねられた。
そして、ダブルスではノバク・ジョコビッチ&ビクトル・トロイツキ(セルビア)のペアが勝利、セルビア代表の優勝を勝ち取った。
世界ランキングでは、ラファエル・ナダル(スペイン)が世界1位の座をキープ。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)も、世界2位をキープした。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は出場したシングルスの試合6戦全勝を飾った。
なお、「ATPカップ(国別対抗戦)」では、1試合勝利ごとにポイントが付与されるが、ステージ(準々決勝、準決勝など)、対戦相手のランキングによって獲得できるポイントが異なる。
詳細はこちらを参照。
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は、シングルスで6戦全勝。安定し好調なプレーを披露、スペイン代表を準優勝に導いた。
世界ランキングでは世界10位から世界9位に上昇し、自己ベスト同順位に到達した。
ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)は、シングルス4勝2敗。強豪選手相手に大健闘で魅了し、ランキングを世界34位から世界27位に上昇させた。
大会準決勝に進出したのは、ロシア代表とオーストラリア代表。
ダニール・メドベデフ(ロシア)は、シングルスで4勝1敗。準決勝でのノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦ではフルセットの接戦となるも、敗戦を喫した。
ダニール・メドベデフ(ロシア)のランキングは、世界5位から世界4位に上昇。自己ベストと同順位に到達した。
カレン・カチャノフ(ロシア)も、シングルスで4勝1敗。ランキングは世界17位から世界16位に上昇した。
アレックス・デ ミノール(オーストラリア)は、シングルスで2勝2敗。
ただし、昨年「シドニー国際(ATP250)」優勝のポイントが剥落し、ランキングは世界18位から世界21位となった。
ニック・キリオス(オーストラリア)は、シングルスで3勝1敗。ランキングを世界29位から世界26位に上昇させた。
また、ダビド・ゴファン(ベルギー)は、準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に勝利。
シングルスで3勝1敗となり、ランキングは世界11位をキープした。
日本代表は、惜しくもグループ・ステージでの敗退となったが、熱戦を繰り広げ魅了した。
西岡良仁(日本)はシングルスで2勝、世界72位から世界71位に順位を上げた。
ドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」で優勝を果たしたのは、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)!
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、ツアー3度目の優勝。
2018年は腰椎の怪我、2019年は手首の怪我に悩まされたが、見事復活。好調なプレーを披露し、復帰後2タイトル目を獲得した。
そして、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)のランキングは、世界23位から世界18位へ浮上。堂々の自己ベスト更新を達成した。
ドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」準優勝は、コランタン・ムテ(フランス)。
コランタン・ムテ(フランス)は、大会予選から出場し本選への出場権を獲得、本選では、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)、そしてスタン・ワウリンカ(スイス)など強豪選手と対戦し次々に勝利。
驚くべき活躍で魅了し、自身初のツアー決勝の舞台へ進出。準優勝を獲得した。
コランタン・ムテ(フランス)のランキングは、世界81位から世界70位に上昇。自己ベストを更新した。
アンドレイ・ルブレフ(ロシア)は23才、コランタン・ムテ(フランス)は20才、大会史上最も若い同士の決勝戦となった。
スタン・ワウリンカ(スイス)は準決勝でコランタン・ムテ(フランス)と対戦し敗退。ランキングは、世界15位をキープした。
ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は初戦敗退となり、世界32位から世界35位にランクを落とした。
2020年1月13日付世界ランキングも、世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)は変更なし。
世界4位はダニール・メドベデフ(ロシア)、世界5位ドミニク・ティーム(オーストリア)となった。
錦織圭(日本)は、世界16位から世界17位に順位を下げた。
錦織圭(日本)は、右ひじの怪我のため大会を欠場しており、グランドスラム「全豪オープン」にも欠場を決めた。
2019年10月に手術を受け、復帰に向けた調整に入っている。
2020年1月6日
2020年シーズンいよいよ開幕!
1月3日からは「ATPカップ」がスタート。1月6日からはドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」が開始する。
ただし、ランキングのポイントは大会終了後の月曜日に付与されるため、2020年1月6日時点では2020年のポイントは加算されていない。
一方、2020年1月6日付世界ランキングでは、昨年初めに開催されたブリスベン「ブリスベン国際(ATP250)」、ドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」、プネ「マハラシュトラ・オープン(ATP250)」のポイントが剥落した。
今回のランキング変動は、昨年大会のポイント剥落によるものである。
錦織圭(日本)は、2019年「ブリスベン国際(ATP250)」優勝のポイントを失い、世界ランキング13位から世界16位となった。
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は、2019年ドーハ「カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)」優勝ポイントの剥落により、世界9位から世界10位に下落。
これにより、ガエル・モンフィス(フランス)が世界10位から世界9位に上昇した。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、世界3位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界4位ドミニク・ティーム(オーストリア)、世界5位ダニール・メドベデフ(ロシア)は変更がなかった。