ATP世界ランキング 2017年履歴(続き)
2017年10月2日時点
2017年9月25日~10月2日は、ATP250 の2大会が開催された。
「成都オープン(ATP250)」では、ドミニク・ティーム(オーストリア)を含むシード選手上位4名がまさかの初戦敗退。波乱の展開となった。
Denis Istomin def. Marcos Baghdatis 32 Ret'd. Baghdatis retired due to a back problem. pic.twitter.com/1k7atHJjja
— Chengdu Open (@ChengduOpen) 2017年10月1日
大会を制したのは、デニス・イストミン(ウズベキスタン)。
デニス・イストミン(ウズベキスタン)は、2015年以来となるキャリア2度目のツアー優勝を果たした。
世界ランキングは、78位から世界53位となり、大幅なランクアップを達成した。
マルコス・バグダティス(キプロス)は、決勝戦で怪我のため無念の途中棄権、準優勝となった。ランキングは世界113位から世界85位に上昇させた。
杉田祐一(日本)は、準決勝でデニス・イストミン(ウズベキスタン)に敗れ敗退となったが、ポイント獲得により世界43位から世界40位へと上昇、再度の自己ベスト更新を果たした。
「深センオープン(ATP250)」優勝は、ダビド・ゴファン(ベルギー)。2017年初めてのタイトルを獲得した。
世界ランキングは世界12位から、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を抜き、世界11位へとランクを上げた。
準優勝のアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)は、世界53位から世界44位に上昇した。
「深センオープン(ATP250)」準々決勝でダミール・ズムル(ボスニア)に敗れたアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、自己ベストの世界4位をキープ。
準決勝に進出したダミール・ズムル(ボスニア)は、世界40位から世界36位となり、前回に引き続き自己ベストを更新した。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界3位アンディ・マレー(イギリス)は変わらず。
錦織圭(日本)も、世界14位をキープした。
2017年10月9日時点
2017年10月2日~8日は、ATP500 の2大会、北京「チャイナ・オープン(ATP500)」と「ジャパン・オープン(ATP500)」が開催された。
北京「チャイナ・オープン(ATP500)」を制したのは、ラファエル・ナダル(スペイン)!
ラファエル・ナダル(スペイン)は、グランドスラム「全米オープン」に引き続きタイトルを獲得し、世界ランキング1位をキープした。
北京「チャイナ・オープン(ATP500)」の準優勝は、ニック・キリオス(オーストラリア)。
ニック・キリオス(オーストラリア)は、準決勝でライバル アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に勝利するも、決勝戦ではラファエル・ナダル(スペイン)にストレートでの敗北を喫した。
世界ランキングは、昨年「ジャパン・オープン(ATP500)」での優勝ポイントが剥落したため、世界19位から世界21位に下落した。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、同大会ベスト4への進出により、ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)への出場権を獲得。
世界ランキングは世界4位をキープした。
同じくベスト4に進出したグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、昨年準優勝のポイント剥落により、自己ベストであった世界8位から世界9位にランクを下げた。
「ジャパン・オープン(ATP500)」で優勝を果たしたのは、ダビド・ゴファン(ベルギー)!
ダビド・ゴファン(ベルギー)は、前週の「深センオープン(ATP250)」でも優勝を果たしており、2週連続のタイトル獲得。
ランキングは世界11位からパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を抜き、自己ベストである世界10位へと返り咲いた。
なお、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)は北京「チャイナ・オープン(ATP500)」に出場するも、まさかの初戦敗退に終わっている。
「ジャパン・オープン(ATP500)」準優勝となった、アドリアン・マナリノ(フランス)は、世界31位から世界29位へとランクを上げた。
同大会ベスト4 のマリン・チリッチ(クロアチア)は自己ベストである世界5位をキープ、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は世界29位から世界26位となり、自己ベストを更新した。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界3位アンディ・マレー(イギリス)は変更なし。
錦織圭(日本)も、世界14位をキープした。
2017年10月16日時点
2017年10月8日~15日は、ATPワールドツアー・マスターズ1000 の大会、「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」が開催された。
The perfect example of good sportsmanship @rogerfederer & @RafaelNadal #shrolexmasters pic.twitter.com/tqrXXpIQtE
— RolexShMasters (@SH_RolexMasters) 2017年10月15日
「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」決勝戦では、世界ランキング1位ラファエル・ナダル(スペイン)と世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)が対決!
ロジャー・フェデラー(スイス)がストレートで勝利し、大会2度目の優勝、2017年6回目のタイトルを獲得した。
世界ランキングは、ラファエル・ナダル(スペイン)が世界1位、ロジャー・フェデラー(スイス)は世界2位をキープした。
両者のポイント差は1,960 ポイント。2017年末ランキング1位の座を懸けた戦いは続く。
前回優勝者のアンディ・マレー(イギリス)は昨年の1000 ポイントを失ったが、ランキングは世界3位をキープした。
アンディ・マレー(イギリス)は、臀部の怪我のため「パリ・マスターズ(ATP1000)」への欠場も発表。
2017年シーズンは、7月グランドスラム「ウィンブルドン」を最後に全ての公式大会を欠場することとなった。
今後、年内に計3000 ポイントを失うため、ランキングの下落は避けられない見通し。
2018年初めに開催される「ブリスベン国際(ATP250)」での復帰に意欲を見せており、怪我からの回復が待ち望まれる。
そして、「上海Rolexマスターズ(ATP1000)」準決勝に進出したマリン・チリッチ(クロアチア)が、世界5位からアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)を抜き、世界4位に浮上。自己ベストを更新した。
同じく準決勝に進出したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、世界23位から世界19位に上昇した。
準決勝では、マリン・チリッチ(クロアチア)はラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、13本のエースを決めるが、エラーが目立ちストレートで敗退。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、ロジャー・フェデラー(スイス)とフルセットの接戦を繰り広げるが、第3セットでダブル・ブレイクを許し、2時間弱の激闘の末に敗退した。
また、準々決勝に進出したグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が、世界9位から自己ベストである世界8位へとランクを上げ、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)は世界25位から世界23位、リシャール・ガスケ(フランス)は世界31位から世界28位、ビクトル・トロイツキ(セルビア)が世界54位から世界48位へとそれぞれランクを上昇させた。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は第3回戦ベスト16 でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に敗れ敗退。世界ランキングを世界4位から世界5位へと下げた。
錦織圭(日本)は、世界14位から世界15位に下落。杉田祐一(日本)は自己ベストの世界36位から世界37位にランクを下げた。
2017年10月23日時点
2017年10月16日~22日は、ATP250 の3大会が開催され、多くのトップ選手が出場した。
- 「ストックホルム・オープン(ATP250)」:杉田、ディミトロフ、デルポトロ、アンダーソン他出場
- アントワープ「ヨーロピアン・オープン(ATP250)」:ゴファン、ツォンガ、キリオス、シャポバロフ他出場
- モスクワ「クレムリン・カップ(ATP250)」:Cブスタ、ビノラス、マナリノ、ルブレフ他出場
「ストックホルム・オープン(ATP250)」に優勝を果たしたのは、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)。
昨年に続く連続優勝、キャリア20回目のツアー優勝を飾った。
世界ランキングは、世界19位をキープした。
「ストックホルム・オープン(ATP250)」準優勝となったグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)も、自己ベストである世界8位をキープした。
グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、ATP ランキング「レース」でも上位に位置しており、ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)への出場にも期待がかかる。
なお、杉田祐一(日本)は、準々決勝に進出したものの、世界37位から世界38位となった。
準々決勝でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に敗れたが、第2セットでは元全米オープン王者を苛立たせる好プレーを展開した。今後も活躍が期待される。
Winner of the European Open 2017: @tsonga7 pic.twitter.com/bTdDoOwuyp
— European Open (@EuroTennisOpen) 2017年10月22日
アントワープ「ヨーロピアン・オープン(ATP250)」では、急遽参戦を発表したジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が優勝。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は2017年4回目のタイトル獲得。シーズン内での優勝回数は、キャリア最高となった。
ランキングは世界17位から世界15位へとランクアップを達成した。
また、ATP ランキング「レース」でも上位に浮上。ATPワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)出場権獲得の可能性も見えてきた。
アントワープ「ヨーロピアン・オープン(ATP250)」準優勝のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、自己ベストの世界26位をキープした。
地元ダビド・ゴファン(ベルギー)は準々決勝で敗退となったが、ランキングはは自己ベストである世界10位をキープした。
モスクワ「クレムリン・カップ(ATP250)」では、大会第1シード パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)、第2シード アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)がまさかの初戦敗退。
パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)は昨年優勝のポイントを失ったものの世界11位をキープ。
アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)は世界23位から世界22位となった。
モスクワ「クレムリン・カップ(ATP250)」の優勝は、ダミール・ズムル(ボスニア)。9月「サンクトペテルブルク・オープン(ATP250)」に続き、キャリア2度目の優勝を果たした。
ランキングは世界38位から世界31位となり、自己ベストを更新した。
モスクワ「クレムリン・カップ(ATP250)」準優勝のリカルダス・ベランキス(リトアニア)は、世界169位から126位となり大幅なランクアップを達成した。
世界1位ラファエル・ナダル(スペイン)、世界2位ロジャー・フェデラー(スイス)、世界3位アンディ・マレー(イギリス)、世界4位マリン・チリッチ(クロアチア)は変更なし。
錦織圭(日本)は、世界15位から世界16位へとランクを下げた。
2017年10月30日時点
2017年10月23日~29日は、ATP500 の2大会が開催され、多くのトップ選手が出場した。
- バーゼル「スイス・インドアーズ・バーゼル(ATP500)」:杉田、フェデラー、チリッチ、ゴファン、デルポトロ他出場
- ウィーン「エルステ・バンク・オープン500(ATP500)」:Aズベレフ、ティーム、Cブスタ他出場
バーゼル「スイス・インドアーズ・バーゼル(ATP500)」優勝!は、ロジャー・フェデラー(スイス)。
決勝戦の対戦相手は、ロジャー・フェデラー(スイス)の宿敵 フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)。決勝戦では、フルセットの接戦の末、ロジャー・フェデラー(スイス)が勝利を収めた。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、幼い頃ボールパーソンを務めたバーゼルで、8度目の優勝を果たし、自身の持つ最多優勝記録を更新した。
ロジャー・フェデラー(スイス)の世界ランキングは世界2位をキープ。世界1位 ラファエル・ナダル(スペイン)とのポイント差を1,460 ポイントへと縮めた。
※ ただし、ロジャー・フェデラー(スイス)は、「パリ・マスターズ(ATP1000)」に欠場となったため、「パリ・マスターズ(ATP1000)」でラファエル・ナダル(スペイン)が1度でも勝利すれば、ラファエル・ナダル(スペイン)のシーズン末世界1位が確定する。
【2017/11/2 追記】
ラファエル・ナダル(スペイン)は、「パリ・マスターズ(ATP1000)」第3回戦ベスト16 進出により、年末世界ランキング1位を確定させた。
バーゼル「スイス・インドアーズ・バーゼル(ATP500)」準優勝のフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は世界19位から世界17位へ上昇。
ATP ランキング「レース」においては13位となり、ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)出場権内のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)との差190 ポイントに接近した。出場権を懸け、次の大会「パリ・マスターズ(ATP1000)」に挑む。
バーゼル「スイス・インドアーズ・バーゼル(ATP500)」準決勝に進出したダビド・ゴファン(ベルギー)は世界10位をキープ。
同じく準決勝進出のマリン・チリッチ(クロアチア)は、前回優勝のポイントが剥落したため、自己ベストの世界4位から世界5位へと下落した。
杉田祐一(日本)は、バーゼル「スイス・インドアーズ・バーゼル(ATP500)」でデニス・シャポバロフ(カナダ)に敗れ初戦敗退となったが、ランキングは世界38位をキープした。
ウィーン「エルステ・バンク・オープン500(ATP500)」に優勝!を果たしたのは、ルカ・プイユ(フランス)。
ルカ・プイユ(フランス)は、決勝戦でジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)との同胞対決に勝利。
2017年3度目の優勝、自身初のATP500 タイトルを獲得。ランキングを世界25位から世界18位に上昇させた。
ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は準優勝により、世界15位をキープ。
また、ATP ランキング「レース」においては、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に次ぐ14位となった。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)は、ウィーン「エルステ・バンク・オープン500(ATP500)」準々決勝でジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)に敗れ敗退したが、ランキングは世界5位から自己ベストである世界4位へと上昇。
地元出身ドミニク・ティーム(オーストリア)は、第2回戦敗退となったものの自己ベストの世界6位をキープ。同じく第2回戦で敗退したパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)も、世界11位をキープした。
アンディ・マレー(イギリス)は世界3位をキープ。錦織圭(日本)は、世界16位から世界20位に下落した。