【2018年最終】ATPランキングレース
2018年、最初に「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を獲得したのは、ラファエル・ナダル(スペイン)!
ラファエル・ナダル(スペイン)の出場権獲得は14年連続。2018年も、昨年に続き一番手でロンドンへのチケットを手にした。
ラファエル・ナダル(スペイン)は、2018年シーズン初盤は怪我のため一部の大会への欠場を余儀なくされたが、4月に復帰。
ATPツアー復帰戦となったモンテカルロ「Rolexモンテカルロ・マスターズ(ATP1000)」で大会史上初の11回目の優勝を獲得、その後も「バルセロナ・オープン・バンコサバデル(ATP500)」優勝、ローマ「BNLイタリア国際(ATP1000)」優勝。
さらにグランドスラム「全仏オープン」で11回目の優勝を果たし、再度、最多優勝記録を更新した。
グラス(芝)コート大会へはグランドスラム「ウィンブルドン」のみの出場となるが、グランドスラム「ウィンブルドン」で準決勝に進出。
そして、8月に入り、トロント「ロジャーズカップ(ATP1000)」に出場。大会優勝を果たし、誰よりも早く「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場を決めた。
意外にも、ラファエル・ナダル(スペイン)は、過去、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」優勝の経験がない。2018年は念願の初タイトル獲得となるのか。
残りシーズン、ラファエル・ナダル(スペイン)の更なる活躍が期待される。
※ ラファエル・ナダル(スペイン)は、その後、腹部の故障そして右足首の手術のため、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」の欠場を余儀なくされた。
そして、2018年9月8日(日本時間)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)が2018年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を獲得!
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は怪我からの復帰となった2018年、シーズン初盤は回復に苦しみ手首の手術も受けるが、グラス(芝)コートシーズンで復活。
グランドスラム「ウィンブルドン」優勝を果たし、その後、シンシナティ「ウェスタン&サザン・オープン(ATP1000)」で優勝。男子テニス史上初となるキャリア・ゴールデンマスターズを達成した。
続けて、グランドスラム「全米オープン」で決勝進出を決め、2年振りとなる「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を獲得した。
※ その後、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はグランドスラム「全米オープン」優勝を果たした。
ロジャー・フェデラー(スイス)は、2018年、グランドスラム「全豪オープン」で優勝。
そして、2018年2月19日には世界ランキング1位に復活。自身の有する世界1位の史上最長期間を更新した。
(その後はラファエル・ナダル(スペイン)が世界1位を奪還)
グランドスラム「全米オープン」では第4回戦(ベスト16)において、まさかの敗退となるが、昨年に引き続き、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を手にした。
2018年10月3日、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が、北京「チャイナ・オープン(ATP500)」で第2回戦(ベスト16)に勝利、準々決勝への進出を決め、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を確定させた。
※ その後、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は北京「チャイナ・オープン(ATP500)」準優勝を果たした。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、2018年、インディアンウェルズ「BNPパリバ・オープン(ATP1000)」に優勝。グランドスラム「全米オープン」でも9年振りに決勝の舞台に進出。
世界ランキングにおいても、2018年8月13日、8年振りに自己ベストを更新、世界3位に上り詰めた。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、「ATP ワールドツアー・ファイナル」に、過去、2008年、2009年、2012年、2013年と出場。2009年には決勝へ進出した。
2018年は、5年振り、自身5度目の出場となる。
怪我から復活したヒーロー、更なる活躍が期待される。
しかし、2018年10月14日(現地時間)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が右膝蓋骨を骨折、2018年シーズンは終了するとの報道があった。
フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、「上海マスターズ(ATP1000)」第3回戦(ベスト16)で転倒、試合途中での棄権を余儀なくされていた。報道によると、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は、「非常に悲しい。再度リハビリのことを考えるのは非常に難しい。こんなことが起こると思っていなかった。」とコメント。
手首の怪我から復帰して以降、5年振りの「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」を獲得したが、出場は危ぶまれる状況である。
幾度もの怪我に悩まされたヒーロー、再度の怪我は非常に痛々しい。回復を待ち望みたい。
参考:デルポトロ、ひざ骨折によりシーズン終了(英語)
※ その後、マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への欠場を発表(後述)。5年振りの出場は叶わなかった。
さらに、2018年10月12日、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が「上海マスターズ(ATP1000)」で準々決勝に勝利、5人目となる「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」出場権を手にした。
アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)の出場は、2年連続、2度目。初出場の昨年は、ラウンドロビンで、マリン・チリッチ(クロアチア)に対し1勝をあげた。
次世代テニス界を担う21才の若手、グランドスラムのはまだないが、ATPワールドツアー・マスターズ1000 では、既にキャリアで3回優勝。
更なる飛躍を目指し、2018年は、アンディ・マレー(イギリス)の元コーチ、イワン・レンドル(アメリカ)をチームに招聘した。
「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」にて次なるブレイクスルーとなるか、活躍が注目される。
2018年10月28日(現地時間)、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)がウィーン「エルステ・バンク・オープン500(ATP500)」に優勝。
自身初となる、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」の出場権を獲得した。
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、2016年~2017年にかけて、足首、左ひざ、右肩、股の付け根、臀部、左太ももなど多くの怪我に悩まされるが、復帰後の2017年、グランドスラム「全米オープン」で準優勝を獲得。
その後、2018年も、グランドスラム「ウィンブルドン」で準優勝を獲得、世界ランキングにおいては世界5位に達するなど、順調な活躍を披露。トップ選手の常連となった。
そして、2018年は6人目となる「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への出場権を獲得。
32才、”遅咲き”のビッグサーバー。引き続きの活躍、そして更なる飛躍が期待される。
そして、2018年11月2日(日本時間11月3日)、マリン・チリッチ(クロアチア)、ドミニク・ティーム(オーストリア)の両選手が出場権を獲得した。
マリン・チリッチ(クロアチア)は、「パリ・マスターズ(ATP1000)」準々決勝に進出、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し敗戦となるが、出場枠獲得の可能性があったレ-ス9位、錦織圭(日本)も準々決勝敗退となったため、マリン・チリッチ(クロアチア)がレース8位以上となることが確定した。
ドミニク・ティーム(オーストリア)は、「パリ・マスターズ(ATP1000)」準々決勝に勝利、準決勝進出を決め、同じくレース8位以上を確定させた。
マリン・チリッチ(クロアチア)は、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」4回目の出場、ドミニク・ティーム(オーストリア)は3回目の出場。
両者ともに、2016年から3年連続での出場となる。
決勝トーナメントへの出場はまだない。2018年は初進出となるのか、活躍が期待される。
その後、2018年11月3日(日本時間11月4日)、既に出場権を獲得していたマルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)がひざの怪我のため、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」への欠場を発表。
繰り上がりで、錦織圭(日本)が出場権を獲得した。
錦織圭(日本)の出場は、2016年以来4回目。
2018年は、右手首の怪我からの復帰、チャレンジャーツアーで初戦敗退など苦しんだが、シーズン終盤はパフォーマンスを上げ、順調なプレーを披露。そして、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」出場権獲得にまで至った。
錦織圭(日本)の完全復活、活躍を期待したい。
After the best season of his life, @JohnIsner has joined the #NittoATPFinals field, replacing the injured Rafael Nadal. Alternates are @karenkhachanov (1st) and @borna_coric (2nd). pic.twitter.com/qEh1ckvKNm
— ATP Tour (@atptour) 2018年11月5日
2018年11月5日(日本時間11月6日)、「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」ドロー発表の直前、ラファエル・ナダル(スペイン)が腹部の故障と右足首の手術のため、大会欠場を決めた。
ラファエル・ナダル(スペイン)は2018年シーズン、グランドスラム「全米オープン」での途中棄権以降、ひざの怪我、腹部の怪我、そして右足首の怪我のため、全ての大会を欠場することとなった。
これにより、繰り上がりでジョン・イズナー(アメリカ)が出場権を獲得。
ジョン・イズナー(アメリカ)、33才。初めての「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」出場となる。
2018年「ATP ワールドツアー・ファイナル(Nitto ATP ファイナルズ)」は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)、マリン・チリッチ(クロアチア)、ドミニク・ティーム(オーストリア)、錦織圭(日本)、ジョン・イズナー(アメリカ)の8選手が出場権を獲得した。
※ ラファエル・ナダル(スペイン)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は欠場となった。
欠場者が出た場合の代役選手は、例年2名が選出される。2018年は、カレン・カチャノフ(ロシア)とボルナ・チョリッチ(クロアチア)に確定した。
2018年シーズン最終の「ATP ランキングレース」TOP 20 は以下の通り。
※ ATP Ranking Race to London。NextGen のATP Ranking Race to “Milan” とは異なる。
【2018年最終】ATPランキングレース TOP 20
更新日:2018年11月5日(2018年シーズン最終)
2018年 末順位 | 前年 末順位 | 選手名 | 国籍 | ポイント | 大会数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 8045 | 16 |
(2) | 1 | (ラファエル・ナダル) | スペイン | 7480 | 13 |
3 | 2 | ロジャー・フェデラー | スイス | 6020 | 16 |
(4) | 11 | (フアン マルティン・デル ポトロ) | アルゼンチン | 5300 | 18 |
5 | 3 | アレクサンダー・ズべレフ | ドイツ | 5085 | 20 |
6 | 14 | ケビン・アンダーソン | 南アフリカ | 4310 | 19 |
7 | 5 | マリン・チリッチ | クロアチア | 4050 | 18 |
8 | 4 | ドミニク・ティーム | オーストリア | 3895 | 24 |
9 | 22 | 錦織圭 | 日本 | 3390 | 23 |
10 | 17 | ジョン・イズナー | アメリカ | 3155 | 22 |
11 | 45 | カレン・カチャノフ | ロシア | 2835 | 25 |
12 | 48 | ボルナ・チョリッチ | クロアチア | 2480 | 20 |
13 | 27 | ファビオ・フォニーニ | イタリア | 2315 | 25 |
14 | 50 | カイル・エドマンド | イギリス | 2150 | 23 |
15 | 87 | ステファノス・チチパス | ギリシャ | 2095 | 30 |
16 | 65 | ダニール・メドベデフ | ロシア | 1977 | 27 |
17 | 26 | ディエゴ・シュワルツマン | アルゼンチン | 1880 | 26 |
18 | 24 | ミロシュ・ラオニッチ | カナダ | 1855 | 20 |
19 | 6 | グリゴール・ディミトロフ | ブルガリア | 1835 | 20 |
20 | 110 | マルコ・チェッキナート | イタリア | 1819 | 31 |
※ 2018年、ラファエル・ナダル(スペイン)、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は欠場となった。
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